結 果 の 概 要
1 外国人の入出国
(1) 外国人の入国状況
平成27年における外国人の正規入国者は19,688,247人(新規入国者17,796,147人,再入国者
1,892,100人)で,前年に比べ約554万人(39.1%) 増加している。
平成22年以降の新規入国者及び再入国者の推移を見ると,第1図のとおりである。
新規入国者及び再入国者ともに平成23年から増加傾向にあり,
平成22年と平成27年を比較すると,
新規入国者は9,876,421人(124.7%),再入国者は368,130人(24.2%)増加している。
(2) 正規入国外国人の在留資格
平成27年における入国外国人の在留資格を新規入国者,再入国者別に見ると,第2図のとおり
である。
新規入国者で最も多いのは,
短期滞在の17,404,987人で新規入国者全体の97.8%を占め,
次いで,留学が99,556人(0.6%),技能実習1号ロが90,307人(0.5%)と続いている。一方,
再入国者では,永住者が641,104人で再入国者全体の33.9%を占め,次いで,技術・人文知識・国
際業務が272,362人
(14.4%),留学が236,552人
(12.5%),日本人の配偶者等が152,846人
(8.1%),家族滞在が126,259人(6.7%)となっている。
在留資格は活動に基づくものと身分又は地位に基づくものに大別され,活動に基づくものは,
更に,各在留資格に定められた範囲内での就労が認められるものとそうでないものに分かれてい
る。
平成27年の新規入国者を上記の区分で見ると,在留活動及び身分・地位の構成比は第3図のと
おりである。そのうち就労が認められないものは17,561,810人で,全体の98.7%を占めている。792545755955
1,239
1,780
152 169 162 170 176 1890500
1,000
1,500
2,000
平成22 23 24 25 26 27年
(万人)
第1図 新規入国者及び再入国者の推移
新規入国者 再入国者
また,それぞれを在留資格別に見ると,第4図から第6図のとおりである。
就労が認められるものは,技能実習1号ロが90,307人で51.6%を占め,最も多い。就労が認めら
れないものは,
短期滞在が17,404,987人で99.1%を占め,
最も多い。
身分又は地位に基づくものは,
公用が25,788人で43.4%を占め,最も多い。
なお,
外交及び公用は,
出入国管理及び難民認定法上では活動に基づくものに分類されているが,
一般的な就労活動とは異なるため,便宜上,身分又は地位に基づくものに,また,特定活動は,法
務大臣が個々に指定する活動であり,就労が認められるものとは限られないため,就労が認められ
ないものに計上した。
第2図 入国外国人の在留資格
新規入国者 再入国者
1,50080604020
(万人)
定められた範囲内で,
就労可能な在留資格者
174,976人1.0%就労が認められない
在留資格者
17,561,810 人
98.7%
身分又は地位に基づく
在留資格者
59,361人0.3%第3図 新規入国者の在留活動及び身分・地位の構成比
総数
17,796,147人
技能実習1号ロ
90,307人
51.6%
興行
37,155人
21.2%
技術・人文知識
・国際業務
17,690人
10.1%
企業内転勤
7,202人4.1%技能実習1号イ
6,680人3.8%技能
6,421人3.7%その他
9,521人5.4%第4図 就労が認められる在留資格の構成比
総数
174.976人
短期滞在
17,404,987人
99.1%
留学
99,556人0.6%家族滞在
23,118人0.1%その他
34,149人0.2%第5図 就労が認められない在留資格の構成比
総数
17,561,810人
公用
25,788人
43.4%
定住者
12,449人
21.0%
日本人の配偶者等
9,591人
16.2%
外交
9,526人
16.0%
永住者の配偶者等
2,007人3.4%第6図 身分又は地位に基づく在留資格の構成比
総数
59,361人
(3) 正規入国外国人の男女別推移
平成22年以降の入国者を男女別にその推移を見ると,第7図のとおりである。平成27年は平成
22年に比べて,男性は4,401,627人増加の9,157,571人,女性は5,842,924人増加の10,530,676人と
なっている。これを男女別の比率で見ると,平成22年には男性が50.4%,女性が49.6%であった
が,平成27年は男性が46.5%,女性が53.5%となっており,女性の比率が増加する傾向にある。
(4) 正規入国外国人の国籍・地域別推移
平成22年以降の入国者を国籍・地域別にその推移を見ると,第8図のとおりである。平成27年
の入国者は中国が4,497,238人で最も多く,次いで,韓国が4,252,389人,台湾が3,576,210人,中
国〔香港〕が1,473,141人の順となっている。
平成22年と平成27年を比較すると,タイが585,894人(増加率248.1%),中国〔香港〕が989,541
人(同204.6%),台湾が2,265,158人(同172.8%)の順でそれぞれ増加している。
