(カペラステークス、2025年12月14日、GIII、中山11R、ダート・右1200m)
今週の日曜中山メインでは、第18回カペラS(14日、GIII、ダート1200メートル)が行われる。今年のJRA重賞としては最後のダートグレード競走。優勝馬には来年のサウジアラビアGIIリヤドダートスプリント(2月14日、キングアブドゥルアジーズ、ダート1200メートル)への優先出走権が与えられるレースでもあり、来年のダート短距離路線を占ううえでも注目の一戦だ。
目下の勢いではヤマニンチェルキ(栗東・中村直也厩舎、牡3歳)がナンバーワンだろう。安定した好位でのレース運びが板についてきて、北海道スプリントC、サマーチャンピオン、東京盃と交流重賞3連勝中。天保山S(8着)以来4走ぶりの芝スタートが鍵になりそうだが、流れに乗れればJRAでのタイトルもグッと近づく。
ガビーズシスター(美浦・森一誠厩舎、牝4歳)は昨年の覇者で、続くリヤドダートスプリントでも3着に善戦。その後は海外遠征明けの影響もあったか東京スプリント5着、オーバルスプリント4着と善戦どまりだが、5戦4勝、2着1回と適性抜群の中山で復活の可能性は十分にある。
サンライズアムール(栗東・小林真也厩舎、牡6歳)は一昨年春のオープン入りからOP特別、リステッドで4勝を重ね、今夏のクラスターCで待望の重賞初制覇。続く2戦も東京盃、JBCスプリントともに3着に好走しており、昨年4着だった当レースでの中央初タイトルが視界に入る。
チカッパ(栗東・中竹和也厩舎、牡4歳)は昨年の東京盃以降勝ち切れていないが、国内外を飛び回って2走前にコリアスプリント2着、続くJBCスプリントで4着と善戦。久々の重賞3勝目を飾っても不思議はない。
クロジシジョー(栗東・岡田稲男厩舎、牡6歳)はタイトルこそないが、昨年の当レース、2走前の東京盃など重賞で2着4回。今年のドバイゴールデンシャヒーンでも4着に健闘しており、展開等がかみ合えば待望の初タイトルが見えてくる。
タガノミスト(栗東・渡辺薫彦厩舎、牝4歳)は昇級初戦の前走、藤森Sでオープン初勝利。クビ差でねじ伏せたアメリカンステージが続くブリーダーズCスプリントで4着に健闘しており、重賞の舞台でも見劣りしない。
ドンアミティエ(栗東・今野貞一厩舎、牡5歳)は同距離のOP特別3連勝後も函館スプリントS3着、東京盃4着と芝、ダートを問わず安定感が光る。
エートラックス(栗東・宮本博厩舎、牡4歳)は近走こそ夏負けの影響で精彩を欠いたが、春の東京スプリントで重賞2勝目を手にしたように地力は確かだ。
1勝クラスから3連勝中で、ダート1200メートルは4戦全勝を誇るテーオーエルビス(栗東・高柳大輔厩舎、牡3歳)、初ダートの前走ラジオ日本賞を快勝したポッドベイダー(美浦・上原佑紀厩舎、牡3歳)あたりも勢いに乗る。
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