原子時計
原子が持つ固有の遷移周波数を基準として時刻を刻む装置。各国の標準時刻生成の他、情報通信分野や宇宙分野などで広く用いられている。
時刻ゆらぎ
原子時計が指す時刻の確率的変動。外乱や物理的な測定限界によって生じる。
アラン分散
発振器による振動の周波数が確率的にゆらぐ大きさを定量化する指標。原子時計や水晶時計では、発振器の振動周期によって時刻を刻むタイミングを決めることから、周波数のゆらぎによって時計が指す時刻にゆらぎが生じる。
Beyond 5G/6G
2030年代の導入を見据えた次世代の無線通信規格。
時刻同期技術
異なる2つ以上の端末や基地局の時刻を同期するための技術。端末の時刻が一致することを時刻同期と呼ぶ。
白色ガウス雑音
異なる時刻では無相関であり、各時刻における雑音の大きさがガウス分布(正規分布)に従う確率的な雑音。
アダマール分散
アラン分散と類似した発振器周波数のゆらぎの大きさを定量化する指標。水素メーザー原子時計などの長期的な時刻ゆらぎが大きい原子時計に用いられる。
高階アラン分散の階数
計測データに適用する差分演算(計測データの変化量を求める演算)の回数。高階アラン分散は、複数回の差分演算を行った計測データの分散として定義される。