このサイトではJavaScriptを使用したコンテンツ・機能を提供しています。JavaScriptを有効にするとご利用いただけます。
ページ番号:26662
更新日:2025年4月7日
ここから本文です。
近年,各種の公共土木工事を進めるにあたって,生物の生育環境への配慮が求められるとともに,二酸化炭素の吸収・貯蔵を通じた地球の温暖化防止,地域振興の観点から木材を積極的に利用することが重要視されています。
本県で施工された林野公共事業における木材利用事例の一部を紹介します。
治山ダム工
[目的・特徴]
水流による沢の浸食を防止するために計画します。
構造物本体への植物の侵入が可能で,周辺環境へ与える影響が緩和されます。
資材の運搬や施工が比較的容易です。
大子町中郷
流路工
[目的・特徴]
水の流れを固定し,浸食の防止を図ります。
コンクリートやブロック製の水路と比べ地形になじみやすく,また植生の侵入が容易です。
資材の運搬や施工が比較的容易です。
常陸太田市棚谷
木柵工
[目的・特徴]
表面土壌の異動を防止し、植栽木の生育を助けます。
植物の根によって土壌が固定されると、使用材料が腐朽されても土壌の流出は起こりにくくなります。
[画像:大子町袋田の写真]
大子町袋田
土留工(ウッドブロック)
[目的・特徴]
材料が部材化されているため,施工が容易で工期の短縮を図ることができます。
植生による早期の土砂固定が可能な箇所で計画します。
高萩市大能
防風工(合掌型)
[目的・特徴]
海岸部に植栽した苗木を海風などから守るために設置します。
苗木が柵の高さまでに生長する間,苗木を保護する役割を果たします。
施工が簡単で工期も短くて済み,間伐材の利用促進の点からも有効な工法です。
大洗町成田
防護柵工(車道用)
[目的・特徴]
車両用防護柵(準剛性防護柵)として,一般路肩やコンクリート擁壁上に設置します。
周辺景観との調和を図ることができます。
[画像:大子町北吉沢から下野宮線の写真]
大子町北吉沢―下野宮線
工事用の標示板については,これまでスチール製品が使われてきましたが,県内の木材を積極的に使用することで地元林業と製造業の振興を図るとともに,森林整備の促進や循環型社会の形成に寄与するため,茨城県森林土木共通仕様書を改正し,木製の標示板を使うこととなりました。
木製工事標示板・案内標示板
[特徴]
標識枠を丸太(円柱加工)で組み立て,標示部分は,プラスチックダンボール材を使っているため,軽量で耐久性に優れています。
自然に溶け込みイメージアップにつながります。
大子町北吉沢
木製バリケード
[特徴]
丸太(円柱加工)と構造用合板で組み立てられており,広場や駐車場,施設の出入り口等にも利用でき,これまでのバリケードとは違ったイメージアップが図れます。
自然環境を重視し,優しい景観の工事環境をつくります。
[画像:常陸大宮市諸沢のバリケード]
常陸大宮市諸沢