NTT東日本:NewsRelease




平成12年3月29日


フルアウトソーシングを実現するサービス
「Ephelio(イフェリオ)」の提供開始について


NTT東日本では、業務システムの企画から保守・運用まで、お客様の情報技術の活用に関わる全てのプロセスの外部委託(フルアウトソーシング)を実現するサービス「Ephelio(注記)」の提供を3月30日(木)より開始します。

(注記) 「Ephelio」は、「Electronic Platform, Housing/Hosting, Economized Line-up of IP-network and Outsourcing services」の略称です。


1. 背景

昨年7月の会社発足と同時に、ソリューション(問題解決策)のカテゴリーを企画・設計等のプロセス別、高度化・効率化といった目的別さらに業種別に体系化し、提供の方法論を規定した「Tm@solution」を立ち上げ、ソリューションビジネスを展開してきました。一方昨今の企業におけるIT(情報技術)化の中で、コア・コンピタンスへの経営資源の集中化、情報システム技術者の不足といった企業環境の変化から、アウトソーシングへのニーズが高まっており、「Tm@solution」のコンセプトで、フルアウトソーシングを実現する「Ephelio」を創設しました。


2.「Ephelio」の概要

「Ephelio」は、「Tm@solution」を実施する上で必要な各ソリューション・商品を明確にしたサービスであり、「ネットワーク・ファシリティ」、「ネットワークミドルウェア」、「アプリケーション」の3つのサービスレイヤと、「Tm@solution」で体系化した「企画・仮説」、「設計・構築」、「保守・運用」のプロセスでソリューション・商品をパターン化して、提供します。

「Ephelio」は、「Ephelio−VPN」、「Ephelio−AS」、「Ephelio−MO&A」の3つのユニット(ソリューション・商品群)を用意し、お客様個々のご要望にあわせユニット内の商品を最適にパッケージ化することでお客様のアウトソーシングニーズにお応えします。

[画像:「Ephelio」の概要]


3.「Ephelio」の特徴

(1)様々なご要望に応えた汎用的なパッケージの提供
「Ephelio」のユニットは、NTT東日本のSI(システム構築)活動を通じて得られたノウハウを元に、お客様の様々な要望を実現するために、サービスグレード、システム規模等に応じた汎用性の高いパッケージで構成されています。そのため、お客様に以下のようなメリットを創出します。
<1> お客様が導入の判断をされる上で費用対効果を見極めながら、導入するサービス範囲を選択していただけます。
<2> お客様のビジネス形態にあった最適な商品をご提供します。
<3> お客様のビジネスを経済的に短期間で立ち上げることができます。

(2)総合力を生かしたワンストップサービス
「Ephelio」では、NTT東日本の強みである
<1> ネットワークに関する高度で安定した技術力
<2> 高度な保守ノウハウと強固なファシリティに裏打ちされた信頼性
<3> 地域に展開した営業・サービス体制
等を活かし、お客様の地域密着型ビジネスを支えるサービスを全プロセス、全レイヤにわたりワンストップで提供します。


4.商品特徴

(1)「Ephelio-VPN(注記)1(仮想閉域ネットワーク)」
「Ephelio-VPN」は、お客様がネットワークを目的に応じ、より快適に、安全にそして簡単に利用するための環境をご提供します。
くろまる VPN、QoS(注記)2(ネットワーク速度の制御技術)、PKI(注記)3(暗号化の方式)、モバイルコマース技術(注記)4(携帯移動体端末からの電子商取引)等の最新技術に対応した商品をパッケージ化しております。
くろまる お客様のネットワーク形態を企業間、センター小規模LAN型、センタークライアント型の3つにパターン化し、さらに3つのパターン内でシステム規模に応じたパッケージをご用意しております。(別紙1参照)
くろまる 設置工事から、ユーザグループの変更管理など、お客様の煩わしい業務のアウトソーシング、ネットワークのトラフィックやセキュリティに関するコンサルティングサービスも併せてご提供します。

(2)「Ephelio-AS(注記)5(アプリケーションサービス)」
「Ephelio−AS」は業務アプリケーションに関わる、企画、設計、構築、保守、運用といった一連のプロセスをアウトソーシングするサービスです。
くろまる サーバをお客様施設に設置せずネットワーク経由で利用していただくことにより、サーバの運用に必要な人件費等のTCO(注記)6(コンピュータの所有と運用に関わる総コスト)を更に削減するサービス形態もご提供致します。
くろまる アプリケーションメニューは、ERP(注記)7パッケージのNewRRR(注記)8(販売管理、生産管理、財務会計用アプリケーション)、SuperStream(注記)9(財務会計用アプリケーション)をはじめとして、今後、アプリケーションごとにニーズにマッチした形態を検討しつつ、サービスメニューを拡大していきます。

(3)「Ephelio-MO&A(注記)10
「Ephelio-MO&A」は、お客様ごとに個別にご提供してきた情報システムの保守・運用・管理のアウトソーシングサービスをパッケージ化することにより、お客様の業務システムの保守・運用・管理で大幅なコストダウンを実現します。
くろまる 料金はシステムの規模、およびサービスグレードによって算定されるため、小規模のネットワークを運用しているユーザでも割高となることなく、規模に合ったコストでサービスを効率的に活用することができます。
くろまる トラブルを未然に防ぐ保守・運用サービス(プロアクティブサービス)を含めて、従来行っていた保守・運用・管理サービスを5つにパターン化し、これらのパターンを組み合わせた4通りのパッケージをご用意しています(別紙2参照)。


5.事業展開

Ephelioサービスでの売上を2年後に100億円規模を目標としております。





(注記)1: VPN(Virtual Private Network):インターネットなどの公共ネットワーク上で、専用線を利用したのと同様の安全な通信環境を、より低コストで実現する技術。

(注記)2:
QoS(Quality of Service):ネットワーク上で、ある特定の通信のための帯域を予約し、一定の通信速度を保証する技術。

(注記)3:
PKI(Public Key Infrastructure):公開鍵方式/非対称暗号方式。暗号方式の一つ。慣用鍵暗号とは異なり、暗号化の鍵と複合化の鍵が異なった鍵を使う暗号化のアルゴリズムの総称。

(注記)4:
モバイルコマース技術:携帯移動体端末からの電子商取引(エレクトリックコマース)、例えば、バンキング、株取引、各種トレード、ギャンブル、予約ショッピング等の情報提供サービスが利用できるモバイル(ワイヤレス)コンテンツサービス。

(注記)5:
AS:Application Service

(注記)6:
TCO:Total Cost of Ownership

(注記)7:
ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージ:企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法・概念を実現するための統合型(業務横断型)ソフトウェア。

(注記)8:
NewRRR(ニュートリプルアール):販売管理、生産管理、財務会計の各業務を統合化。情報をリアルタイムに連携することで、経営戦略決定に必要な管理情報をタイムリーに入手することが可能となります。勘に頼る経営から、データに基づく的確な経営へ。『New RRR』は戦略決定を力強くサポートします。

(注記)9:
SuperStream(スーパーストリーム):支払管理、債権管理、固定資産・リース資産管理、手形管理、予算・配賦から構成されます。さらに、損益管理/資金管理機能を提供するPlanningシリーズ、分散入力/営業所会計機能を提供するfieldシリーズもラインナップし、企業ニーズ、成長に合わせシステムの拡張を可能とします。

(注記)10:
MO&A:Maintenance Operation and Administration

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