Microsoft Word - 【出入国管理統計】結果の概要


結 果 の 概 要
1 外国人の入出国
(1) 外国人の入国状況
令和元年における外国人入国者は31,187,179人(新規入国者28,402,509人,再入国者2,784,670
人)で,前年に比べ約109万人(3.6%) 増加している。
平成27年以降の新規入国者及び再入国者の推移は,第1図のとおりである。
新規入国者及び再入国者ともに平成27年から増加傾向にあり,
平成27年と令和元年を比較すると,
新規入国者は10,606,362人(59.6%),再入国者は892,570人(47.2%)増加している。
(2) 入国外国人の在留資格
令和元年における入国外国人の在留資格を新規入国者,再入国者別に見ると,第2図のとおり
である。
新規入国者で最も多いのは,
短期滞在の27,810,548人で新規入国者全体の97.9%を占め,
次いで,技能実習1号ロが167,405人(0.6%),留学が121,637人(0.4%)と続いている。一方,
再入国者では,永住者が867,269人で再入国者全体の31.1%を占め,次いで,技術・人文知識・国
際業務が489,436人(17.6%),留学が389,535人(14.0%),家族滞在が196,349人(7.1%),
日本人の配偶者等が173,870人(6.2%)となっている。
在留資格は活動に基づくものと身分又は地位に基づくものに大別され,活動に基づくものは,
更に,各在留資格に定められた範囲内での就労が認められるものとそうでないものに分かれてい
る。
令和元年の新規入国者を上記の区分で見ると,在留活動及び身分・地位の構成比は第3図のと
おりである。そのうち就労が認められないものは28,012,463人で,全体の98.6%を占めている。
1,780
2,109
2,509
2,757 2,840
189 213 234 253 2780500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
平成27 28 29 30 令和元年
(万人)
第1図 新規入国者及び再入国者の推移
新規入国者 再入国者
また,それぞれを在留資格別に見ると,第4図から第6図のとおりである。
就労が認められるものは,技能実習1号ロが167,405人で46.5%を占め,最も多い。就労が認めら
れないものは,
短期滞在が27,810,548人で99.3%を占め,
最も多い。
身分又は地位に基づくものは,
定住者が17,515人で58.0%を占め,最も多い。
なお,特定活動は,法務大臣が個々に指定する活動であり,就労が認められるものとは限られな
いため,就労が認められないものに計上した。020406080100120140160第2図 入国外国人の在留資格
新規入国者 再入国者
3,000
2,500
2,000
(万人)
定められた範囲内で,
就労可能な在留資格者
359,847人1.3%就労が認められない
在留資格者
28,012,463人
98.6%
身分又は地位に基づく
在留資格者
30,199人0.1%第3図 新規入国者の在留活動及び身分・地位の構成比
総数
28,402,509人
技能実習1号ロ
167,405人
46.5%
興行
45,486人
12.6%
技術・人文知識・国際業務
43,880人
12.2%
公用
42,934人
11.9%
技能実習3号ロ
14,750人4.1%外交
12,206人3.4%企業内転勤
9,964人2.8%その他
23,222人6.5%第4図 就労が認められる在留資格の構成比
総数
359,847人
短期滞在
27,810,548人
99.3%
留学
121,637人0.4%家族滞在
31,788人0.1%その他
48,490人0.2%第5図 就労が認められない在留資格の構成比
総数
28,012,463人
定住者
17,515人
58.0%
日本人の配偶者等
10,694人
35.4%
永住者の配偶者等
1,990人6.6%第6図 身分又は地位に基づく在留資格の構成比
総数
30,199人
(3) 入国外国人の男女別推移
平成27年以降の入国者の推移を男女別に見ると,第7図のとおりである。令和元年は平成27年
に比べて,男性は5,363,368人増加の14,520,939人,女性は6,135,564人増加の16,666,240人とな
っている。これを男女別の比率で見ると,平成27年には男性が46.5%,女性が53.5%であったが,
令和元年は男性が46.6%,女性が53.4%となっており,女性の比率が高い傾向が続いている。
(4) 入国外国人の国籍・地域別推移
平成27年以降の入国者の推移を国籍・地域別に見ると,第8図のとおりである。令和元年の入
国者は中国が8,481,216人で最も多く,
次いで,
韓国が5,878,280人,台湾が4,667,445人,
中国
〔香
港〕が2,177,962人の順となっている。
平成27年と令和元年を比較すると,増加率が多い順にベトナムが319,964人(増加率162.2%),
