超小型人工衛星を対象とする移動式地上局の構築(福井テレビジョン放送株式会社)
最終更新日 2022年7月1日 | ページID 049970
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小型の特殊通信装置とテレビ中継車、県内企業が開発した技術を活用して、地球低軌道を周回している超小型人工衛星と通信可能なシステムを構築しました。
令和3年度
成長産業チャレンジ支援事業補助金
「特定小電力無線と県内技術を活用した人工衛星通信システムの構築」
事業実施の経緯
地球低軌道を周回する超小型人工衛星の開発・投資が進む中、これらの衛星と通信する地上局整備が課題となっています。既存の地上局設備は直径数メートル以上のパラボラアンテナが必要で、設置とメンテナンスには莫大な費用がかかります。また、強風などの気象条件によって運用制限が生じることもあります。県内企業が既に開発していたアンテナ駆動装置と弊社が保有するテレビ中継車を組み合わせることで、より安価に、かつ柔軟な運用が可能な地上局設備が出来るのではないかと考え、構築と通信実験に取り組みました。
事業の内容
事業の成果
経営者の声
山田 耕太郎 氏
福井県は宇宙産業の拠点化を目指しており、繊維、眼鏡に続く基幹産業育成の構想もあります。そうした中、弊社は日常業務で放送用電波を取り扱っており、この技術(経営資源)を活用することで、県の宇宙産業拠点化構想に貢献したいと考えています。今回、福井大学産学官連携本部をはじめ春江電子(株)、(株)アークエッジ・スペース、福井県工業技術センター、ふくい産業支援センターのお力添えをいただいて実験に成功することができたため、今後は事業化可能性調査を次の段階へと進める予定です。