冷凍空調機器で使用される冷媒は、オゾン層を破壊する特定フロン※(注記)1(CFC※(注記)2、HCFC※(注記)3)から代替フロン※(注記)4 であるHFC※(注記)5 に転換が進んでいますが、転換の進展による使用量増大に伴いHFCの排出量が増加しており、これらの温室効果の高さによる環境影響が問題となっています。このような背景から国際的なフロン規制は、目的をオゾン層破壊効果低減から温室効果ガス削減にシフトした強化の動きが進んでおり、今後、パリ協定等の温暖化に係る国際的な規制や新しい提案によって、現在使用している冷媒が使用できなくなる可能性があります。
一方、冷媒の市中ストック量でみると家庭用空調機器分野が格段に多く、冷凍サイクルは高効率を実現しつつ、より低温室効果な冷媒への転換が求められています。
これらを踏まえ、本事業では、家庭用空調機器等の中小型空調機器分野において、小型化や安全性を確保した上で、低温室効果冷媒への転換を可能にする要素技術開発を実施します。
研究開発の内容は次の通りです。
本事業の成果により、家庭用空調機器分野における省エネ化と低温室効果冷媒への転換を促進すると共に、パリ協定における日本のHFC排出削減目標(2030年までに2013年比で10百万t-CO2(32%)の削減)の達成に貢献します。
事業期間・予算額 | 事業期間:平成28年度〜平成29年度 |
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技術・事業分野 | 温暖化対策 |
プロジェクトコード | P16004 |
担当部署 | 環境部 (TEL:044-520-5248) |
最終更新日:2024年8月1日