令和5年5月9日
令和4年度飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験実施状況報告書
【飲食料品製造業分野】
農林水産省
1 試験実施概要
別紙のとおり
2 試験実施主体
(外部機関に試験実施を委託している場合には、
その委託先機
関を含む。)一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(以下「OTAFF」という。)
国外試験委託先:プロメトリック株式会社(以下「プロメトリック社」とい
う。)3 試験問題作成体制
試験の問題作成に当たっては、農林水産省は、食品衛生、日本語教育、作業
安全等に係る有識者等からなる有識者委員会(以下「委員会」という。
)を平
成 31 年1月に設置した。
飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験実施要領(以下「試験実施要領」
という。
)3から5で定める内容に基づき、農林水産省が作成した出題範囲案
及び配点基準案並びに農林水産省が公募により選定した試験問題案を作成す
る民間委託事業者
(株式会社日本能率協会コンサルティング)
が試験実施要領
3から5で定める内容に基づき作成したものを、
農林水産省は委員会に提出し、
同委員会は試験問題案を確認の上、農林水産省に対し必要な助言を行った。
農林水産省は、
同委員会の助言を受け、
飲食料品製造業技能測定試験の出題
範囲、配点基準及び「飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験問題」
(以下
「試験問題」という。
)を策定した。
なお、試験問題は、非公表とした。
4 試験申込方法(申込手順、定員数を超える受験希望者がいた場合の対応)
国内試験においては、OTAFF のウェブサイトで、まず受験者の情報を入力す
るマイページ登録を行い、
その後、
同ページ上から試験申込みを行う仕組みと
している。定員を超える申込みがあった場合は、抽選を行っているが、受験機
会の公平な提供の観点から、
抽選に漏れた回数が多い申込者が優先される仕組
みとしている。
なお、令和元年度は定員の範囲内で先着順方式としていたが、会場によって
は受付開始後すぐに定員に達する状況があったため、
令和2年度から抽選方式
としている。
国外試験においては、
受験希望者がプロメトリック社の予約サイトから申込
むこととし、
試験実施国内の試験会場の定員の範囲内で先着順により試験申込
みを受け付けた。
5 試験実施体制
農林水産省が提供した試験問題を用いて、
飲食料品製造業分野の試験を実施
した。
OTAFF では、外部有識者で構成される試験管理委員会を設置し、採点結果、
合否判定に公平性・公正性が確保されているかについて確認を受けるとともに、
試験運営の改善に資するアドバイスを受ける体制を整備し運営した。
国内試験は、マークシート方式で行い、試験会場の設営、受付、試験中の監
視の業務を経験と能力のある事業者に請け負わせ、OTAFF 職員が立会い、業務
管理を行った。
国外試験は、CBT 方式(コンピューター・ベースド・テスティング方式)で
行い、
アジア各国で CBT 試験を行っている国際的な専門事業者
(プロメトリッ
ク社)に委託して試験を行った。
6 試験水準
我が国の飲食料品製造業における実務経験年数の合計が平均2年程度
(1〜
3年程度)
の者が、
本試験に特化した学習用テキスト等を用いた準備を行わず
に受験した場合に5割程度が合格する程度の水準とした。
7 合否の基準
学科試験及び実技試験の合計得点の 65%以上を合格基準とした。
8 合否の通知方法
(1)国内試験
OTAFF のシステムを改修し、
受験者マイページに合格証書を表示すると
ともにダウンロードできるようにした
(手数料は、
受験料に含まれる。)。
(2)国外試験
OTAFF から委託したプロメトリック社の受験者マイページに合格証書
を表示した(手数料は、受験料に含まれる。)。
9 試験結果の公表方法
(1)国内試験
試験終了後、
試験結果
(受験者数や合格者数等)
及び合格者の受験番号
を OTAFF のウェブサイト上で公表したほか、年度ごとの試験実施状況を
取りまとめて、同ウェブサイトに発表した。
(2)国外試験
国外試験については、試験実施翌月に試験実施状況を OTAFF のウェブ
サイトで公表した。
10 合格証明書発行・交付手数料の有無及び方法
(手数料を徴収している場合は、
その額を含む。)(1)国内試験
受験者マイページに合格証書を表示するとともにダウンロードできる
ようにしている。
なお、
合格証書発行のための手数料は受験料に含まれる
ため、個別に徴収はしていない。
(2)国外試験
プロメトリック社の受験者マイページに合格証書を表示し、受験者が
印刷できるようにしている。国内試験同様発行手数料は受験料に含まれ
るため、個別に徴収はしていない。
11 試験の適切な運用に向けた取組状況
(1)具体的な取組状況等(試験実施主体に対する指導監督状況、当初予期し
なかった不正行為への対策、
不正等が発覚した場合における合格取消措置等)ア 試験申込段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