フィリピンが385,130人(同99.0%),中国が3,983,978人(同88.6%)とそれぞれ増加している。
916 1,071 1,260 1,388 1,452
1,053 1,251 1,483 1,623 1,66746.546.1 45.946.146.6
53.5 53.9 54.1 53.9 53.401020304050600200400600800
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
平成27 28 29 30 令和元年(%)(万人)
第7図 入国外国人の男女別推移
男 (人) 女 (人) 男 (%) 女 (%)147175 213211218358402435454467425535741
782 588450517576693 8480500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
平成27 28 29 30 令和元年
(万人)
第8図 入国外国人の国籍・地域別推移
中国
韓国
台湾
中国〔香港〕
米国
タイ
フィリピン
オーストラリア
ベトナム
マレーシア
その他
(5) 入国外国人の男女別年齢構成比
令和元年の入国者を男女別に年齢の構成比で見ると,第9図のとおりである。男性は30歳
代が24.5%(3,562,908人) ,20歳代が20.2%(2,928,118人) ,40歳代が17.8%(2,577,671人)
の順となっており,女性は30歳代が23.9%(3,990,090人),20歳代が22.4%(3,730,180人),40
歳代が16.8%(2,804,406人)の順となっている。
(6) 入国外国人の月別入国状況
令和元年の入国者を月別に見ると,第10図のとおりである。入国者が最も多い月は4月の
2,885,456人で,次いで,7月が2,824,777人,6月が2,753,983人の順となっている。また,前年
同月と比較すると,8月,11〜12月以外の月で増加しており,増加率が高い順で1月が9.6%増,
6月が8.0%増,9月が7.4%増と増加している。5.36.26.87.622.420.223.924.516.817.813.913.110.910.6
0 20 40 60 80 100女男(%)第9図 入国外国人の男女別年齢構成比
9歳以下 10〜19歳 20〜29歳 30〜39歳 40〜49歳 50〜59歳 60歳以上
247 243258280
256 255265246206255240260270258275289
274 275 282243221
244 2382489.66.36.82.97.0 8.0 6.7-1.27.4-4.2-0.8-4.5-200204060801000501001502002503001月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月(%)(万人)
第10図 入国外国人の月別入国状況
平成30年 令和元年 増減率
(7) 出国外国人の滞在期間
令和元年の単純出国者(再入国許可を得て出国した者及びみなし再入国により出国した者を含
まない。)は28,083,240人で,これを日本における滞在期間別にみると,第11図のとおりである。
5日以内が61.8%
(17,358,781人),10日以内が27.5%
(7,719,139人),15日以内が6.1%
(1,700,766
人)となり,これら15日以内の滞在者が全体の95.4%(26,778,686人)を占めている。
2 日本人の出帰国
(1) 日本人の出国状況
令和元年における日本人の出国者は20,080,669人であり,前年に比べ1,126,638人(5.9%)増
加している。
平成27年以降の出国者の推移を見ると,第12図のとおりである。出国者の数は,平成28年から増
加傾向が続いている。
5日以内
17,358,781人
61.8%
10日以内
7,719,139人
27.5%
15日以内
1,700,766人6.1%1月以内
737,979人2.6%3月以内
307,985人1.1%3月を超える
258,590人0.9%第11図 出国外国人の滞在期間
総数
28,083,240人
1,621
1,712
1,789
1,895
2,008
1,400
1,500
1,600
1,700
1,800
1,900
2,000
2,100
平成27 28 29 30 令和元年
(万人) 第12図 出国日本人の推移
次に,平成27年以降の出国者の推移を男女別に見ると,第13図のとおりである。令和元年の男性
出国者は10,619,706人となっており,一方,女性出国者は9,460,963人となっている。
また,これを男女別の比率で見ると,平成27年は男性が57.2%,女性が42.8%であったが,令
和元年は男性が52.9%,女性が47.1%となっており,男性の比率が若干低下し,女性の比率が若
干上昇している。
(2) 出国日本人の港別推移
平成27年以降の出国者の推移を主要港別の構成比で見ると,第14図のとおりである。令和元年
