令和5年12月14日
資料
外国人支援コーディネーター養成研修の実施・運営等
本日の議題
〇 研修の実施・運営に係る事項の検討として修了者の呼称につ
いて決定する。
〇 修了者の情報共有のための支援等の検討における「修了者
専用ポータルサイトの機能」 について検討・決定し、「事例
研究会等の開催」について検討する。
〇 外国人の受入れ環境の改善に向けた方策について検討する。1 検討すべき課題の整理
令和6年度以降に検討
しろいしかく 研修の内容や方法等の評価と必要に応じた見直し
しろいしかく 講師の確保状況を踏まえた研修対象者、研修規模及び配置
先の拡大
令和5年度に結論
しろいしかく 研修の実施・運営に係る事項の検討
しろいしかく 下記を除く実施・運営に係る事項(第1回検討会以降検
討済み)
しかく 修了者の呼称【議題1】
しかく 修了者専用ポータルサイトの機能【議題2】
しろいしかく 配置促進策(当面の配置先(国及び地方公共団体)、研修
費用の支援等)の検討(第1回検討会以降検討済み)
令和5年度以降継続して検討
しろいしかく 専門性に見合う評価、待遇が受けられるようにするための
改善方策の検討(第3回検討会で検討済み)
しろいしかく 専門性の高い支援人材の認証制度の在り方に関する調査等
の検討(第3回検討会で検討済み)
しろいしかく 事例研究会等の開催【議題3】
しろいしかく 外国人の受入れ環境改善に向けた方策の検討【議題4】
令和5年度以降継続して検討
しろいしかく 専門性に見合う評価、待遇が受けられるようにする
ための改善方策の検討
しろいしかく 専門性の高い支援人材の認証制度の在り方に関
する調査等の検討
しろいしかく 外国人の受入れ環境改善に向けた方策の検討
しろいしかく 事例研究会等の開催
令和5年度に結論
しろいしかく 研修の実施・運営に係る事項の検討
しろいしかく 配置促進策(当面の配置先(国及び地方公共団体)、
研修費用の支援等)の検討
しろいしかく カリキュラム等の策定【策定会議において検討】
令和6年度以降に検討
しろいしかく 研修の内容や方法等の評価と必要に応じた見直し
しろいしかく 講師の確保状況を踏まえた研修対象者、研修規模及
び配置先の拡大
整理前(前回まで) 整理後(今回)
(注記)太字は今回の検討議題
検討会におけるこれまでの議論等を踏まえ、検討すべき課題について、改めて整理を行った。2 【議題1】 修了者の呼称について1
昨年度の検討結果報告書やこれまでの議論なども踏まえ、修了者の呼称を検討・決定するに当
たっては、「誰に」「何を」「何のために」伝えるかという観点が重要である。
・ 生活上の困りごと(職業生活上、日常生活上、社会生活上の困
りごと)を抱えて相談先を探している外国人(及びその関係者)
・ 上記外国人からの相談への対応や支援を適切に行うことができ
る人材を確保・配置したいと考えている相談窓口の運営者等
(特に)誰に
伝えるか
何を
伝えるか
・ 生活上の困りごとを抱えた外国人を、適切な支援につないで解
決に導くために必要な専門的知識及び技術を持つ人材であること
呼称を検討する上の観点
何のために
伝えるか
・ 外国人が利用可能な支援サービスや解決に向けた道筋を速やか
に見つけて解決を図れるようにするため
・ 検討結果報告書で示された課題の一つである「必要な専門性を
備えた人材を見つけることの困難さ」の解消につなげるため
生活上の困りごとを抱える外
国人に対し、どのような活動
を行う人材なのかを端的かつ
分かりやすく伝えられること
呼称を決める上でのポイント3【参考1】必要な専門性を備えた人材を見つけることの困難さ (注記)検討結果報告書 14頁を参考に記載
困りごとを抱えて相談先を探している外国人からも、また、そうした専門人材を確保・配置したいと考えている相談窓口の運営
者等からも、外国人が抱える複雑・複合的な問題に対応できる専門性を備えている人材を見つけられない状況にある。
これに対応するためには、専門人材の認証制度を創設し、国として認証を実施するとともに、認証者を表す統一的呼称を定め、
当該制度及び統一的呼称を周知することで、専門性の評価と社会的信用を付与しつつ、専門人材を見える化する必要がある。
【参考2】技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議最終報告書(抄)(注記)国・自治体の役割に係る提言に至るまでの検討状況
令和6年度以降、その((注記)外国人支援コーディネーターの育成・認証)運用状況を踏まえた配置先の拡充も検討することとされ
ているところ、新たな制度下において、その活用を図ることが相当であると考えられた。
【議題1】 修了者の呼称について2
呼称の検討・決定に当たっては、生活上の困りごとを抱える外国人に対して、どのような活動を行
う人材なのかを端的かつ分かりやすく伝えていくためにも、「外国人支援コーディネーター」を採用
することとしたい。
ただし、文書等に記載・表記する際には、下記のようなかたちで、補足説明を付すこととしたい。
【補足説明】外国人支援コーディネーターとは
外国人支援コーディネーターとは、「生活上の困りごとを抱えた在留外国人(国籍にかかわら
ず外国にルーツを持つ者を含む。)に対し、専門的知識及び技術をもって相談に応じ、連携先と
の連絡・調整等の支援を行うほか、生活上の困りごとの発生を予防するための情報提供等を行う
人材」 である。
(困りごとを抱えた)外国人
(Foreign Residents)
(適切な)支援(につなぐ)
(Support)
コーディネーター
(Coordinator)
人材
外国人支援コーディネーター
(Support Coordinator for Foreign Residents)
対象 何をする4 修了者の情報共有のための支援等の検討について(議題2、3関係)
