令和2年5月15日
令和元年度外食業特定技能1号技能測定試験実施状況報告書
【外食業分野】
農林水産省
1 試験実施概要
別紙のとおり
2 試験実施主体
(外部機関に試験実施を委託している場合には、
その委託先機
関を含む。)一般社団法人外国人食品産業技能評価機構
(国外試験の実施については、プロメトリック株式会社に委託)
3 試験問題作成体制
試験の問題作成に当たっては、農林水産省は、食品衛生、日本語教育、作業
安全等に係る有識者等からなる有識者委員会(以下「委員会」という。
)を設
置した。
委員会は、
外食業特定技能1号技能測定試験実施要領
(以下
「試験実施要領」
という。
)3から5で定める内容に基づき、農林水産省が作成した出題範囲案
及び配点基準案並びに農林水産省が公募により選定した試験問題案を作成す
る民間事業者
(一般社団法人日本フードサービス協会。
以下
「協会」
という。)が試験実施要領3から5で定める内容に基づき作成し、
農林水産省に提出した
試験問題案を確認し、農林水産省は必要な助言を受けた。
農林水産省は、
委員会の助言を受け、
外食業技能測定試験の出題範囲及び配
点基準並びに「外食業技能測定試験問題」
(以下「試験問題」という。
)を策定
した。
なお、試験問題は、非公表とし、定期に更新した。
4 試験申込方法(申込手順、定員数を超える受験希望者がいた場合の対応)
国内試験においては、
試験実施主体
(一般社団法人外国人食品産業技能評価
機構。以下「機構」という。
)のウェブサイトで、国外試験においては、機構
が委託したプロメトリック株式会社(以下「プロメトリック社」という。)のウェブサイトで受験者情報を登録させ、
定員の範囲内で、
先着順で受験申込を
受け付けた。
5 試験実施体制
農林水産省は、試験問題を機構に提供した。機構は、試験問題を用いて外食
業技能測定試験を実施した。
なお、
機構は、
国外試験の実施に当たっては、
プロメトリック社に委託した。
6 試験水準
試験は食品衛生に配慮した飲食物の取扱いに加え、調理から接客に至る一
連の業務を担い、
管理することができる知識・技能を有していることを確認す
る観点から、試験の水準(難易度)は、我が国の外食業における実務経験年数
の合計が平均2年程度(1〜3年程度)の者が、本試験に特化した学習用テキ
スト等を用いた準備を行わずに受験した場合に5割程度が合格する程度の水
準とした。
7 合否の基準
学科試験及び実技試験の合計得点の 65%以上を合格基準とした。
8 合否の通知方法
1 国内試験
機構は、毎回の試験ごとに機構のウェブサイトで試験結果(受験者数、合
格者数等)及び合格者の受験番号を表示するとともに受験者全員に対し、受
験申請の時に登録した電子メールアドレスに合否通知を送信した。
2 国外試験
プロメトリック社は、
受験者マイページに合否結果を通知した。
機構は、
毎月の実施状況を機構のウェブサイトで公表した
9 試験結果の公表方法
試験実施主体のウェブサイトにおいて試験結果を公表した。
機構は、試験実施要領に基づき、農林水産省に対し試験実施状況報告書(実
施した試験の概要及び試験ごとの結果の概要)を提出した。
農林水産省は、
令和元年度外食業特定技能1号技能測定試験実施状況報告書
を法務省に提出し、確認を受けた後、ウェブサイトで公表する。
10 合格証明書発行・交付手数料の有無及び方法
(手数料を徴収している場合
は、その額を含む。) 1 国内試験
機構は、合否通知の送信後、合格者に対して合格証書を受験申請の時に登
録した住所へ郵送した(手数料は、受験料に含まれる。)。
2 国外試験
プロメトリック社は、
受験者マイページに合格証書を表示した
(手数料は、
受験料に含まれる。)。
11 試験の適切な運用に向けた取組状況
(1)具体的な取組状況等(試験実施主体に対する指導監督状況、当初予期し
なかった不正行為への対策、
不正等が発覚した場合における合格取消措置等)ア 試験申込段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
機構は、
作成した国内試験案内において受験資格を記載した。
また、
不正行為を例示するともに、受験時に不正があった場合は、その試
験を受けることを禁止し、合格の決定を取り消し、又は5年以内の
期間を定めて試験を受けることができなくなることを周知した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
受験資格の無い技能実習中の試験申込者が受験しようとし、試験
当日、受付で本人が持参した在留カードに記載の在留資格を確認す
ることで判明する事案が発生した。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
機構は、
試験当日、
受付前に技能実習中の人は受験資格が無いこと
をルビ付き日本語、英語、中国語(簡体字)
、ベトナム語で大きく掲
示し、注意喚起を行った。また、年度途中から試験申込システムを変
更し、試験を申込むにはマイページに受験者情報を事前登録しなけ
ればならない仕組みへ変更した上で、受験資格を理解しないとマイ
ページ登録自体ができない仕組みにした。
さらに、
在留資格を登録さ
せ、在留資格が技能実習とした試験申込者には実習計画の終了日を
登録させ、
試験日が実習計画終了日よりも早い場合には、
システム上
試験申込ができない仕組みとした。
イ 受験者の本人確認段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
機構は、替え玉受験を防止するため、本人確認書類(在留カード又
はパスポート)と受験者名簿(氏名、国籍、生年月日、在留カード又
はパスポートの番号、
受験者の申請時の写真を掲載)
と受験者本人の
顔を突合し、本人確認ができた人のみ受け付けた。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特に無し。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特に無し。
ウ 試験実施時
