尾瀬だより
第5回 「森を育てる間伐体験」
2016年11月15日
2016年10月25日、群馬県立尾瀬高校自然環境科3年生の生徒21名が間伐を体験しました。
間伐を実施した場所は、群馬県片品村の水源かん養機能を有する「尾瀬戸倉の森」の一部で、ブナ植林ボランティアの企画により植林された場所です。ブナ植林ボランティアは、林業として植えられた針葉樹のカラマツに代わり、本来の森の姿を取り戻すためブナ等の広葉樹を植林する活動で、当時の尾瀬高校の生徒のみなさんも植林に参加していました。
植林から20年近く経ち、健全な森に育てていくために成長の遅い木等の間伐が必要であること等の説明を講師から受けた後、早速、作業に取り組みました。
先ずは、折れた枝の収集等の林内整理を行い、間伐を行う作業環境を整えます。その後、間伐を行っていきましたが、鋸を初めて使う生徒も多く、切り倒す事も苦労していました。更に、切り倒した木の枝払い・玉切りにも苦労していました。
少し太めの木には、数名で交代しながら鋸を引き、くさび状に受け口を切り、追い口を切り、切り倒しました。
1時間程で、遮られていた日の光が入り込み、薄暗い森から明るい森へと変貌した森を見て、体験した生徒のみなさんからは「木を切る事に悪いイメージを抱いていたが、森を育て、守っていくために必要な事だと分かった。」「木を倒す方向を考え、人が居ない事を確認して切ることが大変な事だと分かった。」「間伐をして、枝払い・玉切りを行う事は、大変な事だが、大切な仕事だと感じた。」等の声が聞かれ、間伐が良い経験になったようです。
【群馬県立尾瀬高校のWEBサイトでも、2016年10月28日の記事として掲載されています。】
- 【切り倒し方】
- 【森を育てる間伐について学びました】
- 【林内整理をして作業環境を整えました】
- 【初めて鋸を使う生徒も大勢いました】
- 【>枝払い・玉切りも大変な作業です】
- 【太い木はみんなで協力して切りました】
- 【間伐を通じて森を育てる大切さを学びました】
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