僕の3杯目はヴァイツェン。小麦主体のビールだ。見た目は白い薄濁り。いかにもウィート(小麦)ビールだが、鼻を近づけてもバナナ感は少ない。飲んでみると全体的に薄いと感じた。まあ、ウィート感強めが苦手な僕にとってはありがたかった。説明書きは<ビールを飲みなれてない人にもオススメ!小麦麦芽を50%以上使ったビール。バナナの様なフルーティーな香りで苦みが少なく、柔らかい味わい>
4杯目はセゾン。見た目は黄色いヘイジー。味わいはヴァイツェンよりも濃かった。フルーティーなのは、セゾンだけにベルジャン酵母を使っているからだろう。苦みもヴァイツェンよりあり、そしてスパイシー。説明書きにあったボディの★5つに納得。説明書きは<食事と合わせてゴクゴク飲んで欲しい♪ホワイトペッパーのスパイシーさとレモングラスの様な爽やかさが一体となった、のど越しが爽快な1杯>。
途中で須藤さんは(先のブラックIPAとの飲み比べのため)ギネスの樽生を、僕は掲載写真に彩りを添えるためにギネスの黒とハイネケンのクリアな黄金色が2層に分かれている「奇跡のハーフ&ハーフ」を頼んだが、結局その後はラストオーダーまでブラックIPAを飲み続けた。ビールは嗜好(しこう)品。最後は好みのビールに行き着くというわけ。
追伸 2時間30分飲み放題5000円コースに出てきた食事は、「人気メニューをちょっとずつ楽しむ厳選16品」とお品書きに書かれた「タパス6種盛り合わせ」(キャロットラペ、カマンベールチーズ、明太ポテト、オクラの浅漬け、パンチェッタ、スモークオイルサーディンとドライチェリートマトのカナッペ)、「スモークサーモンとアボカドのサラダ」、「おつまみ4種盛り合わせ」(たけのこの天ぷら、そら豆のフリット、合鴨ロースの燻製、アスパラベーコン串の燻製)、「メイン3種盛り合わせ」(有頭赤エビの塩だれグリル、自家製牛肉のロースト、揚げたてポテトチップ)、「ピッツァ・マルゲリータ」「ちょこっとデザート」。
量は少なかったが、自家醸造ビールを飲むのがメインの僕らには十分だった。
惜しむらくは、富士見麦酒醸造所の定番5種のうち、最も飲みたかったIPAだけがなかったこと。IPAを求めて今度は大泉学園クラフトビール工房に飲みにいってみようかな。(随時掲載)
■しかく鈴木 学(すずき・まなぶ) サンケイスポーツWEB編集長。第1次東京五輪世代(第2次は2021年に誕生した)。1993年2月にサンスポの競馬担当となり、2年間のブランク(運動部デスク)を挟んで競馬にどっぷり漬かっている。現場記者時代は紙上で予想コラム「鈴木に学べ」を連載も、たまに「鈴木が学べ」に。現在は、「サンスポZBAT!競馬」にてWEB限定長編予想エッセー「居酒屋ブルース」を連載中。競馬は仕事で、クラフトビールの飲み歩きが趣味。