DX変革事例
建築設備システムとビルEMSを活用したネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)サービスの推進
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東京電力グループでは、国が取り組む「ネット・ゼロ・ エネルギー・ビル(ZEB)*1」の実現・普及を推進
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脱炭素潮流を事業機会と捉え、グループ会社と連携したワンストップのZEBサービスを開発。省エネルギーによる省CO2や光熱費削減
に加えて、不動産価値向上や、環境・サステナビリティへの貢献意識向上、建物利用者の快適性・生産性向上などに寄与することを目指す
取り組みのポイント・展望
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データに基づく建築設備システムの運用最適化
による省エネルギーの推進-
2016年よりZEBの取り組みを開始し、多様な建物データの計測・収集・分析により、設備機器の運用最適化による省エネルギーを推進
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建物のエネルギー消費を抑えるパッシブ技術、エネルギーを無駄なく高効率に使うアクティブ技術により、自社ビルで「ZEB Ready*2」
を達成 -
ビルのエネルギーマネジメントシステム(EMS)を活用し、効率的な建物運用をマネジメントすることで、継続的なエネルギー削減にも
取り組む
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豊富な建物運用経験を活かしたZEBサービス
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ZEBや省エネルギーに関する技術や経験が評価され、ZEBプランナー*3に認定
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ZEBの計画から運用に至るまでグループ一丸となりワンストップでサービスを提供。長期的にお客さまに寄り添い、お客さまのZEB化
をサポート
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ZEBサービスの展開
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ZEBサービスを本格展開・事業化し、中小規模の新築および既存建物のZEB化をメインに推進
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ZEBに係わるデータプラットフォームを構築し、更なる市場シェア拡大や、他領域への展開を構想
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*1:快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物
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*2:「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」に基づき、設計値において、省エネで50%以上の一次エネルギーを削減した状態
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*3:一般に向けて広くZEB実現に向けた相談窓口を有し、業務支援(建築設計、設備設計、設計施工、省エネ設計、コンサルティング等)を行い、その活動を公表する事業者
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担当者の声
カーボンニュートラル実現には、設計スペックで評価したZEB性能を、建物運用段階においても適切に発揮し、ZEB水準のエネルギー実績を達成することが重要と考えています。これを実現するためにビルEMS等で収集した建物データにより設備運転やエネルギーの実績を捉え、運用最適化や次なる設計への反映に取り組んでいます。
建物には多くのデータ計測点があり、闇雲に網羅しようとするとコストばかり掛かります。当社建物で培ったノウハウを活かして、運用最適化にダイレクトに資するデータ収集・活用体制を構築し、効率的で効果のあるエンジニアリングに繋げています。
実績データを活用する建物ライフサイクルを通したワンストップ型のZEBサービスを展開することで、ZEB化・CN社会の実現を推進していきます。東京電力ホールディングス
技術戦略ユニット 土木・建築統括室
土木・建築エンジニアリグセンター
建築設備技術グループ
中山 裕介
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