令和4年5月20日
令和3年度製造分野特定技能 1 号評価試験実施状況報告書
【製造3分野】
経済産業省
1 試験実施概要
別紙のとおり
2 試験実施主体
(外部機関に試験実施を委託している場合には、
その委託先機
関を含む。)三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社
一般社団法人日本溶接協会
3 試験問題作成体制
製造分野特定技能1号評価試験の試験問題、試験問題の採点基準等の作成
を行うため、
必要な学識経験、
実務経験等を有する有識者で構成する問題作成
委員会を設置した。
4 試験申込方法(申込手順、定員数を超える受験希望者がいた場合の対応)
受験希望者が、
試験申込みのための専用ウェブサイト上で申込みを行う形と
した。
5 試験実施体制
試験実施主体は、
試験の事前周知、
受験申込みのための専用ウェブサイトの
構築、申込受付、試験会場の手配、試験監督者の配置、受験者への合否結果通
知等、試験に関する事務を実施した。また、試験実施主体の担当官(溶接区分
の試験については、一般社団法人日本溶接協会の担当官も派遣)を現地に派
遣し、立会いの下で試験を実施した。
6 試験水準
特定技能 1 号の試験免除となる技能実習 2 号修了者が受験する技能検定 3
級試験程度を基準とした。
7 合否の基準
100 点を満点として、学科試験は 65 点以上、実技試験については、以下の
とおりとした。
【溶接区分】
手溶接作業は JIS Z 3801、半自動溶接作業は JIS Z 3841 に基づいて判定
した。
【溶接以外の試験区分】
60 点以上を合格基準とした。
8 合否の通知方法
試験受験者に対し、経済産業省が設置する特定技能外国人制度(製造 3 分
野)のポータルサイト上で試験結果が公表された旨をメールにて通知した。
9 試験結果の公表方法
合否の通知日に特定技能外国人制度(製造 3 分野)のポータルサイトにおい
て、試験結果を公表した。
10 合格証明書発行・交付手数料の有無及び方法
(手数料を徴収している場合
は、その額を含む。)合格証明書の発行あり、交付手数料の徴収なし。発行方法について、特定
技能外国人制度(製造 3 分野)のポータルサイトにおいて「合格証明書」発
行申請フォームを設置し、希望者からの申請に基づき発行・交付した。
11 試験の適切な運用に向けた取組状況
(1)具体的な取組状況等(試験実施主体に対する指導監督状況、当初予期し
なかった不正行為への対策、
不正等が発覚した場合における合格取消措置等)ア 試験申込段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験においては、在留カード(パスポート)番号とその有効期
限、
在留資格の入力を申込時に求め、
試験当日に在留カード又はパス
ポートの持参を義務付けた。
海外試験においては、受験者に対し、試験当日に身分証明書(実施
国の住民カード等)
を持参することを義務付け、
試験当日に持参され
ない場合には受験不可とする旨を案内した。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
イ 受験者の本人確認段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
国内試験においては、試験当日は在留カード又はパスポート原本
にて本人確認を実施した。在留カード更新中等の理由で原本の持参
ができない受験者は、
1在留カードのコピー、
2在留カードが更新中
である旨が分かる書面、
3マイナンバーカードや運転免許証等、
原本
を持参することができる身分証明書を提示するよう求めた。また在
留カードの更新完了後、そのコピーを試験実施事務局へメール送付
するよう案内した。
海外試験ではパスポート原本又は各国で認証されている顔写真付
きの公的身分証明書にて本人確認を実施した。パスポート更新中等
の理由で原本の持参ができない受験者は、
コピーで受付対応をし、後日、事務局に原本を持参し、提示するよう求めた。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
ウ 試験実施時
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
カンニングや問題持出等の不正行為を防止するため、試験実施時
は、
試験監督官複数名を配置し、
試験会場内の見回りを実施すること
で不正を防止した。
溶接区分の実技試験の際には、
