令和4年4月 26 日
令和3年度特定技能1号技能測定試験実施状況報告書
【飲食料品製造業分野】
農林水産省
1 試験実施概要
別紙のとおり
2 試験実施主体(外部機関に試験実施を委託している場合には、その委託
先機関を含む。)一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(以下「OTAFF」という。)
国外試験委託先:プロメトリック株式会社(以下「プロメトリック社」とい
う。
3 試験問題作成体制
試験の問題作成に当たっては、農林水産省は、食品衛生、日本語教育、作業
安全等に係る有識者等からなる有識者委員会(以下「委員会」という。
)を平
成 31 年1月に設置した。
飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験実施要領
(以下
「試験実施要領」
という。
)3から5で定める内容に基づき、農林水産省が作成した出題範囲案
及び配点基準案並びに農林水産省が公募により選定した試験問題案を作成す
る民間委託事業者(一般財団法人食品産業センター)が試験実施要領3から
5で定める内容に基づき作成したものを、農林水産省は委員会に提出し、同
委員会は試験問題案を確認の上、農林水産省に対し必要な助言を行った。
農林水産省は、同委員会の助言を受け、飲食料品製造業技能測定試験の出
題範囲、配点基準及び「飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験問題」(以下「試験問題」という。
)を策定した。
なお、試験問題は、非公表とした。
4 試験申込方法(申込手順、定員数を超える受験希望者がいた場合の対応)
国内試験においては、
まず、
OTAFFのウェブサイトでマイページ登録を
行い、その後同ページ上から試験申込みを行う仕組みとしている。令和元年
度は定員の範囲内で先着順方式としていたが会場によっては受付開始後すぐ
に定員に達する状況があったため、令和2年度から抽選方式としている。定
員を超える申込みがあった場合は、
抽選を行うこととしている。
なお、
受験機
会の公平な提供の観点から、抽選に漏れた回数が多い申込者が優先される仕
組みとしている。
国外試験においては、受験希望者がプロメトリック社の予約サイトウェブ
サイトで受験者情報を登録させ、定員範囲内で受験申込を受け付けた。
5 試験実施体制
農林水産省が提供した試験問題を用いて飲食料品製造業試験を実施した。
国内試験は、マークシート方式で行い、試験会場の設営、受付、試験中の監
視の業務を経験と能力のある事業者に請け負わせ、OTAFF職員が立ち会
い、業務管理を行った。
国外試験は、
CBT方式
(コンピュータ ベースド テスティング方式)
で行
い、OTAFFからプロメトリック社に委託して試験を行った。
OTAFFは、外部有識者で構成される試験管理委員会を設置し、採点結
果、合否判定に公平性・公正性が確保されているかについて確認を受けると
ともに、
試験運営の改善に資するアドバイスを受ける体制を整備し運営した。
6 試験水準
我が国の飲食料品製造業における実務経験年数の合計が平均2年程度
(1〜
3年程度)
の者が、
本試験に特化した学習用テキスト等を用いた準備を行わず
に受験した場合に5割程度が合格する程度の水準とした。
7 合否の基準
学科試験及び実技試験の合計得点の 65%以上を合格基準とした。
8 合否の通知方法
(1)国内試験
受験者全員に対し、受験者のマイページに合否結果を表示するとともに
合格証書をダウンロードできる仕組みとし、マイページに登録された電子
メールアドレスにその旨を通知した。
(2)国外試験
OTAFFから委託したプロメトリック社の受験者マイページに合否結
果を通知した。
9 試験結果の公表方法
(1)国内試験
試験終了後、試験結果(受験者数や合格者数等)及び合格者の受験番号を
OTAFFのウェブサイト上で公表したほか、年度毎の試験実施状況を取
りまとめて、同ウェブサイトに発表した。
(2)国外試験
国外試験については、試験実施翌月に試験実施状況をOTAFFのウェ
ブサイトで公表した。
10 合格証明書発行・交付手数料の有無及び方法
(手数料を徴収している場合は、
その額を含む。)(1)国内試験
受験者マイページから合格証書をダウンロードできるように運用してい
る。
なお、
合格証書発行のための手数料は受験料に含まれるため、個別に徴
収はしていない。
(2)国外試験
プロメトリック社の受験者マイページに合格証書を表示し、受験者が印
刷できるようにしている。国内試験同様発行手数料は受験料に含まれるた
め、個別に徴収はしていない。
11 試験の適切な運用に向けた取組状況
(1)具体的な取組状況等(試験実施主体に対する指導監督状況、当初予期し
なかった不正行為への対策、
不正等が発覚した場合における合格取消措置等)ア 試験申込段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
試験案内に受験資格を記載した。
また、
試験案内に不正行為を例示す
るとともに、
受験時に不正があった場合は、
その試験を受けることを禁
止し、試験の結果を取り消し、または、5年以内の期間を定めて試験を
受けることが出来なくなる旨を記載し、
OTAFFのウェブサイトで公
表している。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応。
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
