第74回"社会を明るくする運動"
〜犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ〜
"社会を明るくする運動"は、すべての国民が、犯罪や非行の防止と立ち直り
について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、明るい地域社会
を築くための全国的な運動です。昭和26年から始まったこの運動は、国民の
皆様の御賛同を賜り、今年で74年目を迎えました。
情報通信技術の進展などにより、私たちのライフスタイルは急速に変化し、飛
躍的に便利になりました。一方で、人と人とのつながりが希薄化し、望まない
孤独や社会的孤立などの問題も生じています。様々な「生きづらさ」は、私た
ちの誰もが抱えうる問題であり、ときに犯罪や非行という形となって私たちの社
会に影を落とすこともあります。
多様な背景を持つ人々が、お互いのことを理解しながら、共に支え合うこと
ができるよう、包摂的な地域社会の実現を目指すことが重要です。保護司を
はじめとする更生保護ボランティアの方々、地域の方々の幅広い御理解と御
協力をいただきながら、全ての国民がそれぞれの立場において力を合わせるこ
とにより、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築いてまいりま
しょう。
「人は変われる」ということを信じ、人が「変わっていく時間」を希望を持って受
け止めるとともに、本運動の社会的意義や更生保護ボランティアの存在・役
割について御理解いただき、「幸福(しあわせ)の黄色い羽根」のもと、本運動
に御参加いただきますようお願いいたします。
内閣総理大臣

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /