基本的考え方
令和4年12月5日
出 入 国 在 留 管 理 庁
資料2
1 検討すべき課題と対応策
専門人材を
育成する研修
専門人材間の
連携
専門人材の
認証制度の
創設
• 複雑・複合的な問題に対応することができる人材が
不足
• 人材を育成するノウハウがない
• 短期雇用が多く、社会的評価や組織内でのステータ
スも低いため、専門人材が育たない
• 外国人が抱える複雑・複合的な問題に対応できる専
門性を備えている人材を見つけられない
• (入国時等初期の段階で)生活上必要な制度や手続、
生活上の困りごとが生じた場合の相談先等に係る情
報が十分に提供されないため、様々な問題を抱える
外国人が存在する
• 適切な支援のつなぎ先(連携先)が十分ではない
左記の対応策を
実現するものと
して、
総合的な支援を
コーディネート
する人材の
育成・認証等の
制度を創設する
必要がある
外国人との共生社会の実現に向けた
配置促進等に係る検討と併せて
令和5年度以降に検討
専門人材による
適時適切な
情報提供
対応策
課題11必要な専門
性を備えた
人材の不足
2必要な専門
性を備えた
人材を見つ
けられない
3生活上必要
な情報の不足4支援の受皿
となる連携
先の不足
2-1 基本的考え方
1 役割
次の分類により、育成する専門人材(外国人総合支援コーディネーター(仮称)。以下「コーディネーター」とい
う。)の役割を明確にする。
にじゅうまる果たすべき役割(=成し遂げなければならない役割)
・ 相談対応支援
・ 予防的支援
(注)コーディネーターの具体的構成要素は4ページのとおり。
にじゅうまる期待される役割(=専門人材として周囲から期待される役割)
・ 個別支援を通じた外国人の受入環境の改善への協力
あわせて、想定される配置先のうち、優先すべき配置先を具体化する。
2 能力
コーディネーターに必要な能力を明確にする。その際、必ず身に付けておくべき知識や技術等についても明確
にする。
・ 外国人の在留状況を正確に把握する能力
・ 異なる文化や価値観を理解する能力
・ 外国人の複雑・複合的な相談内容に対して適切な解決策まで導く能力
・ 外国人を適切な支援へ円滑につなげる能力2 2-2 基本的考え方
3 その他
令和4年6月末現在における在留外国人数は過去最高の296万人と急増しており、今後も在留外国人の増加が
見込まれる。
ついては、早急に専門人材を育成するため、
研修による専門人材の育成から開始する。
令和6年度以降、まずは次のいずれかを満たす者を対象として育成を開始し、育成した人材からのフィードバッ
クや活動状況を踏まえ、育成対象者の追加について検討する。
にじゅうまる コーディネーターが行う相談面接支援等に必要な能力の一部を修得していることが国家資格により客観的
に確認できること
にじゅうまる 現に、相談対応者又は相談対応者に対して助言・指導する立場の者として外国人からの相談対応業務に
従事している者であって、国、地方公共団体又はそのいずれかの委託を受けた機関が運営する外国人向け
の相談窓口において、相談対応業務に一定期間(通算5年以上)従事した実務経験を有することが在職証明
書等により客観的に確認できること
(注記) 外国人以外からの相談も含めて対応を行っている場合を含む。
育成に当たっては、育成対象者の負担軽減の観点からも、例えば、法令や制度に関する知識の習得等、オンラ
インで実施可能なものはオンラインで実施する。3 3 育成する専門人材(外国人総合支援コーディネーター(仮称))の構成要素
日本の法令や制度等(注1)及び外国人が受けることができる各種支援サービスに関する専門的知識並びに相談面接
技術等の技術をもって、次の1及び2に掲げる業務を行うことができる人材(注2)
1 複雑・複合的な生活上の困りごとを抱えた外国人からの相談に応じ(注3) 、外国人相談者への必要な助言を行うと
ともに、適切な連携先につなぐこと(注4)
なお、他に相談対応者が配置されている場合は、それら他の相談対応者が担当する複雑・複合的な案件への対
応に関して必要な助言及び指導を行う
2 生活上の困りごとの発生を未然に防ぐとともに、困りごとが発生した場合に外国人が相談先へ円滑に到達できる
よう、入国初期の生活オリエンテーション等において、あらかじめ日本の制度等の概要や出身国の制度等との違い
を教示するとともに、困りごとが発生した場合の相談先等の周知・提供を行うこと
(注釈)
1 「等」には、外国の制度を含む
2 コーディネーターの配置先としては、国、地方公共団体、外国人の受入れ機関等を想定
3 「相談に応じる」とは、外国人相談者との信頼関係を構築し、相談内容を理解するとともに事情を聴いて問題点を引き出し、それら
を基に複雑・複合的な相談内容を切り分け、解決する順番や適切な連携先を判断することをいう
4 コーディネーターは、外国人相談者を適切な解決策まで導く(適切な連携先につなげる)ことを担う4

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