における日本人出国者の空海港別については,空港からの出国者は19,864,333人で全体の98.9%
を占め,海港からの出国者は216,336人となっている。港別では,成田空港が7,333,263人(構成比
36.5%)で最も多く,次いで羽田空港が4,907,934人(同24.4%),関西空港が3,974,123人(同
19.8%),中部空港が1,669,441人(同8.3%)となっており,これら4空港で全体の89.1%を占
めている。
928 963 995 1,032 1,062
694 749 794 864 946
57.2 56.3 55.6 54.4 52.9
42.8 43.7 44.4 45.6 47.102040600500
1,000
1,500
平成27 28 29 30 令和元年(%)(万人)
第13図 出国日本人の男女別推移
男 (人) 女 (人) 男 (%) 女 (%)
40.1 38.8 38.0 37.4 36.5
23.6 24.8 25.8 25.4 24.4
18.7 18.6 18.5 18.4 19.8
8.4 8.2 8.0 8.1 8.3
4.8 5.0 4.9 5.3 5.2
3.5 3.7 3.9 4.4 4.6020406080100
平成27 28 29 30 令和元年(%)第14図 出国日本人の港別構成比の推移
海港
他の空港
福岡
中部
関西
羽田
成田
(3) 出国日本人の年齢
平成27年以降の出国者の推移を年齢別に見ると,第15図のとおりである。平成27年と令和元年
を比較すると, 10歳代が51.3%(440,685人増),20歳代が49.8%(1,263,114人増),9歳以下
が29.4%(169,949人),50歳代が24.3%(700,789人増),60歳以上が16.6%(491,309人増),
40歳代が15.3%(514,760人増),30歳代は9.5%(286,279人増)の順で上昇している。
次に,令和元年の出国者を男女別に年齢別の構成比で見ると,第16図のとおりである。男性で
は40歳代が22.7%(2,407,228人),女性では20歳代が25.8%(2,444,735人)でそれぞれ最も多
く,総数では40歳代が19.4%(3,889,682人)で最も多くなっている。
58 62 64 67 75
86 96 103 116 130
254 282 305 338 380
302 309 312 320331337
359 366378389288300 32034135829630431933534505001,000
1,500
2,000
2,500
平成27 28 29 30 令和元年
(万人)
第15図 出国日本人の年齢別推移
60歳以上
50〜59歳
40〜49歳
30〜39歳
20〜29歳
10〜19歳
9歳以下3.93.68.15.025.812.716.016.915.722.714.620.815.918.3
0 20 40 60 80 100女男(%)第16図 出国日本人の男女別年齢構成比
9歳以下 10〜19歳 20〜29歳 30〜39歳 40〜49歳 50〜59歳 60歳以上
(4) 日本人の月別出国状況
令和元年の出国者を月別に見ると,第17図のとおりである。8月が2,109,568人で最も多く,次
いで,3月が1,929,915人,9月が1,751,477人の順となっている。また,前年同月と比較すると,
11月を除きすべての月で増加しており,4月の増加率が22.8%と最も高くなっている。
(5) 帰国日本人の海外滞在期間
令和元年に帰国した日本人は20,030,055人で,これを海外における滞在期間別に見ると,第18
図のとおりである。5日以内が60.7%(12,150,774人) と過半数を占め,次に,10日以内が23.0%
(4,607,708人),15日以内が4.4%(878,998人)と続き,これら15日以内の海外滞在者が全体の
88.1%(17,637,480人)を占めている。
142 139181136
138 142156203
163 165 167 163145153193167144152166211
175 166 1641712.0 10.46.822.83.97.06.53.77.41.0 -1.95.1-15-10-50510152025050100150200250
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
(万人)
第17図 日本人の月別出国状況
平成30年 令和元年 増減率 (%)
5日以内
12,150,774人
60.7%
10日以内
4,607,708人
23.0%
15日以内
878,998人4.4%1月以内
720,334人3.6%3月以内
688,694人3.4%6月以内
412,104人2.1%1年以内
318,140人1.6%1年を超える
253,303人1.3%第18図 帰国日本人の海外滞在期間
総数
20,030,055人

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /