SRF無線プラットフォーム技術仕様書Ver. 2は、これまでのVer. 1が対象としていた無線LANに加えて、LTEや5G回線も用いたハイブリッドネットワークの利用が可能になりました。これにより、広いエリアに無線通信を提供できるLTEやキャリア5Gと、工場の建屋のように金属で囲われて外部からの電波が届きにくいところに局所的に無線通信を提供できるローカル5Gを組み合わせることで、無線通信品質をより安定化させることが可能となりました。NICTおよびNECはこのSRF無線プラットフォーム技術仕様書Ver. 2に対応した無線通信システムを開発しました。
また、本システムの有効性を実際の製造現場で確認すべく、トヨタ自動車東日本の宮城大衡工場にて、図1のような環境で、東北地区で初めてキャリア網(LTE/5G)とローカル5Gの切り替えによる移動体との無線通信品質の安定化を検証するための実験を開始しました。本実験に向けて、NECは6月17日に東北総合通信局よりローカル5Gの実験試験局の免許を取得しました。