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開催決定! 国立劇場所蔵資料展「時代を描いた浮世絵師 三代歌川国貞」

国立劇場所蔵資料展「時代を描いた浮世絵師 三代歌川国貞」を、令和8年1月3日(土)から3月8日(日)まで国立文楽劇場資料展示室、4月18日(土)から6月21日(日)まで国立劇場おきなわ資料展示室にて開催します。


チラシPDF

展示について

三代歌川国貞(1848〜1920)は、幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師です。はじめ初代歌川国貞(三代歌川豊国)に入門、その死後には二代歌川国貞(四代歌川豊国)の門に移り、四代歌川国政、のちに三代歌川国貞、さらに豊斎を名乗って役者絵を中心に多くの作を残しました。
明治時代は、西欧の文物が広く流入し、江戸時代から続くさまざまな文化や芸能にとっても激動の時代でした。浮世絵では、歴史画で人気を博した月岡芳年、美人画を得意とした楊洲周延、風景画では小林清親らが活躍し、時代を写した作品が多く生み出されています。そして歌舞伎を題材にした役者絵の分野で、当時第一人者とされた豊原国周に次ぐ人気を得て、長きにわたって活躍したのが、国周より13歳年下の三代国貞です。
当時、歌舞伎では新劇場の開設や、歌舞伎の高尚化と地位の向上、新派の人気など、さまざまな潮流の中で、いわゆる団菊左をはじめとする人気役者たちの活躍がありました。三代国貞はその様子を国周とともに浮世絵に写し続け、残された作品は当時の歌舞伎を知るための貴重な視覚資料となっています。
三代国貞は、明治の浮世絵史や歌舞伎史を語る上で見過ごせない存在であるにも関わらず、これまで作品がまとまって紹介される機会はほとんどありませんでした。本展では、国立劇場が所蔵する作品約250点のうちから47点を選りすぐり、知られざる絵師、三代国貞の生涯と画業をご紹介します。

展示監修:渡邉 晃(太田記念美術館上席学芸員)

展示構成

第一章 人気絵師となるまで―初期から明治十年代の作品
[画像:錦絵]
三代歌川国貞「新富座第二番目狂言 漂流奇譚西洋劇」明治12年(1879)9月

第二章 激動する歌舞伎界と三枚続の制作―明治二十年代の作品
[画像:錦絵]
三代歌川国貞「九代目市川団十郎の近藤辰雄 初代市川左団次の三倉富蔵」明治20年(1887)10月

第三章 浮世絵の凋落と晩年―明治三十年代以降の作品
[画像:錦絵]
三代歌川国貞「九代目市川団十郎の死絵」明治36年(1903)9月

展示概要

国立劇場所蔵資料展「時代を描いた浮世絵師 三代歌川国貞」

展示監修:渡邉 晃(太田記念美術館上席学芸員)

【大阪】
会期 令和8年1月3日(土)〜 3月8日(日)(休室日:なし)
場所 国立文楽劇場 1階 資料展示室(大阪府大阪市中央区日本橋1-12-10)
開室時間 午前10時から午後6時
入場料 無料
主催 独立行政法人日本芸術文化振興会
同時開催 「文楽の魅力〜初春公演の演目にちなんで〜」
【沖縄】
会期 令和8年4月18日(土)〜 6月21日(日)(休室日:なし)
場所 国立劇場おきなわ 1階 資料展示室(沖縄県浦添市勢理客4-14-1)
開室時間 午前10時から午後6時(夜公演の場合は閉館まで開室)
入場料 無料
主催 公益財団法人国立劇場おきなわ運営財団
共催 独立行政法人日本芸術文化振興会


(注記)展示点数は会場によって異なります。

(注記)詳細情報は、随時更新します。
(2025年11月7日) 情報を公開しました。
(2025年11月17日) 「展示について」「展示構成」を更新しました。
(2025年11月25日) 国立劇場おきなわでの開催情報を公開しました。
(2025年12月4日) チラシを公開しました。

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