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
機構は、試験会場ごとに、試験監督者を 1 名、監督補助員を受験生
約 40 人に対して 1 人を配置し、着席時に受験生と受験票(顔写真付
き)で本人かを確認し、スマホの電源を切らせ、腕時計を外して鞄に
入れさせて椅子の下に置かせるなど、不正を防止する対応を行った。
試験中は、監督者等が試験会場内を巡回し、不正が行われないよう監
視を行った。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特に無し。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特に無し。
エ 合格通知、合格発表、合格証明書交付・発行段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
機構は、
国内試験の合格証には本人の顔写真を掲載し、
複製した場
合に「無効」と「INVALID」の文字が出るようにし、偽装防止を図っ
た。
また、
合格証の紛失等の理由から再交付をする場合の手順も定め、
本人確認を行った上で1回に限定して再交付を行った。
プロメトリック社は、
国外試験の合格証書については、
出入国在留
管理庁職員が、在留資格認定申請の際に持参された合格証書の真偽
を確認できるよう、プロメトリック社のデータベースにアクセスし
確認できるようにするなど、不正を防止する仕組みを構築した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特に無し。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特に無し。
(2)不正等の発覚による合格取消の有無(有の場合は、その数及びそれぞれ
の発覚した不正等の内容)
特に無し。
12 事業年度途中に、試験問題について、大きな改善を行った場合は、その
改善内容、改善の必要性
特に無し。
13 試験実施に当たっての試験実施国政府との調整状況及び今後の課題
特に無し。
14 その他、試験実施全般に関して生じた問題とそれに対する改善措置
特に無し。
以上
【別紙様式】
分野: 外食業分野
国 都市
1 日本
東京(中央区)
大阪(大阪市)
2019年4月 2019年5月21日 460 346 75.2 筆記 日本語 7、000円
2 日本
北海道(札幌市)
宮城(仙台市)
東京(江東区)
愛知(名古屋市)
大阪(大阪市)
岡山(岡山市)
福岡(福岡市)
2019年6月 2019年7月18日 1,364 984 72.1 筆記 日本語 7、000円
3 日本
石川(金沢市)
香川(高松市)
沖縄(那覇市)
2019年9月 2019年9月24日 370 215 58.1 筆記 日本語 7、000円
4 日本
新潟(長岡市)
埼玉(さいたま市)
東京(江東区)
愛知(名古屋市)
兵庫(神戸市)
広島(広島市)
熊本(熊本市)
2019年11月 2019年12月3日 2,264 1,246 55.0 筆記 日本語 7、000円
5 日本
北海道(札幌市)
宮城(仙台市)
東京(江東区)
神奈川(横浜市)
愛知(名古屋市)
大阪(大阪市)
広島(広島市)
福岡(福岡市)
2020年2月 2020年3月5日 3,288 1,831 55.7 筆記 日本語 7、000円
【試験実施概要】
試験区分:外食業特定技能1号技能測定試験
項番
試験実施場所
試験実施
年月
受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率(%)試験
実施方法
試験言語 受験料
合格発表日
【別紙様式】
6 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2019年11月 2019年12月10日 259 174 67.2 CBT
現地語(英語)
一部日本語
1,700PHP
7 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2019年12月 2020年1月10日 69 47 68.1 CBT
現地語(英語)
一部日本語
1,700PHP
8 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年1月 2020年2月10日 114 90 78.9 CBT
現地語(英語)
一部日本語
1,700PHP
9 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年2月 2020年3月10日 111 82 73.9 CBT
現地語(英語)
一部日本語
1,700PHP
10 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2020年3月 2020年4月10日 221 159 71.9 CBT
現地語(英語)
一部日本語
1,700PHP
11 カンボジア プノンペン 2020年1月
随時
2020年2月10日
33 15 45.5 CBT
現地語(カンボジア語)
一部日本語
33 USD
12 カンボジア プノンペン 2020年2月 2020年3月10日 93 59 63.4 CBT
現地語(カンボジア語)
一部日本語
33 USD
13 カンボジア プノンペン 2020年3月 2020年4月10日 50 15 30.0 CBT
現地語(カンボジア語)
一部日本語
33 USD
14 ミャンマー ヤンゴン 2020年2月 2020年3月10日 40 34 85.0 CBT
現地語(ビルマ語)
一部日本語
33 USD
15 ミャンマー ヤンゴン 2020年3月 2020年4月10日 188 156 83.0 CBT
現地語(ビルマ語)
一部日本語
33 USD
(注1)記載にあたっては,国ごとに試験実施年月順に記載をしてください。
(注2)国内試験については,「国」欄に国内と「都市名」欄に「市町村名」を記載してください。
(注3)試験言語については,日本語,英語,現地語(言語名を記載)してください。