研究成果概要
国総研資料 第 988 号
【資 料 名】
画像処理技術を用いた道路橋の常時監視システム開発に関する研究
【概 要】
道路橋において、供用の安全性に関わるような重大な異常等が発生した場合、いかに短い時間で道路管理者が異常を認識できるかが二次災害の防止の観点から重要となる。
本研究は、供用安全性に関わる事象の発生に特化して、経済的かつ効果的に常時監視を行うために、道路橋に複数設置したターゲットをカメラ等にて連続的に撮影した画像から、道路橋の変状の発生を検知する手法の実現性を検討したものである。常時監視の費用対効果を考えて、一般的な道路管理体制に対してキ亟力新たなインフラの整備を行わないで監視体制が構築できるよう、交通の安全と円滑化を目的に設置された視線誘導灯など現地にすでに設置されているものをターゲットとし、この変位を一般的な道路監視カメラで、24時間 365日の連続監視するときの検知精度や適用条件について検討し、常時監視システムの設計を行った。
本報告書では、設計した常時監視システムを実際に設置、運用するにあたって、対象とした変状や変位の種類を検知するための各機器の要求性能を提案し、実際に常時監視システムを運用するにあたり事前に現地で確認しておくべきキャリブレーション項目を取りまとめた。
【担当研究室】
橋梁研究室
【執 筆 者】
白戸 真大,星隈 順一,玉越 隆史,大城 温,窪田 光作,石尾真理,宮原 史,岡田 紗也加,中邨 亮太
表紙 248KB
中扉 175KB
目次 213KB
本文
1.1 はじめに
1.2 本研究の概要
3.1 常時監視システムの概要
3.2 カメラの要求性能
3.3 ターゲットの要求性能
3.4 カメラとターゲットの設置方法の検討
3.5 画像処理方法の検討
4.1 現地キャリブレーション項目の抽出
4.2 模擬実験
4.3 供用中の橋梁に対する検証実験