保健学専攻 理学療法学分野

Field Physical Therapy

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脳・運動機能から地域活動、高度専門技術まで、幅広い領域での研究活動

理学療法学分野では、各種疾患に起因する身体機能障害に対する病態生理の解明、臨床的評価方法、障害予防・改善のための研究・教育を行います。基礎理学療法においては、運動-感覚系や運動学的解析方法を駆使して身体機能障害に対する新たな治療法(理学療法)の開発を行い、その成果を社会に還元します。そして、国際生活機能分類(ICF)・日常生活活動(ADL)・生活の質(QOL)に結びつく科学的方法論を探求します。また、臨床理学療法・地域理学療法をコーディネートする高度専門職業人の育成します。

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トピックス

運動機能医科学研究所について

運動機能医科学研究所には、異なる分野のプロフェッショナルな研究員と大学院生が所属しており、理学療法学分野の教員、院生が最も多く所属しています。ヒトの感覚機能、運動機能および運動器障害に関する研究を領域としています。本研究所は障害予防と最良の治療法を開発することを目指し、これまで数多くの研究成果を挙げています。

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6つのLABと高度専門職業人プログラム

理学療法学分野の教員はその専門性に応じた研究室を構成します。大学院生は研究室のメンバーになることで、研究室内および研究室間での勉強会や研究活動に参加することができ、より広い視野から知識・技能を身につけることができます。

Pain LAB

肩こり・腰痛や運動後の筋肉痛などの身近な痛みから、線維筋痛症や不活動にともなう慢性難治性疼痛に至るまで運動器の痛みに焦点を当てた研究。

運動生理LAB

呼気ガス分析装置や近赤外線脳機能イメージング装置などを用いて生体反応を捉え、理学療法の効果やリスク管理に寄与する研究。

神経生理LAB

脳波計や脳磁計、経頭蓋磁気刺激や電気刺激などを用いて、感覚・運動・痛み・バランス等に関連する神経生理機能を探究。

バイオメカニクスLAB

三次元動作解析装置や床反力計・筋電図を用いてヒトの身体運動の仕組みを明らかにし、障害予防やパフォーマンス向上をめざす研究。

スポーツ医科学LAB

理学療法士が関わる様々な中枢神経疾患や運動器疾患、痛み・かゆみの病態メカニズムを解明する研究。

病態生理LAB

強化指定クラブ選手へのサポートやスポーツ障害調査、さらに傷害発生メカニズム解明や、解剖学的解析により治療・予防法の開発を研究。

高度専門職業人プログラム

理学療法士免許取得後に、さらに専門的で高度な技術や知識の修得を目指す、臨床徒手理学療法コース、急性期理学療法コース、リハビリテーション栄養コースへの進学も可能です。

研究テーマ例

(注記)テーマタイトルをクリックすると担当教員の教員紹介をご覧いただけます。

運動生理LAB

運動強度の違いが動的運動中の酸素化ヘモグロビン変化に与える影響
運動と呼吸リズムの同調が運動時脳血流に与える影響
糖尿病患者の身体機能の特徴
地域在住者の随意咳嗽力と呼吸機能 ―横断調査―
心臓血管外科手術患者におい術前の運動機能が術後せん妄に与える影響
中強度運動時の前頭前野酸素化ヘモグロビン濃度の変化とワーキングメモリとの関係
高齢入院患者におけるCough Peak Flowと運動機能の関連
重症循環器内科患者における入院時歩行自立者のせん妄の発症が退院時歩行自立に与える影響
急性期脳梗塞患者における入院時骨格筋量と退院時歩行機能の関連
慢性閉塞性肺疾患患者の認知機能と身体活動量との関係
冠動脈バイパス術患者における術前%1秒量と術後リハビリテーション遅延の関連
心不全患者における退院時SPPBが6ヶ月以内の再入院に及ぼす影響
急性運動が健常若年者の視空間ワーキングメモリと下位システムへ与える影響
Acute moderate-intensity exercise improves 24-h sleep deprivation-induced cognitive decline and cerebral oxygenation: A near-infrared spectroscopy study
75歳以上の高齢入院患者におけるフレイルと入院関連機能障害の関連について
地域在住者の随意咳嗽力と呼吸機能 ―横断調査―
慢性閉塞性肺疾患患者の認知機能と身体活動量との関係

神経生理LAB

運動遂行時における感覚情報処理の神経基盤
陽極経頭蓋直流電流刺激が体性感覚誘発磁界に及ぼす影響
経頭蓋直流電流小脳刺激が姿勢制御に与える影響
運動強度および運動時間と運動後皮質興奮性減弱との関係
脳内電界シミュレーションによる新たな経頭蓋電流刺激法の開発
脳磁場計測装置による情動および痛みに関連する脳内情報処理の解明
仮想・拡張・複合現実を用いた身体認知変容手法の開発
経頭蓋電流刺激法を用いた新たな運動学習プログラムの考案
機械的触覚刺激による入力様式の違いが皮質活動および運動機能に及ぼす影響
アクティブタッチによる機能改善と神経基盤の解明
高次領域に対する経頭蓋電流刺激が下肢の運動機能および感覚機能に及ぼす影響
仮想・拡張・複合現実を用いた身体認知変容手法の開発

