外国人支援コーディネーター養成研修
カリキュラム(案)
資料1
外国人支援コーディネーター
養成研修カリキュラム1養成研修の基本方針
外国人支援コーディネーターとは、「生活上の困りごとを抱えた外国人(国籍にかかわ
らず外国にルーツを持つ者を含む)に対し、専門的知識及び技術をもって相談に応じ、
連携先との連絡・調整等の支援を行うほか、生活上の困りごとの発生を予防するための
情報提供等を行う人材」です。
外国人支援コーディネーターはその役割を果たすために、
「外国人の在留状況を正確に把握する能力」
「異なる文化や価値観を理解する能力」
「外国人の複雑・複合的な相談内容に対して適切な解決まで導く能力」
「外国人を適切な支援へ円滑につなげる能力」
の全てを備えている必要があります。
本研修では、この4つの能力を備えるために習得すべき専門的知識・技術等に係る
研修・試験を実施します。試験に合格し、それらの専門的知識・技術を用いて外国人
支援コーディネーターとしての基本的な業務を行うことができると認められた者を「外国人
支援コーディネーター」として認証します。
養成研修の目的・
認証方針
養成研修の基本方針
本カリキュラムの方針
本カリキュラムは、養成研修の基本方針のもと、外国人支援コーディネーターとしての基本的な業務を行うこと
ができる人材を育成するため、
• 外国人支援コーディネーターに求められる専門的知識や技術等の概要
• カリキュラム等の学習内容、到達目標、評価基準等
を明確化することを目的に作成されています。
備えるべき能力
外国人の在留状況を
正確に把握する能力
– 外国人の出入国や在留に係る制度に関する知識
異なる文化や価値観
を理解する能力
– 外国の文化、社会制度、社会的習慣や価値観に関する知識
外国人を適切な支援へ
円滑につなげる能力
– 関係機関の役割や外国人の生活に関するに行政サービス等に関する知識、関係機関
等との関係構築・連携に関する技術
学習内容
外国人の複雑・複合的な相
談内容に対して適切な解決
まで導く能力
– 相談者との信頼関係を構築し、相談内容を見極め、問題を適切に把握する知識と技術
– 他の相談対応者が担当する複雑・複合的な案件への助言や指導に関する知識
4つの能力を備えるために習得すべき専門的知識・技術等を効果的に学習するため、養成課程1、実践、
養成課程2の3段階に分類し、養成研修を設計します。2養成研修の流れ
4つの能力に対応した5つの科目群から構成されるオンライン研修(64時
間)を行います。
各科目群では小テストを実施し、合格した方のみ次の科目の受講に進むこと
ができます。
養成課程1で習得した専門的知識・技術等を活用し、効果的な実践を行う
ことができるようになり、外国人支援コーディネーターとしての視点や態度を身に
付けることを目的に、受講生各自の職場で、職場の理解の下で業務を通じた
実践を行います。(注記)約1か月経過時点で、課題への取組状況を報告します。養成課程1(2カ月間)実践(3カ月間)幅広い視野と分野横断的な観点を身に付け、養成課程1及び実践で修得
した専門的知識・技術等をもとに、現場において外国人支援コーディネーターと
して相談支援・予防的支援を行うことができるようになることを目的として、他の
受講生とのグループ討議や事例検討を行います。養成課程2(2日間)
養成研修の流れ
修了認定テスト
集合研修
レポート提出
職場での実践
実践において学んだことを確認し、振り返りを行うために、課題レポートを作成・
提出します。
修了認定テストを行います。
5つの科目群に関する知識等の定着を確認するため、総合確認テストを実施
します。合格した方のみ実践に進むことができます。
総合確認テスト
小テスト
オンライン研修
小テスト
オンライン研修...外国人支援コーディネーターとして認証します。
【養成課程1】のカリキュラム3備えるべき
能力
研修科目群 内容
時間
(講義数)
1講義
60分
全ての能力に
関わるものA外国人支援コー
ディネーターを導
入する意義等
外国人支援コーディネーターを導入する意義等(外
国人支援コーディネーターに必要な基本的態度、基
本的人権の尊重に関する内容等を含む。)4 4外国人の在留
状況を正確に
把握する能力B外国人の在留
状況を正確に
把握するために
必要な知識
外国人の入国・在留の状況 16入管法(在留) 1
入管法(出入国・退去強制・難民) 3
国籍法(帰化・無国籍) 1
異なる文化や
価値観を理解
する能力C異なる文化や価
値観を理解する
ために必要な知識多様な背景を持つ外国人への相談支援 26異文化理解等 4
外国人の複
雑・複合的な
相談内容に対
して適切な解
決まで導く能力D
外国人の複雑・
複合的な相談
内容に対して適
切な解決策まで
導くために必要
な知識及び技術相談面接に係る知識と技術 424相談支援のプロセスに係る知識と技術 4
外国人支援コーディネーターの価値・倫理及び自己
理解・他者理解2外国人の生活問題とその背景(児童・女性・高齢
者・労働者等)8事例・事例検討の意義と方法・スーパービジョン等 6
外国人を適切
な支援へ円滑
につなげる能力E
外国人を適切な
支援へ円滑につ
なげるために必
要な知識
外国人との共生施策の現状
(ロードマップ・総合的対応策等)124
関係機関の役割及び各行政サービス 20
関係機関等との関係構築及び連携に関する技術・
予防的支援の方法3(注記) 各研修科目群の動画受講後に知識の定着を目的として、科目群Aで1回、科目群B・Cで1回、科目
群Dで2回、科目群Eで1回の確認テストを実施します。確認テストに合格しなければ、次の研修に進むこ
とができません。
(注記) 研修科目群Eの確認テスト合格後に、総合確認テストを実施します。総合確認テストに合格しなければ「実
践」に進むことができません。
養成課程1のカリキュラム
【実践】及び【養成課程2】のカリキュラム4(注記) 養成課程1の総合確認テストに合格した方に対して、出入国在留管理庁から実践における担当講師及び
課題、レポートの提出方法等を通知します。
(注記) 実践において課題への取組状況及び課題レポートを提出したと認められた方を養成課程2の受講対象者と
し、受講対象となった方に対して、「養成課程2受講決定通知書」を送付します。
内容
各自の職場において、職場の理解の下で、「養成
課程1」で習得した基本的知識及び技術に基づく
実践
課題の実践
• 課題設定(講師等からの助言を受け、必要に
応じた見直し等を経て設定)
• 養成課程1で習得した専門的知識等を用いた
実践、課題への取組
• 課題への取組状況に係る日々の振り返りと省察
• 課題への取組状況報告の提出及び(必要な
場合は)課題の変更(実践開始後1月目)
レポート作成
• 実践研修において学んだことの確認
• 「実践」のプロセス全体に係る振り返りと省察
• レポートの作成・提出
内容
【1日目】
オリエンテーション【講義30分】
グループ討議【演習90分】
• 実践で得た経験等の情報共有
×ばつ2】
×ばつ2】
• 支援計画の作成の確認
• グループ討議による振り返り
修了認定テスト【試験90分】
今後の実践及び研修について【講義90分】
• 認証更新研修、エキスパート研修
実践のカリキュラム 養成課程2のカリキュラム

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