機械翻訳システム(以下、MTシステム)の研究開発においてはMTシステムの出力(以下、MT訳)の品質を人間が作成した参照訳と比較して評価することが一般的ですが、MTシステムを実際に利用する場面では、参照訳なしに、MT訳を採用するか、人間が修正するか、破棄するかという判断を行う必要があります。そのため、機械翻訳の品質推定という技術についての研究開発が始まりました。機械翻訳の品質推定では、上述の(a)と(b)の両方が重要だと考えられていますが、従来手法では両者が独立に実装されており、推定結果に矛盾が生じる場合もありました。