【レーサーストーリー】小松剛之

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小松剛之

宮城のベテランレーサー・小松が元気いっぱいだ。数年前までは〝生涯自力〟を貫く構えだったが、「50歳を過ぎたら急に体の動きが今までと違うなと感じるようになって。だから人の後ろを回れそうなときは任せたいと思うようになりました」。だが、現状はこれまで通りに自力選手として組まれる番組が多い。

A級3班にランクを下げた今期は、モーニングやミッドナイトでの出走が増えた。今年の優勝はデイ開催だった8月静岡の1度だけ。「とくにモーニングは苦手なんですよ」と苦笑いを浮かべたが、今後もモーニングやミッドナイトのレースが続くだけに、そうも言っていられない。

前々回の立川はモーニング開催だったが、「毎朝3時に起きて、体を慣れさせてきました」。対策万全で臨んだだけに、予選は8時37分発走の1Rにもかかわらず俊敏に立ち回って勝ち切り、好スタートを決めた。準決勝も前受けから番手飛びつきで2着と軽快な動きを披露して決勝へ進出。前回の小松島もモーニング開催だったが、予選に続き準決勝でも軽やかな動きを見せて連勝でファイナルへ駒を進め、苦手意識を完全に払拭してみせた。

「誰も来なければ駆けようという気持ちで走れているのが、結果的にいい展開になっているのかもしれないですね。これからも自分が先頭で戦うときは気合を入れて頑張ります」

これまで培ってきた経験と底力で勝ち星を積み重ねていく。

しかく小松 剛之 (こまつ・たかゆき) 1974(昭和49)年7月29日生まれ、51歳。宮城県出身。宮城県農業高卒業後、79回生として1997年4月にいわき平(171着)でデビュー。S級で活躍していた時期もあり、05、06年の寬仁親王牌には正選手として出場した。通算成績は2306戦392勝、2着301回、3着263回(22日現在)。174センチ、69キロ、血液型O。



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