敦賀をスギゴケの一大産地に!休耕田を利用した栽培技術の確立(有限会社ビックアロー)
最終更新日 2024年9月17日 | ページID 058359
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敦賀市の休耕田を利用してウマスギゴケの栽培に取り組むことで、ウマスギゴケを栽培するにあたってのノウハウの蓄積、および今後休耕田を利用した大規模な圃場の整備に向けたリスクマネジメントを図りました。
令和5年度
成長産業チャレンジ支援事業補助金
「敦賀をスギゴケの一大産地に!休耕田を利用した栽培技術の確立」
事業実施の経緯
弊社では、令和3年度より乾燥粉末スナゴケ「ふりこけサッサ」をはじめとする苔関連製品の製造販売および新製品の研究開発を行っています。
今回、新サービスである「ウマスギゴケによる企業向け庭園緑化サービス」の立ち上げを目指し、原材料となるスギゴケシートを自社生産することにより、原材料の安定供給およびサービスのコストダウンを図り競合業者に対する優位性を確立します。
事業の内容
敦賀市で最も適した栽培方法を確立するための栽培試験を行いました。また、苔は成長が遅く収穫まで最低2〜3年は必要なことから、原子力機構由来の技術で製造した「キチンナノファイバー成長促進剤」等がウマスギゴケでも有効性が認められるか検証しました。
借用した休耕田を圃場として整備し、そこに製作したウマスギゴケとエゾスナゴケのトレイを設置し、園芸用50%遮光シートで覆い隠し栽培試験を実施しました。
事業の成果
・休耕田を利用するにあたり、地権者との契約だけでなく自治体の農業委員会への申請など
様々な手続きの必要性およびその方法を理解しました。
・休耕田を利用するにあたり、冠水、突風、鳥獣被害、霜柱など起こりえる様々な障害および
対策方法などの洗い出しを図ることができました。
・条項を踏まえ、スギゴケおよびスナゴケの栽培方法を確立することができました。
経営者の声
三好 亮 氏
スギゴケは乾燥に弱いため、山間部のような空気が淀み湿度の高い栽培環境が適していると考えられていました。しかし平地で風通しの良い場所でも水やりの頻度や散水量を調整することで、山間部と遜色なく栽培できることを確認できました。
企業情報
MAIL miyoshi@big-arrow.co.jp