フィーディング・ニューロン The feeding neuron
当グループによってショウジョウバエ脳内に発見された、摂食行動を引き起こす一対の司令ニューロン(Flood, Iguchi, Gorczyca, White, Ito, Yoshihara, Nature 2013)。甘い刺激により活動し、その活動が摂食行動を引き起こす。また、このニューロンがないと摂食行動ができなくなるので、摂食に関する様々な情報はフィーディング・ニューロンに統合されていることが推察される。フィーディング・ニューロンは摂食行動決定のための情報のハブとして働いていると考えられる。情報の要に位置するフィーディング・ニューロンを光照射を使った"オプトジェネテックス"によって活動操作すれば、意のままに摂食行動を操ることができる。それと同様に、「"棒を離す"という条件刺激がフィーディング・ニューロンを操ることによって条件反射が起こる」ということが本研究で明らかになった。