バイオメカニクスLAB

歩行動作における拮抗筋モーメント推定の試み
サッカー選手のJones骨折のリスク要因
慢性足関節不安定症者とCOPERの足部の運動学
運動中の足関節深部感覚の計測
扁平足者のランニング障害発生機序の解明
慢性足関節不安定症者における足部の形態学的特徴の解明
サッカー選手のJones骨折のリスク要因
扁平足者のランニング障害発生機序の解明
慢性足関節不安定症者における足部の形態学的特徴の解明

スポーツ医科学LAB

Effects of reciprocal Ia inhibition on contraction intensity of co-contraction(同時収縮の収縮強度がIa相反抑制に及ぼす影響)
肘尺側側副靭帯の形態学的特徴
月経周期が全身関節弛緩性や膝関節弛緩性に及ぼす影響
肘尺側側副靭帯の形態学的特徴

履修モデルと1週間のスケジュール

(注記)ご自身の履修科目等により異なりますので、一例として参考にしてください

黒字
対面授業を表します。
赤字
メディア授業を表します。メディア授業には同時双方向型、オンデマンド型の形式があり、曜日時限が指定されている場合は、同時双方向または、同時双方向とオンデマンドとの組合わせで実施します。
オンデマンド型は、曜日時限の指定がないため自身のペースで進めることができます。
集中講義は、土日や夏休み、冬休みなどを利用して実施します。
緑字
自主的な研究活動を表します。所属する分野によって「ゼミ」や「勉強会」と称し、共同で研究活動を実施する場合もあります。個人で、あるいは他の研究生とともに、あるいは指導教員の指導の下で各自の研究を進めますので、曜日時限は各自の都合に合わせて設定します。

フルタイム院生の例

1年次前期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
研究 勉強会 応用機能解剖学
特論
研究 部活動
学内アルバイト(学習支援センター) 勉強会
ゼミ 学内アルバイト(学習支援センター) アカデミック
・スキルズ
学内アルバイト(RA(研究補助)) 自然科学系
研究方法論
理学療法学特論
アルバイト
集中講義
オンデマンド型 保健・医療・福祉専門職教育論

1年次後期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
研究 勉強会
学内アルバイト(学習支援センター) 理学療法学演習
研究
ゼミ 学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
部活動
学内アルバイト(RA(研究補助)) 勉強会 運動機能解析学演習
アルバイト
集中講義
オンデマンド型 スポーツ医学特論、健康運動処方特論

2年次前期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
研究 勉強会
研究
学内アルバイト(学習支援センター) 勉強会
ゼミ 学内アルバイト(学習支援センター) 部活動
学内アルバイト(RA(研究補助))
アルバイト
集中講義
オンデマンド型

2年次後期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
研究 勉強会
研究
学内アルバイト(学習支援センター)
ゼミ 学内アルバイト
(TA(学部授業補助))
部活動
学内アルバイト(RA(研究補助)) 勉強会
アルバイト
集中講義
オンデマンド型

社会人院生の例

1年次前期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
仕事
仕事 介護特論I
仕事 勉強会
仕事 アカデミック
・スキルズ
仕事 自然科学系
研究方法論
理学療法学特論
研究
集中講義
オンデマンド型 疫学の基礎と応用、統計解析評価学特論、保健・医療・福祉専門職教育論

1年次後期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
仕事
仕事 医療経営管理学
特論
日本の保健・
医療・福祉制度
と現状特論
仕事 勉強会
仕事
仕事 運動機能解析学演習
研究
集中講義
オンデマンド型

2年次前期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
仕事 研究
仕事
仕事 勉強会
仕事
仕事 研究
研究
集中講義
オンデマンド型

2年次後期

1時限9:00〜10:30 2時限10:40〜12:10 3時限13:10〜14:40 4時限14:50〜16:20 5時限16:30〜18:00 6時限18:10〜19:40 7時限19:50〜21:20
仕事 研究
仕事
仕事 勉強会
仕事
仕事 研究
研究
集中講義
オンデマンド型

修了後の進路

  • リハビリテーション科主任、技師長
  • 臨床実習指導者
  • 新人教育担当者
  • 行政、保健業務での企画・運営担当
  • 福祉用具機器の開発担当
  • スポーツメーカー関係の研究部門
  • 大学教員・教育スタッフ
  • 専門職養成校教員
  • 博士後期課程進学
  • 海外大学院進学

分野長メッセージ

理学療法学の発展を目指して

芝田 純也 保健学専攻 理学療法学分野長

日進月歩の医療界において現状維持は衰退を意味します。医療の重要な一分野である理学療法学も常に前進しなければなりません。論理的な思考に基づく科学的な研究と、そのような研究から得られた「知」の実践が理学療法学を発展させます。教育研究者プログラムでは従来の専門知識を身につけるのみにとどまらず、科学的根拠に基づく新たな知識・技術を創造することを目指します。高度専門職業人プログラムでは理学療法学の最先端もカバーする高度な知識と実践的スキルを習得することを目指します。本分野は医療の進歩に貢献する理学療法学の専門家を育成します。

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