アジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)1次リーグF組(11日、G大阪2-0ラーチャブリー、パナスタ)G大阪は1次リーグ全勝で決勝トーナメント進出を決めた。FW林大地(28)が後半42分から出場し、1年2カ月ぶりの公式戦出場を果たした。
万雷の拍手とともに待ち望んだピッチに踏み出した。林が2024年10月18日のJ1・川崎戦以来の出場で最前線に入り、ゴールを目指した。「小さい時から見ていたホームで、地元でプレーしたいと思っていた。すごくうれしかった」。得点こそなかったが、大きな一歩になった。
右ひざの軟骨を負傷し、昨年12月に手術。「最短で1年かかると言われた。でもやるしかないと思ってちょうど1年くらいですかね。サポーターの前に姿だけでも見せられて良かった」。ピッチ上では動きを確認しながら入っているように見えたが、「元々あまり慎重なタイプじゃない。何も考えず普通に入りました」と笑った。イエローカードをもらったのも「なんかうれしかったですね」。プレーする喜びがあふれた。
ポヤトス監督とは事前に言葉を交わし「練習後に『最後10分くらいと考えているんだけど』と言ってくれていた。めちゃくちゃ感謝です」。念願のピッチに立ち、来季は本領発揮を目指す。「期待してほしいし、忘れられたくない。その思いでリハビリしていた。選手としてはまずここから」とさらなる活躍を追い求めていく。
記者:邨田直人