試験案内に受験資格を記載した。
また、
試験案内に不正行為を例示
するとともに、
受験時に不正があった場合は、
その試験を受けること
を禁止し、
試験の結果を取り消し、
または5年以内の期間を定めて受
験を受けることが出来なくなることがある旨を記載し、
OTAFF のウェ
ブサイトで公表している。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
イ 受験者の本人確認段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験においては、替え玉受験を防止するため、本人確認書類
(在留カード又はパスポート)と受験者名簿(氏名、国籍、生年月
日、在留カード又はパスポートの番号、受験者の申請時の顔写真を
掲載)と本人の顔を突合し、本人確認ができた者のみ受け付けた。
国外においても、替え玉受験を防止するため、本人確認書類(試
験を実施した各国内で通常用いられている顔写真付きの書類)と顔
を受付で突合した後、本人の顔写真を試験当日に撮影し、それを合
格証書の顔写真に用いることで、替え玉受験が出来ない仕組みとし
ている。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
ウ 試験実施時
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験において、試験会場ごとに、試験監督者を1名、監督補
助員を受験生約 30 人に対して1人の割合で配置して、
受験者の着席
時に受験者と受験票(顔写真付き)で本人確認を行い、また、試験
開始前にトイレに行った場合も再入室の際に受験票で本人確認を行
った。さらにスマートフォンの電源を切らせ、腕時計を外して鞄に
入れさせて椅子の下に置かせるなど、
不正発生防止の対応を行った。
さらに、試験中は、監督補助員等が試験会場内を巡回し、不正が行
われないか監視を行った。
国外試験においても、試験室に入室前に、スマートフォン、腕時
計も含め、所持品は全てロッカーに入れさせ、試験実施中は監視カ
メラで常時監視しつつ、監督員が室内を巡回し、不正が行われない
よう監視を行った。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
エ 合格通知、合格発表、合格証明書交付・発行段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
令和3年度より国内試験の合格証書も、国外と同様に、郵送では
なく、受験者マイページに表示、ダウンロードも可能な方式に変更
している。また、在留資格認定証明書交付申請等の際に出入国在留
管理庁職員が添付された合格証書の真偽を確認できるシステムとし
た。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
(2)不正等の発覚による合格取消の有無(有の場合は、その数及びそれぞれ
の発覚した不正等の内容)
合格取消事例はない。
12 事業年度途中に、試験問題について、大きな改善を行った場合は、その改善
内容、改善の必要性
特になし。
13 試験実施に当たっての試験実施国政府との調整状況及び今後の課題
1 フィリピン 調整済み
2 インドネシア 調整済み
14 海外における試験実施国・試験実施回数、国内における地方都市での実施・
試験実施回数の拡大に向けた取組内容
令和4年度においては、
業界団体のニーズ等を踏まえ、
昨年同様国外試験を
2か国(フィリピン、インドネシア)
、計9都市で実施した。国内試験は、地
方都市を含め 16 都市で計 34 回実施した。
15 新型コロナウイルス感染症による試験実施への影響及びポストコロナを踏
まえた試験実施の内容
(1)試験申込段階(受験案内等での事前周知等)
受験者に対して OTAFF のウェブサイトの試験案内において、マスク着
用義務や受付時の検温実施、マスク未着用者及び発熱がある等体調不良
の者については受験を断る事がある旨を周知した。
(2)試験実施時(当日の試験会場における対応等)
受付前に、検温・手指の消毒・マスクの着用確認をし、試験受付を行っ
た。
試験会場においては、
各試験ごとに机の消毒を行い、
換気の行える会
場では空気の入替えを行った。試験を実施した委託先の試験監督者等に
も、検温・手袋・マスク・フェイスガードの着用を徹底させた。
OTAFF は、定員を通常の半分程度に減らし、席と席の間隔を空けるとと
もに、試験会場への受験者の入室の際に、検温と手指消毒を行った。
16 その他、試験実施全般に関して生じた問題とそれに対する改善措置
特になし。
【別紙様式】
国 都市
1 フィリピン
セブ
ダバオ
マニラ
2022年6月 2022年7月11日 100 58 58.0%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 1,700PHP
2 インドネシア
ジャカルタ
ジョグジャカルタ
スマラン
スラバヤ
バンドン
メダン
2022年6月 2022年7月11日 722 405 56.1%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 450,000IDR