(注) 中国〔香港〕は,中国国籍を有する者で,香港特別行政区旅券(SAR旅券)を所持する者である
(有効期間内の旧香港政庁発給身分証明書を所持する中国国籍者を含む。)。
476 376 473 562 687 916
469 337 444 564 729 1,05350.452.7 51.6
49.9 48.546.549.6
47.3 48.4
50.1 51.5 53.501020304050600200400600800
1,000
1,200
平成22 23 24 25 26 27年(%)(万人)
第7図 入国外国人の男女別推移
男 (人) 女 (人) 男 (%) 女 (%)483546739014713110415022528635826919223227230242516613316316025445002004006008001,000
1,200
1,400
1,600
1,800
2,000
平成22 23 24 25 26 27年
(万人)
第8図 入国外国人の国籍・地域別推移
中国
韓国
台湾
中国〔香港〕
米国
タイ
フィリピン
オーストラリア
シンガポール
マレーシア
その他
(5) 正規入国外国人の男女別年齢構成比
平成27年の入国者を男女別に年齢の構成比で見ると,第9図のとおりである。男性は30歳
代が24.5%(2,247,343人) ,40歳代が19.6%(1,791,290人) ,20歳代が18.4%(1,682,815人)
の順となっている。
一方,
女性は30歳代が23.3%
(2,451,445人) ,20歳代が21.9%
(2,309,497人),
40歳代が17.9%(1,888,448人) の順となっている。
(6) 正規入国外国人の月別入国状況
平成27年の入国者を月別に見ると,第10図のとおりである。入国者が最も多い月は7月の
1,829,444人で,次いで,4月が1,788,058人,10月が1,781,096人の順となっている。また,前年
同月と比較すると,全ての月で増加しているが,2月が50.1%,8月が47.7%,3月が43.8%と特に
増加している。5.24.57.26.818.421.924.523.319.617.914.615.110.510.5
0 20 40 60 80 100男女(%)第9図 入国外国人の男女別年齢構成比
9歳以下 10〜19歳 20〜29歳 30〜39歳 40〜49歳 50〜59歳 60歳以上
103 96112130
116 111130120 115133122129132143161179166155183 17715617816317628.250.143.837.7
42.7 40.3 41.247.735.5 34.4 33.6 36.30204060801000501001502001月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月(%)(万人)
第10図 入国外国人の月別入国状況
平成26年 平成27年 増減率
(7) 正規出国外国人の滞在期間
平成27年の単純出国者(再入国許可を得て出国した者を含まない。)は,17,506,732人で,これ
を日本における滞在期間別に見ると,
第11図のとおりである。
5日以内が68.4%
(11,974,631人),
10日以内が21.8%(3,818,858人) ,15日以内が5.0%(883,567人)となり,これら15日以内の滞
在者が全体の95.3%(16,677,056人)を占めている。
2 日本人の出帰国
(1) 日本人の出国状況
平成27年における日本人の出国者は,16,213,789人であり,前年に比べ689,599人(4.1%)減
少している。
平成22年以降の出国者の推移を見ると,第12図のとおりである。出国者の数は,平 成 2 4 年 を
ピークとして以降,減少傾向が続いている。
5日以内
11,974,631人
68.4%
10日以内
3,818,858人
21.8%
15日以内
883,567人5.0%1月以内
425,450人2.4%3月以内
238,018人1.4%3月を超える
166,208人0.9%第11図 出国外国人の滞在期間
総数
17,506,732人
1,664
1,699
1,849
1,747
1,690
1,621
1,400
1,500
1,600
1,700
1,800
1,900
平成22 23 24 25 26 27年
(万人)
第12図 出国日本人の推移
次に,平成22年以降の出国者を男女別にその推移を見ると,第13図のとおりである。平成27年の
男性出国者は9,276,393人となっており,一方,女性出国者は6,937,396人となっている。
また,これを男女別の比率で見ると,平成22年は男性が54.6%,女性が45.4%であったが,平
成27年は男性が57.2%,女性が42.8%となっており,男性の比率が若干増加している。
(2) 出国日本人の港別推移
平成22年以降の出国者を主要港別にその構成比の推移を見ると,第14図のとおりである。平成
27年における日本人出国者の空海港別については,空港からの出国者は16,081,392人で全体の