イ 受験者の本人確認段階
1 当初からの取込状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験において、
替え玉受験を防止するため、
本人確認書類
(在留
カード又はパスポート)と受験者名簿(氏名、国籍生年月日、在留カー
ド又はパスポート番号、受験者の申請時の写真を掲載)と本人の顔を
突合し、本人確認ができた者のみ受け付けた。
国外試験においても、
替え玉受験を防止するため、
本人確認書類(試験を実施した各国内で通常用いられている顔写真付きの書類)と受付
で突合した後、本人の写真を試験当日に撮影し、それを合格証書の顔
写真に用いることで、替え玉受験が出来ない仕組みとしている。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
ウ 試験実施時
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験において、従来試験会場毎に、試験監督者を1名、監督補
助員を受験生 30 人に対して1人の割合で配置し、受験者の着席時に
受験生と受験票(顔写真付き)で本人確認を行い、また、試験開始前
にトイレに行った場合等、再入室の際には受験票で本人確認行ってい
る。また、スマホ等の電子機器の電源を切らせ、腕時計等所持品と一
緒に鞄に入れ机の下に置かせるなど、不正発生防止に係る措置を講じ
ている。試験中は、監督補助員等が試験会場内を巡回し、不正が行わ
れないか監視を行っている。
国外試験においても、試験室に入室前に、スマホ、腕時計も含め、所
持品は全てロッカーに入れさせ、試験実施中は監視カメラで常時監視
しつつ、監督員が室内を巡回し、不正が行われないよう監視を行って
いる。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む)の内容とその対応
飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験の第3回試験(令和4年
1月 24 日〜28 日)
の名古屋会場において、
1月 24 日の最初の試験で、
解答が早く終わった受験者の途中退場の際に、マークシート、試験問
題等を回収する場所への誘導に失敗し、当該受験者がマークシート、
試験問題等を持ち帰るという重大な運営事故が発生した。当該受験者
から試験問題等を1月 27 日に回収し、当該受験者の採点は対象外とし
た。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
今回の重大な運営事故は、OTAFF側及び試験中の監視等の運営
業務を行った請負事業者側の複数の人為的ミスが重なって発生したも
の。
これ以降、
人為的ミスの発生抑制を図るとともに、
仮に人為的ミス
が発生しても重大な運営事故の発生を抑制できるように、各会場の試
験運営品質の標準化を図ることとした。その具体的な対策は次の通り。
(ア)試験運営請負事業者との事前打合せ項目の標準化
(イ)各会場の誘導動線の事前確認
(ウ)試験運営マニュアルの改訂
(エ)名古屋会場等における回収済み票の導入
エ 合格通知、合格発表、合格証明書交付・発行段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
2020 年度より国内試験の合格証書においても、国外と同様に、郵送
ではなく、OTAFFの受験者マイページに表示させる方式に変更を
行った。
(本人がマイページからダウンロード可能)かつ、在留資格認
定申請の際に出入国在留管理庁職員が添付された合格証書の真偽を確
認できるシステムに変更した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
(2)不正等の発覚による合格取消の有無(有の場合は、その数及びそれぞれ
の発覚した不正等の内容)
合格取消事例はない。
12 事業年度途中に、試験問題について、大きな改善を行った場合は、その改善
内容、改善の必要性
特になし。
13 試験実施に当たっての試験実施国政府との調整状況及び今後の課題
1 フィリピン 調整済
2 インドネシア 調整済
14 海外における試験実施国・試験実施回数、国内における地方都市での実施・
試験実施回数の拡大に向けた取組内容
令和3年度においては、
業界団体のニーズ等を踏まえ、
昨年同様国外試験を
2か国(フィリピン、インドネシア)9都市で実施した。国内試験は、地方都
市を含め 12 都市で計 26 回実施した。
15 新型コロナウイルス感染症の拡大による試験実施への影響及びコロナ禍で
の国内外における試験実施に向けた感染拡大防止措置の内容
(1)試験申込段階(受験案内等での事前周知等)
受験者に対してOTAFFのウェブサイトの試験案内において、
マスク
着用義務や受付時の検温実施、
マスク未着用者及び発熱がある等体調不良
の者については受験を断る事がある旨を周知した。
(2)試験実施時(当日の試験会場における対応等)
受付前に、検温・手指の消毒・マスクの着用確認をし、試験受付を行っ
た。試験会場においては、各試験ごとに机の消毒を行い、換気の行える会
場では空気の入替えを行った。試験を実施した委託先の試験監督者等に
も、検温・手袋・マスク・フェイスガードの着用を徹底させた。
OTAFFは、
定員を通常の半分程度に減らし、
席と席の間隔を空ける
とともに、
試験会場への受験者の入室の際に、