これまで検討会において議論した養成研修の実施・運営に係る事項のほか、修了者同士の情報共
有のための支援についても本検討会で検討していく必要がある。
検討結果報告書においては、修了者の情報共有のための支援等に関する課題と必要な対応につい
て、以下のとおり示されている。
課題等
• 支援の受皿となる連携先の不足等に対応す
るためには、共通の目的、役割、価値・倫
理及び社会的信用を持つ専門人材による地
域を越えた広域的な連携等が必要
• 外国人支援コーディネーターは、幅広い分
野の制度等に関する知識を常にアップデー
トしながら、これまで自身が経験したこと
がない複雑・困難な問題であっても、それ
に対応した支援プランを作成し、地域に適
切な支援を提供できる連携先がなければ地
域外を含めてそうした連携先を探し出し、
外国人相談者を適切な支援につながなけれ
ばならない
• 社会状況や制度の変更等に応じた相談対応
支援や予防的支援が行われるようにする必要• 修了者の要望や活動状況を踏まえてより良
い育成・認証制度としていく必要
手段(支援施策)
• 修了者専用ポータルサイトの
開設・活用(詳細は6頁参照)• 事例研究会等の開催(詳細は
7頁参照)
必要な対応
• 同じ役割を担う者として、修
了者が協力し、お互いの知見
を持ち寄って問題を解決に導
く道筋を描くことができるよ
うな、修了者同士の横のつな
がり・連携を容易にする仕組
みと支援
• 幅広い分野の制度や法令等に
関する最新の情報(改正等の
情報を含む)の提供
• 修了者の要望や活動状況の適
時な把握5 【議題2】 修了者専用ポータルサイトの機能について
養成研修の修了者の情報共有のための支援として、修了者専用ポータルサイトの開設・活用を想定。
修了者専用ポータルサイトに実装すべき機能・情報や具体的な活用方法について、検討する必要がある。
修了者が、自身の活動地域外を含め、支援に当たっての連
携や修了者間での知見の共有に活用
修了者が、国からの連絡、法令や制度の改正、その他の関
連情報等を入手
出入国在留管理庁による修了者の要望や活動状況等の把握
• 修了者が閲覧可能な修了者データベース 等
(注記)掲載情報は、氏名、活動地域、深い知見を有する相談分
野、保有スキル(資格・使用言語等)、直近の勤務先、連
絡先等を想定
• 国からのお知らせ
• 相談者を適切な支援につなげるための連携先一覧
(注記)対応分野ごとにまとめた連携先の一覧等を想定
• 参考となる相談対応事例
• 地域における課題への対応事例 等
(注記)掲載時の取扱い(ガイドラインの要否等)については今
後検討
• アンケート機能 等
修了者専用ポータルサイトの活用想定(案) 実装すべき機能・情報(案)
〇論点
・ 修了者専用ポータルサイトにおいて、実装すべき機能・情報は何か
・ 修了者専用ポータルサイトを、どのように活用していくことが望ましいか
・ 修了者専用ポータルサイトの活用を促進するために必要な取組は何か
〇目的
外国人支援コーディネーター同士の横のつながり・連携を容易にし、知見の共有やネットワークの強化、地
域を超えた広域的な連携等を通じ、相談対応支援及び予防的支援をより適切かつ円滑に行うことができるよう
にするとともに、外国人支援コーディネーターの要望や活動状況の把握を適時に行うために開設するもの
〇開設時期
令和7年度より運用開始予定6 【議題3】 事例研究会等の開催について
養成研修の修了者の情報共有に資する取組として、検討結果報告書では、修了者間における事例研
究会等の開催の在り方について検討することとされている。
〇事例研究会等の開催の必要性
同じ役割を担う者として、修了者間で交流することで、知識をアップデートするとともに、横のつながりの強化
に資するものとなる。
修了者のニーズや現場の意見・課題等も踏まえて、引き続き検討していく必要。
・ 修了者同士が自発的に実施する、国が場
の提供を行うなどの支援をした上で実施す
る、などのやり方が考えられる。
開催の方法
内容
・ 知識をアップデートするための講義、相
談対応事例の紹介やグループ討議及び個別
に設定したテーマに基づく意見交換などが
考えられる。
個人情報の取扱いや守秘義務、人的
リソース、必要な経費等を考慮した
上での検討が必要7 【議題4】 外国人の受入れ環境改善に向けた方策の検討
地域における連携先の不足状況を含め、個別支援を通じて把握した実態、課題、制度の問題点等
のうち、外国人支援コーディネーターが解決することが困難な課題については、国や地域(地方公
共団体)へフィードバックし、外国人の受入れ環境の改善につなげていく必要がある。
そのために、外国人支援コーディネーターが現場の課題をフィードバックする仕組みが必要とな
るが、その仕組みとして考えられる手段はなにか。
制度基盤の整備・改善
現場の課題をフィードバックする仕組みの検討
• 国においては、例えば、修了者専用ポータルサイトを通じた修了者アンケートの実施を通じて、得られ
た回答を関係省庁や地方公共団体等の担当部署に提供
• 地域における意見交換や情報交換の場に、外国人支援コーディネーターが参加し、課題について共有
• 先進的な取組事例等について、修了者専用ポータルサイトで共有
目的(案)
地域における連携先の不足状況を含む、個別支
援を通じて把握された地域における課題を外国
人の受入れ環境の改善につなげる
外国人の受入れ環境改善に必要なポイント
〇論点
国や地域に現場の課題をフィードバックする仕組みとして、以下のようなものが考えられる。
このほか、地域へフィードバックする仕組みとして考えられるものはないか。
現場の課題をフィードバックする仕組み(イメージ)8

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