99.2%を占め,海港からの出国者は132,397人となっている。
港別では,成田空港が6,509,232人(構成比40.1%)で最も多く,次いで羽田空港が3,828,254人
(同23.6%),関西空港が3,028,657人(同
18.7%),中部空港が1,367,533人(同8.4%)となっており,これら4空港で全体の90.9%を占
めている。
909 930 1,007 970 953 928
755 769 842 778 737 694
54.6 54.8 54.5 55.5 56.4 57.2
45.4 45.2 45.5 44.5 43.6 42.8010203040506005001,000
1,500
平成22 23 24 25 26 27年(%)(万人)
第13図 出国日本人の男女別推移
男 (人) 女 (人) 男 (%) 女 (%)52.444.7 45.0 46.1 41.8 40.17.215.3 15.3 15.2 20.7 23.6
20.1 19.9 19.6 19.7 19.1 18.7
9.9 9.5 9.0 8.8 8.6 8.4
4.4 4.8 5.0 4.9 5.0 4.8
4.9 4.6 4.9 4.4 3.9 3.5020406080100
平成22 23 24 25 26 27年(%)第14図 出国日本人の港別構成比の推移
海港
他の空港
福岡
中部
関西
羽田
成田
(3) 出国日本人の年齢
平成22年以降の出国者を年齢別にその推移を見ると,第15図のとおりである。平成22年と平成
27年を比較すると, 10歳代が11.5%(88,902人),9歳以下が9.9%(51,890人),40歳代が6.5%
(206,492人),50歳代が2.3%(64,793人)の順でそれぞれ増加しているが,60歳以上が10.9%
(361,245人),30歳代が9.4%(314,171人),20歳代が5.9%(160,101人)の順でそれぞれ減少
している。
次に,平成27年の出国者を男女別に年齢別の構成比で見ると,第16図のとおりである。男性で
は40歳代が24.3%(2,252,419人),女性では20歳代が22.2%(1,541,563人)でそれぞれ最も多
く,総数では40歳代が20.8%(3,374,922人)で最も多くなっている。
53 56 60 59 57 58
77 81 90 88 87 86
270 281 303 285 270 254
334 339 360 336 320 302
317 334
366 354 349 337
282 283309293 291 288
332 326361331 31629605001,000
1,500
2,000
平成22 23 24 25 26 27年
(万人)
第15図 出国日本人の年齢別推移
60歳以上
50〜59歳
40〜49歳
30〜39歳
20〜29歳
10〜19歳
9歳以下3.24.14.16.910.722.218.618.624.316.220.514.118.617.8
0 20 40 60 80 100男女(%)第16図 出国日本人の男女別年齢構成比
9歳以下 10〜19歳 20〜29歳 30〜39歳 40〜49歳 50〜59歳 60歳以上
(4) 日本人の月別出国状況
平成27年の出国者を月別に見ると,第17図のとおりである。8月が1,653,622人で最も多く,次
いで,3月が1,534,026人,9月が1,525,777人の順となっている。また,前年同月と比較すると,9
月を除き減少しており,2月の減少率が10.5%と最も高くなっている。
(5) 帰国日本人の海外滞在期間
平成27年に帰国した日本人は16,258,889人で,これを海外における滞在期間別に見ると,第18
図のとおりである。5日以内が56.1%(9,126,508人) と過半数を占め,次に,10日以内が24.8%
(4,033,466人),15日以内が4.9%(801,260人)と続き,これら15日以内の海外滞在者が全体の
85.9%(13,961,234人)を占めている。125140160119
128 129141178152142
136 140
124 126153114126119131165153141
134 135-1.4-10.5
-3.9 -3.7-1.5-7.6-7.4-7.3
0.3 -0.4-1.2-3.5-15-10-5051015050100150200
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月(%)(万人)
第17図 日本人の月別出国状況
平成26年 平成27年 増加率
5日以内
9,126,508人
56.1%
10日以内
4,033,466人
24.8%
15日以内
801,260人4.9%1月以内
687,325人4.2%3月以内
670,011人4.1%6月以内
387,233人2.4%1年以内
305,442人1.9%1年を超える
247,644人1.5%第18図 帰国日本人の海外滞在期間
総数
16,258,889人

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