DX変革事例
分散コンピューティング等による未利用クリーンエネルギーのデジタル価値・環境価値への転換
-
再生可能エネルギーの更なる導入拡大のためには、系統混雑や出力制御等の課題解決が不可欠
-
そのためには、再エネ電源に近接して柔軟に電力需要を創出し、地産地消を促進することが有効
-
「電力の浪費」との批判もあるビットコイン・マイニング装置を、逆転の発想により「いつでも・どこでも・いくらでも電力需要を創出
可能な手段」として活用
取り組みのポイント・展望
-
柔軟に設置・運用可能な可搬型分散型
エネルギーリソースの活用-
分散コンピューティングシステムの一種であるビットコイン・マイニング装置を、設置・運用の柔軟性の高い分散型エネルギーリソース
(DER)として活用 -
変動する太陽光発電量に応じて、遠隔・自動制御で全量自家消費する技術実証に成功
-
系統混雑エリアの配電系統において、必要に応じて柔軟に需要を創出する技術実証に成功
-
-
「究極の循環経済」構想の推進
-
未利用再エネを用いてビットコイン・マイニング装置を稼働させ、その際に生じる排熱を他の負荷設備(直接空気回収(DAC)、アクア
ポニックス、溶融塩電解等)に活用する「究極の循環経済」を構想 -
電力を、デジタル価値(ビットコイン)、環境価値(CO2吸収)、環境にやさしい食材、機能性カーボン等の高い付加価値に変換
-
複数の自治体と連携してイベント等で展示したほか、海外からもイノベーティブな取り組みとして注目
-
-
担当者の声
「ビットコインって少し不安」—日本ではそう思う人も多いですが、例えば「東京電力PGの子会社がなぜビットコインを?」なんて話題がきっかけで、再エネの課題がもっと知られるようになればいいなと思っています。このDXを理解してもらえれば、狙いはビットコインじゃなく、再エネの未来にあると分かるはずです。
私は電力系統の再エネ対策に携わっていたこともあり、現場側の負担もよく理解しています。
このDXは、日本のエネルギー課題と現場の負担を同時にアジャイル(俊敏)に解決するものだと信じ、これからも取り組んでいきます。株式会社アジャイルエナジーX
エンジニア(技術担当)
山谷 葉月
その他のDX変革事例
事例一覧へ