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レジオネラ症の予防について

ページ番号:0002015359 更新日:2020年7月3日更新

1.レジオネラ属菌とは

レジオネラ属菌は、土の中や河川、湖沼など自然界に生息しています。アメーバなどの原生動物に寄生し、20°Cから比較的高温(〜50°C)でも増殖します。
我々の身の回りにある加湿器からも検出されることがあります。

2.レジオネラ症とは

レジオネラ症は、レジオネラ属菌の感染によりおこる疾患であり、レジオネラ肺炎と肺炎にならない自然治癒型のポンティアック熱の2つの病型があります。
レジオネラ肺炎は乳幼児や高齢者、病人など抵抗力が低下している人や、健康でも疲労などで体力が落ちている人が発病しやすいと言われており、急激に重症になって死亡する場合があります。

3.感染源・感染経路について

これまでに、循環式浴槽、加湿器、給水設備、給湯設備、冷却塔水、水景施設等からの感染が報告されています。
また、感染経路としては、汚染水のエアロゾル(目に見えないほどの細かい水滴)の吸入のほか、汚染水の吸引等が考えられています。

4.防止策について

(1) 循環式浴槽

  • 設計段階から適切な衛生管理が可能となるよう配慮(不要な配管は設置しない、水が抜けない箇所を作らない)
  • 衛生管理マニュアルを作成し、従業員に周知徹底を行う
  • 清掃の実施状況等を記録に残す
  • 浴槽水をシャワー、打たせ湯などに使用しない
  • 露天風呂の湯水が内湯と混じらないようにする
  • 気泡発生装置(ジャグジー、ジェットバス)等のエアロゾル発生器具の使用を避ける
  • 塩素剤による浴槽水の消毒を行う場合は、遊離残留塩素濃度を0.4mg/Lを1日2時間以上保つ(結合残留塩素は3.0mg/L)
  • 浴槽の換水は、衛生管理の水準を保つよう定期的に行う
  • 浴槽の全換水を行うときは、生物膜の除去を行い、塩素剤による洗浄・消毒を行う
  • シャワー、ろ過器、集毛器、調節箱、回収槽及びその配管、水位計配管は定期的に洗浄、消毒を行う
  • 浴槽に湯水があるときはろ過器及び消毒装置を常に作動させる
  • ろ過器は浴槽ごとに設置することが望ましい

循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル [PDFファイル/494KB]

レジオネラパンフレット [PDFファイル/1.36MB]

公衆浴場等衛生等管理要領 [PDFファイル/329KB]

レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針 [PDFファイル/148KB]

(2) 加湿器

加湿器は、長期間水をためたまま放置することで、ぬめりや汚れが発生、付着し、レジオネラ菌が増殖することで、レジオネラ症の原因となる可能性がありますので、以下の点に注意してください。
・使用する際は新しい水を入れて使い、水のつぎたしをしない
・使用後は、タンク内の水を抜き、乾かして保管する
・タンクはこまめに清掃する
・容易に部品を分解できるものを使用する
(注記)機器の取扱説明書の使用上の注意や清掃方法等を守って正しく使用して下さい。

(3) 給水設備

水道水は塩素による消毒が義務づけられていることから、水道水によるレジオネラ汚染の可能性は低いです。
しかし、簡易専用水道に該当しない一部の小規模の貯水槽などでは以下の点に注意してください。
・外部からのレジオネラ属菌の侵入防止
・できるだけ水温を20°C以下に維持
・機器及び配管内におけるスケール、スラッジ、藻類などの発生防止
・死水域の発生防止
・残留塩素の確保
・エアロゾルを発生する機器の使用を避ける

(4) 給湯設備

・給湯温度を60°C以上に維持
・給湯設備内における給湯水の滞留防止
・貯湯槽、配管、シャワーヘッドの清掃
・貯湯槽は完全排水してから清掃する

(5) 冷却塔水

にじゅうまる設計・施工時の注意点
・冷却塔の型式を角形冷却塔を採用することが望ましく、清掃しやすい構造とする
・エリミネータ(気流中に含まれる液滴を取り除くための板)を強化する
・外気取入口は自動車の排ガス等の影響が出ないよう高所に設置し、風向き等も考慮
・冷却塔からのエアロゾルが飛散することから、風向き等を考慮し外気取入口、居室の窓等から10m以上離す
にじゅうまる維持管理の注意点
・レジオネラ属菌殺菌剤の注入
・スケール防止、腐食防止、スライム防止のための薬剤注入
・冷却塔の定期的な洗浄
・設備の定期点検
・感染因子の点数に対応したレジオネラ属菌の検査の実施

(6) 水景施設(噴水等)

エアロゾルがあまり発生しない水景施設を選択するとともに、風向き等に注意が必要です。

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