東京ガスグループトピックス
カーボンオフセット都市ガス導入◆だいやまーく日本鋳造株式会社さま
2025年10月14日
東京ガスグループのCO2ネット・ゼロ実現の取り組みの一つとして、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社ではカーボンオフセット都市ガスの普及・拡大を進めています。今回は、日本鋳造株式会社さまのカーボンオフセット都市ガスの導入事例をご紹介します!
日本鋳造株式会社さまにおける脱炭素化の取り組み
日本鋳造株式会社は、「培った技術により環境負荷の低減を目指し事業活動を継続する」という理念のもと、環境保全に積極的に取り組んでいます。
例えば、鋳造工程における水素バーナーの活用、エネルギーデータの見える化による電力とガスの原単位の削減、金属式3Dプリンターによる歩留り向上※(注記)1、電力供給源がCO2排出ゼロとなる再生可能エネルギー由来の非化石証書電力への切り替えを行い、地球温暖化防止に努めてまいりました。
2024年からは、日本鋳造のGHG※(注記)2排出削減技術で創出した削減量を、マスバランス方式※(注記)3を適用して特定の鋳造品に割り当て、製造プロセスにおけるGHG排出量をゼロとした鋳造品を「GREEN CASTINGS®」として製造・販売しています。
水素バーナーを活用した切断ロボット
「GREEN CASTINGS®」活動メンバー
2024年7月からカーボンオフセット都市ガスを採用したことで、CO2排出量は、7,939t/年(2023年度)から、現在は32t/年まで削減しました。今後も、日本鋳造株式会社は地球温暖化問題への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づけて活動を続けてまいります。
※(注記)1:金属3Dプリンター品と鋳造品を組み合わせることで、鋳造欠陥を抑制し、生産性向上および排出量削減に寄与している
※(注記)2:Green House Gas(温室効果ガス)の略称
※(注記)3:ある特性を持った原料の投入量に応じて、生産する製品の一部にその特性を割り当てる手法
東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社 産業エネルギー営業本部 担当のコメント
当社は、お客さまである日本鋳造株式会社さまのカーボンニュートラルの目標達成に向け、さまざまなサービスをご提案しております。
日本鋳造株式会社 川崎工場さまでは、これまで炉やボイラーの燃料として一般の都市ガスをご利用されておりましたが、2024年より国内初のカーボンニュートラル鋳造工場として、炉およびボイラーの主要燃料をカーボンオフセット都市ガスへ切り替えていただきました。
本取り組みは、鋳造工程全体におけるエネルギー供給の脱炭素化を推進するものであり、CO2排出量削減と持続可能なものづくりの実現に大きく寄与しています。
今後も、日本鋳造さまとともに、さらなる環境負荷低減とカーボンニュートラル目標の達成に向けて取り組んでまいります。
産業エネルギー営業本部 法人ソリューション第6部 門脇