検温と手指消毒を行った。
国外試験については、試験実施国の感染拡大状況等により試験会場の
閉鎖が発生し、一部試験が実施できなかった。
16 その他,試験実施全般に関して生じた問題とそれに対する改善措置
特になし。
【別紙様式】
分野:飲食料品製造業分野
国 都市
1 国内
北海道札幌市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
石川県金沢市
愛知県名古屋市
兵庫県神戸市
福岡県福岡市
2021年7月 2021年8月6日 2,736 2,024 74.0 筆記試験 日本語 8.000円
2 国内
北海道札幌市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
石川県金沢市
愛知県名古屋市
兵庫県神戸市
広島県広島市
福岡県福岡市
2021年10月 2021年11月12日 2,144 1,705 79.5 筆記試験 日本語 8.000円
3 国内
北海道札幌市
宮城県仙台市
埼玉県さいたま市
東京都江東区
愛知県名古屋市
兵庫県神戸市
広島県広島市
愛媛県松山市
福岡県福岡市
鹿児島県鹿児島市
沖縄県那覇市
2022年1月 2022年2月16日 10,202 8,104 79.4 筆記試験 日本語 8.000円
受験料
【試験実施概要】
項番
試験実施場所
試験実施
年月
合格発表日
受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率(%)試験
実施方法
試験
実施言語
試験区分:飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験
【別紙様式】
分野:飲食料品製造業分野
国 都市
1 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年5月 2021年6月10月 50 38 76.0 CBT 日本語 1,700PHP
2 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年7月 2021年8月10日 24 17 70.8 CBT 日本語 1,700PHP
3 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年9月 2021年10月11日 5 4 80.0 CBT 日本語 1,700PHP
4 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年10月 2021年11月10日 23 15 65.2 CBT 日本語 1,700PHP
5 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2021年11月 2021年12月10日 53 39 73.6 CBT 日本語 1,700PHP
6 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2022年1月 2021年2月10日 11 8 72.7 CBT 日本語 1,700PHP
7 フィリピン
マニラ
セブ
ダバオ
2022年2月 2021年3月10日 16 9 56.3 CBT 日本語 1,700PHP
受験料
【試験実施概要】
項番
試験実施場所
試験実施
年月
合格発表日
受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率(%)試験
実施方法
試験言語
試験区分:飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験
【別紙様式】
8 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
バンドン
ジョグジャカルタ
メダン
スマラン
2021年5月 2021年6月10月 40 32 80.0 CBT 日本語 450,000IDR
9 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
バンドン
ジョグジャカルタ
メダン
スマラン
2021年9月 2021年10月11日 69 45 65.2 CBT 日本語 450,000IDR
10 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
バンドン
ジョグジャカルタ
メダン
スマラン
2021年10月 2021年11月10日 136 100 73.5 CBT 日本語 450,000IDR
11 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
バンドン
ジョグジャカルタ
メダン
スマラン
2021年11月 2021年12月10日 374 221 59.1 CBT 日本語 450,000IDR
12 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
バンドン
ジョグジャカルタ
メダン
スマラン
2022年1月 2021年2月10日 401 250 62.3 CBT 日本語 450,000IDR
13 インドネシア
ジャカルタ
スラバヤ
バンドン
ジョグジャカルタ
メダン
スマラン
2022年2月 2021年3月10日 110 61 55.5 CBT 日本語 450,000IDR

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