3 国内
北海道札幌市
宮城県仙台市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
広島県広島市
香川県高松市
福岡県福岡市
2022年6月 2022年7月25日 5,712 4,569 80.0%
学科試験
実技試験
日本語 8,000円
4 国内
宮城県仙台市
群馬県前橋市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
愛知県名古屋市
2022年7月 2022年7月25日 4,926 3,816 77.5%
学科試験
実技試験
日本語 8,000円
5 フィリピン
セブ
ダバオ
マニラ
2022年8月 2022年9月12日 37 18 48.6%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 1,700PHP
6 インドネシア
ジャカルタ
ジョグジャカルタ
スマラン
スラバヤ
バンドン
メダン
2022年8月 2022年9月12日 621 372 59.9%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 450,000IDR
7 フィリピン
セブ
ダバオ
2022年10月 2022年11月10日 57 41 71.9%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 1,700PHP
受験料
【試験実施概要】
項番
試験実施場所
試験実施
年月
合格発表日
受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率(%)試験
実施方法
試験
実施言語
試験区分:飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験
分野:飲食料品製造業分野
【別紙様式】
国 都市
受験料
【試験実施概要】
項番
試験実施場所
試験実施
年月
合格発表日
受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率(%)試験
実施方法
試験
実施言語
試験区分:飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験
分野:飲食料品製造業分野
8 インドネシア
ジャカルタ
ジョグジャカルタ
スマラン
スラバヤ
バンドン
メダン
2022年10月 2022年11月10日 739 414 56.0%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 450,000IDR
9 国内
北海道札幌市
宮城県仙台市
埼玉県さいたま市
東京都千代田区
石川県金沢市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
広島県広島市
香川県高松市
福岡県福岡市
宮崎県宮崎市
2022年10月 2022年11月14日 9,611 6,520 67.8%
学科試験
実技試験
日本語 8,000円
10 フィリピン
セブ
ダバオ
マニラ
2022年12月 2023年1月12日 76 41 53.9%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 1,700PHP
11 インドネシア
ジャカルタ
ジョグジャカルタ
スマラン
スラバヤ
バンドン
メダン
2022年12月 2023年1月12日 967 610 63.1%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 450,000IDR
【別紙様式】
国 都市
受験料
【試験実施概要】
項番
試験実施場所
試験実施
年月
合格発表日
受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率(%)試験
実施方法
試験
実施言語
試験区分:飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験
分野:飲食料品製造業分野
12 国内
北海道札幌市
宮城県仙台市
茨城県水戸市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
愛知県名古屋市
京都府京都市
大阪府大阪市
広島県広島市
香川県高松市
福岡県福岡市
鹿児島県鹿児島市
沖縄県那覇市
2023年1月 2023年1月31日 6,653 4,521 68.0%
学科試験
実技試験
日本語 8,000円
13 フィリピン
セブ
ダバオ
マニラ
2023年2月 2023年3月10日 89 45 50.6%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 1,700PHP
14 インドネシア
ジャカルタ
ジョグジャカルタ
スマラン
スラバヤ
バンドン
メダン
2023年2月 2023年3月10日 938 621 66.2%
学科試験(CBT)
実技試験(CBT)
日本語 450,000IDR

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