宝塚歌劇団花組スター、極美慎(きわみ・しん)が主演を務める花組公演「DEAN」(ディーン)が17日、大阪市の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕した(23日まで)。
1950年代に米・ハリウッド映画界に彗星のごとく現れ、24歳の若さでこの世を去ったジェームズ・ディーンの半生を描いたミュージカル。極美は当時の米国では反抗する若者の象徴だったディーンのファッションに身を包み、伝説のスターを熱演した。
同作は76年に英国・ロンドンで初演、宝塚歌劇では81年に大地真央主演で宝塚バウホールで初上演し、鮮烈な印象を残した。その後91年に安寿ミラ、98年に絵麻緒ゆう主演で再演を重ね、今回演出家、谷貴矢による新たな潤色・演出で27年ぶりに復活。ディーンの生涯唯一の恋人、ピア・アンジェリは花組娘役、美羽愛(みはね・あい)が演じた。
抜群の美貌と身長175センチのスタイルで注目を集める極美は2014年に宝塚歌劇団の100期生として入団し、同3月「宝塚をどり」で初舞台を踏み、15年に星組配属になった。新人公演やバウホール公演で主演を務めた後、25年8月11日付で花組へ異動。今回は入団11年目で東上公演初主演となる。
東京・日本青年館ホールでは12月3日から同11日まで。
記者:柏村翔