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プレスリリース 2009年

電気式アルミ溶解保持炉の共同開発について

〜電気式システムの活用による省エネ・省CO2・省コストの実現〜

               平成21年11月11日
               三建産業株式会社
               東京電力株式会社
 三建産業株式会社(本社:広島市安佐南区、代表取締役社長:万代 峻[まんだい 
たかし] 以下、「三建産業」)と東京電力株式会社(本社:東京都千代田区、取
締役社長:清水 正孝[しみず まさたか] 以下、「東京電力」)は、アルミニウム
(以下、「アルミ」)鋳造品の原料となるアルミの溶解、および、溶解後のアルミ
溶湯の保持過程におけるエネルギー効率の向上とCO2排出量の削減を目的とした
「グリーン工業炉 電気式アルミ溶解保持炉 S-MIC (Sanken Melting system by 
Immersion and Circulation)」(以下、「本設備」)の開発に共同で取り組みまし
た。なお、本設備は、来年度上期から三建産業より販売する予定です。
 自動車部品や建材などに用いるアルミの溶解およびアルミ溶湯の保持は、通常は
燃焼バーナによる輻射加熱を利用することから、排気ガスの発生と熱エネルギーの
損失が課題とされておりました。このたび共同開発した本設備では、炉に入れたア
ルミを電気式の浸漬ヒータにより直接加熱することにより、高い溶湯品質を維持し
つつ熱エネルギーの損失を抑えることで、エネルギー消費量とCO2排出量ととも
に、エネルギーコストの大幅な削減を実現いたしました。また、アルミ溶湯の循環
プロセスを工夫することにより、アルミの連続溶解と保持を同時に行うなどの機能
性も向上しております。
<本設備の主な特長>
・エネルギー消費量削減(従来型の燃焼式設備との比較で、エネルギー消費量約2
 割削減〈1次エネルギー換算〉)
・CO2排出量の大幅削減( 〃 CO2排出量約5割削減)
・コストダウンの実現( 〃 エネルギーコスト約2割削減)
・高い温度制御性(±3°C)と高い溶湯品質
・排気ガスが無いため、設備の小型化を実現
 三建産業は、本設備の開発・販売により、アルミ鋳造を始めとするアルミ部品製
造業界へ向けて、新規設置、既設設備の更新を積極的に取り組んでまいります。
 東京電力は、今後とも高効率・低コストの電化機器の開発に積極的に取り組み、
お客さまのエネルギーコスト低減のニーズにお応えすることを通じ、低炭素社会の
実現に貢献してまいります。
 なお、本設備は、販売に先立ち、平成21年11月18日(水)より東京ビッグサイト
で開催される「ECO-MAnufacture2009」において、本設備の模型を展示のうえご紹
介いたします。
                 以 上
添付資料
・別紙(PDF 74.5KB)
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(追記) (追記ここまで)

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