俳優、横浜流星(29)が11日、東京都内で行われた「2025 小学館DIMEトレンド大賞」の発表・贈賞式に出席した。出演し大ヒット中の映画「国宝」が大賞に選ばれ、さらに「話題の人物賞」でダブル受賞した人気者は「濃くて駆け抜けた1年。これまで役者は道半ばだったけれど第1章は終わった。引き続き地に足をつけてやりたい」と先を見据えた。
今年は俳優、吉沢亮(31)主演で歌舞伎を題材にした映画「国宝」(李相日監督)に出演。6月の公開以降、各方面で反響を呼び11月には歴代の実写邦画で興行収入トップを22年ぶりに塗り替える偉業を達成した。キャストの一員として映画を支えたことを聞かれると、「僕はあくまで作品の一部。吉沢さんと切磋琢磨(せっさたくま)して、支えられたらと思っていた」と述懐。近年はサブスクリプションの台頭で映画離れが指摘されるなか、「たくさんの人が劇場に足を運んでいただき、感謝している。伝統文化が題材の映画ですし、日本人として誇らしい」と感謝した。
また、NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」では主人公・蔦屋重三郎役を熱演。ほかの歴史上の人物と比較して圧倒的に参考となる資料が少なかったが、逆転の発想で乗り越えようと腹をくくり「脚本の世界を突き進むことが一番大事だなと。苦労よりも学ぶことが多かった」と振り返った。
20代の最後の1年を最高の形で締めくくり、目標の1つだった大河ドラマの主演もやり切ったことで「これまで自分のなかで役者として道半ばだったけれど、第1章は終わった」と断言。次なる目標として映画界を発展させることを掲げた上で「頭のなかには世に残したいもの(映像作品が)ある。同級生と執筆している」といい、映像化に加えて「プロデューサー業にも挑戦したい」と宣言した。来年以降、仕事の幅をさらに広げて活躍する場面が見られそうだ。