作業スペース間に
仕切りを設けるとともに、
試験監督官複数名を配置し、
試験会場内の
見回りを実施することで、不正を防止した。
また、
受験時の注意事項などを記載した案内書面は問題用紙・解答
用紙と合わせて回収し、受験者が問題を書き写す等して持ち帰るこ
とがないよう徹底した。
加えて、
試験区分をランダムにした座席割を
行い、同じ企業の受験生同士が隣り合わせの座席にならないように
した。会場内の座席は 1 テーブルに 1 名として、間隔を大きく空け
て着席させた。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
試験問題を、
受験票に書き写す行為が複数発生した。
その場で注意
し、受験票を回収した。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
受験票は受付、着席時のみ確認することとし、試験中、机上に置か
せないこととした。
エ 合格通知、合格発表、合格証明書交付・発行段階
1 当初からの取組状況(当初の対応策・不正防止策)
合格者の受験番号をポータルサイト上に掲載し、試験受験者に対
して特定技能外国人制度(製造 3 分野)のポータルサイト上に合格
発表が行われた旨をメールで通知した。
また、
合格発表後に不正行為があったことが判明した場合、
合格を
取り消すとともに、
既に合格証明書を交付済みの場合は、
合格証明書
の返還を求めることとした。
2 発生した問題等(不正行為の発覚を含む。
)の内容とその対応
特になし。
3 2を踏まえた新たな改善策の内容
特になし。
(2)不正等の発覚による合格取消の有無(有の場合は、その数及びそれぞれ
の発覚した不正等の内容)
特になし。
12 事業年度途中に、試験問題について、大きな改善を行った場合は、その
改善内容、改善の必要性
特になし。
13 試験実施に当たっての試験実施国政府との調整状況及び今後の課題
出入国在留管理庁とも連携し、インドネシア、タイ、フィリピン及びネパ
ールにおいて、試験を実施した。今後も新型コロナウイルス感染症や、試験
実施に向けた政府間調整の状況を踏まえ、試験実施国の検討を進める。
14 海外における試験実施国・試験実施回数、国内における地方都市での実
施・試験実施回数の拡大に向けた取組内容
海外試験については、令和 2 年 1 月以降実施できていなかったが、令和
3 年度においては、8 回(タイ 2 回、インドネシア 3 回、フィリピン 2 回、
ネパール 1 回)試験を実施した。
令和 3 年度は、国内試験について、地方都市を 14 都市(東京・大阪・名
古屋・川崎・仙台・高松・神戸・金沢・岐阜・浜松・高崎・広島・福岡・北
九州)に増やし、試験回数も増やした。
15 新型コロナウイルス感染症の拡大による試験実施への影響及びコロナ禍
での国内外における試験実施に向けた感染拡大防止措置の内容
国内試験では、
厚生労働省が定める
「技能検定の実施に関する新型コロナ
ウイルス感染拡大防止ガイドライン」
、及び各自治体が発行するガイドライ
ン等を参照し、
海外試験においては試験実施国の法令、
予防措置ルールに基
づいて、それぞれ試験申込段階、及び試験実施時において、以下の対応を行
った。
ア 試験申込段階(受験案内等での事前周知等)
国内試験においては、受験票と併せて「健康チェックシート」を送付
し、
試験日に署名の上持参を求め、
受験者の健康状態や新型コロナウイ
ルス感染症罹患者・海外からの帰国者等との接触有無、
また万が一試験
会場で感染者が発生した場合の個人情報の取扱いについて確認・同意を
得た。本シートでは接触確認アプリケーション「COCOA」のダウンロー
ドについても案内を行った。
また、
フィリピンで実施した海外試験においては、
現地の法令、
予防
措置ルールに基づき「健康チェックシート」に加えて、
「感染症チェッ
ク事前登録」を送付し、試験日のチェックシート持参に加え、当日まで
の登録を求めた。
加えて、
試験実施会場の来館規制により来館者はワク
チン 2 回接種が義務付けられていたため、試験申込時にその旨を明示
し、受験票にも同様に記載した。更に、インドネシア、タイ、ネパール
の海外試験においては、現地の法令、予防措置ルールに基づき、収容人
数を定員の 50%、25%にするなどして、試験を実施した。
イ 試験実施時(当日の試験会場における対応等)
試験当日の受付フローとして、検温(37.5 度以上の発熱者は受験不可)、健康チェックシートの回収、手指のアルコール消毒・マスク着用
