2025年5月13日
NEDOは、「5G等の活用による製造業のダイナミック・ケイパビリティ※(注記)1強化に向けた研究開発事業」(以下、本事業※(注記)2)の一環で、「製造現場のダイナミック・ケイパビリティ強化施策と今後の普及に係る調査事業」(以下、本調査※(注記)3)を行いました。今般、製造事業者各社が直面する経営課題の解決に向けて、開発設計、生産管理、製造、販売、サービスに及ぶ広い意味でのものづくりの全体プロセスを、デジタル技術を用いて最適化する手法について、特に、経営・業務変革課題の特定を起点としてデジタルソリューションを適用・導入する企画・構想設計段階に重点を置いて、経済産業省、および委託先である(株)日本能率協会コンサルティングと共同でまとめた「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン(第2版)」(以下、本ガイドライン)を公開しました。
デジタルソリューションによる変革のゴールは、企業・事業規模や業界、サプライチェーン上のポジション、企業ごとの経営方針など、各社の置かれた環境によって異なります。本ガイドラインは、製造事業者各社の実態に即した変革をいかに進めていくか、その主体的な思考を補助する「リファレンス」(スマート化の道筋を描くための考え方や目指す姿を具体的に示したもの)を提供します。
2024年6月28日の初版公開後、企業へのガイドライン適用による有効性検証やITベンダー等からの情報収集により、本ガイドラインのブラッシュアップを図りました。主な改善点は以下です。
「別紙_リファレンス5_実現レベル別仕組み構築手法」において、ソリューションカテゴリの記載内容を改善しました。ITベンダーとの意見交換により、ユーザーとITベンダー間で対話の土台として使えるようになっていることを確認しています。
リファレンス1〜5における検討結果のアウトプットを整理し、スマート化の具体化施策の企画立案をする「別紙_ガイドライン実践ワークシート手順付」、およびワークシートの作成手順を説明した「別紙_ガイドライン実践用ワークシート概要説明」を新規に追加しました。このワークシートを変革のシナリオづくりを実践する際に使う事で、検討の手順を認識して効率的に実践が進められるようになる事を、有効性検証を通して確認しています。