の確認を行った。受験者が午前・午後で入れ替わる会場については、休
憩時間中に机・椅子・ドアノブなどのアルコール消毒を実施した。
フィリピンにおいて、少数ではあるが、ワクチン 2 回接種が完了し
ていないため受験ができない受験者がいた。
16 その他、試験実施全般に関して生じた問題とそれに対する改善措置
特になし。
【別紙様式】
分野: 製造3分野(素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業)
試験区分:製造分野特定技能1号評価試験(溶接区分を除く18区分)
国 都市
1 国内
東京都中央区
大阪府大阪市
愛知県名古屋市
2021年7月 2021年10月1日 322 23 7.1 CBT 日本語 2,000円
2 国内 福岡県福岡市 2021年8月 2021年10月4日 38 4 10.5 CBT 日本語 2,000円
3 国内
東京都港区
愛知県名古屋市
静岡県浜松市
2021年11月 2021年12月17日 381 32 8.4 筆記試験 日本語 2,000円
4 国内
宮城県仙台市
香川県高松市
兵庫県神戸市
石川県金沢市
2021年12月 2021年12月24日 271 20 7.4 筆記試験 日本語 2,000円
5 国内
東京都港区
宮城県仙台市
広島県広島市
愛知県名古屋市
岐阜県岐阜市
静岡県浜松市
大阪府大阪市
群馬県高崎市
福岡県福岡市
2022年2月
(東京都・宮城県・広島
県・愛知県・岐阜県)
2022年3月7日
(静岡県・大阪府・群馬
県・福岡県)
2022年3月15日
827 138 16.7 筆記試験 日本語 2,000円
6 インドネシア ジャカルタ 2021年10月 2021年11月18日 230 47 20.4 筆記試験 インドネシア語 270,000IDR
7 インドネシア ジャカルタ 2022年2月 2022年3月11日 111 19 17.1 筆記試験 インドネシア語 270,000IDR
8 インドネシア スラバヤ 2022年3月 2022年3月25日 42 14 33.3 筆記試験 インドネシア語 270,000IDR
9 タイ バンコク 2021年11月 2021年11月22日 71 15 21.1 筆記試験 タイ語 600THB
【試験実施概要】
試験
実施方法
試験言語 受験料
合格者数
(人)
試験実施場所
合格発表日
受験者数
(人)
合格率(%)試験実施
年月
項番
【別紙様式】
10 タイ バンコク 2022年1月 2022年2月18日 47 11 23.4 筆記試験 タイ語 600THB
11 フィリピン マニラ 2021年11月 2021年12月10日 43 4 9.3 筆記試験 英語 890PHP
12 フィリピン マニラ 2022年2月 2022年2月18日 41 2 4.9 筆記試験 英語 890PHP
13 ネパール ラリトプール 2022年2月 2022年3月18日 113 6 5.3 筆記試験 ネパール語 2,200NPR
【別紙様式】
分野: 製造3分野(素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業)
試験区分:製造分野特定技能1号評価試験(溶接区分)
国 都市
1 国内
広島県広島市
神奈川県川崎市
2021年8月 2021年10月22日 28 6 21.4
学科試験
及び
実技試験
(製作等作業等試験)
日本語 2,000円
2 国内
愛知県名古屋市
福岡県北九州市
2021年9月 2021年11月12日 26 2 7.7
学科試験
及び
実技試験
(製作等作業等試験)
日本語 2,000円
3 国内 愛知県名古屋市 2021年11月 2021年12月17日 24 6 25.0
学科試験
及び
実技試験
(製作等作業等試験)
日本語 2,000円
4 国内
神奈川県川崎市
宮城県仙台市
広島県広島市
2021年12月
(神奈川県・宮城県)
2022年1月24日
(広島県)
2022年2月25日
31 10 32.3
学科試験
及び
実技試験
(製作等作業等試験)
日本語 2,000円
5 国内 神奈川県川崎市 2022年1月 2022年2月25日 9 2 22.2
学科試験
及び
実技試験
(製作等作業等試験)
日本語 2,000円
合格率(%)試験
実施方法
試験言語 受験料
【試験実施概要】
項番
試験実施場所 試験実施
年月
合格発表日
受験者数
(人)
合格者数
(人)

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