特 集
いま非行少年に何が起きているのか
ーワルや不良ではない少年たちー
地 域 援 助
ー少年鑑別所ができることー
No.104
2024.2
らぽーと
北海道の少年院と少年鑑別所のニュースレター
ヤングケアラーについて知っていますか?
警察との連携強化
特集 近頃ニュースなどでよく見聞きする「ヤングケアラー」という言葉、皆さんはご存知でしょうか。また、実は少年鑑別所にとって、塀の中の業務、塀の外の業務のそれぞれで、関わりの深いテーマだというと驚かれるかもしれません。本号では、ヤングケアラーを特集します。〈ヤングケアラーって?〉ヤングケアラーの定義は、「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものこと」(こども家庭庁、図1参照)、「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、歳未満の子どものこと」(一般社団法人日本ケアラー連盟)、「学業や仕事のかたわら、障害や病気のある家族のケアをしている子供や若者のこと」(一般社団法人ヤングケアラー協会)等と様々で、今のところ確定した定義はありません。いずれにせよ、家族のケアの責任や負担の重さから、学業や友人関係などに影響が出たり、やりたいことや進路を諦めたりせざるを得ないような状況につながりやすい点が課題です。令和2、3年度に全国で行われた調査によると、世話をしている家族がいると回答した子どもの割合は、小学6年、中学2年、全日制高校2年%でした。令和3、4年度に北海道で行われた同様の調査では、小学6年、中学2年、全日制高校2年でした。多少割合は違いますが、クラスに1人か2人はそうした子どもがいるということになります。少年鑑別所で行った同様の調査では、自分のしていることがケアだと認識していない子どもが少なくない様子もうかがわれ、実際はもう少し多くの子どもがケアに関わっている可能性があります。
特 集 ヤングケアラーについて知っていますか?図1〈ヤングケアラー的な側面のある非行少年〉少年鑑別所で実際に向き合ってきた少年たちの中には、ステップファミリーで、連れ子として半ば邪魔者のような扱いを受ける中、幼い弟妹の世話をすることで家族の中に必死に居場所を作ってきた少年や、母子二人きりの家庭で、アルコール依存症の母親の愚痴聞きや世話で振り回されつつも、頼られていることに喜びを見いだしていた少年など、ヤングケアラーに類した生い立ちの少年が少なからずいました。(事例に関する記載は、本質を損なわない範囲で加工、集約等した架空事例で、実在の特定の少年の情報ではありません。)こうした少年たちは、ケアの負担から、成績不振や遅刻欠席が増えたり、普通の友達との遊びや部活、進路を諦めたりし、そうした中で、不良交友や非行に近づいていく場合が多かったと感じます。このように、ヤングケアラー的な生い立ちを振り返ることは、少年の非行について理解するとともに立ち直りの鍵にもなる可能性がありますが、これまで、非行少年を対象としたヤングケアラーに関する実態調査等は行われていませんでした。そこで、今年度、道内の少年鑑別所を中心とした7施設で、在所者に対して前記調査に準じた実態調査を行っています。在所者には、歳以上の者もいますので、厳密にはヤングケアラーだけではなく、若者ケアラーを含む調査です。ここでは、中間取りまとめの一部を紹介します。最終的な取りまとめは今年度末予定です。御関心のある方は講演等御依頼ください。185.7%6.5%4.14.7%3.9%3.0%18 〈調査結果〉
しろまる家族のケアの状況現にしている者が、過去も含むとが家族のケアの経験があると回答しており、全国調査と比べて高い結果でした。しろまるケア経験者の状況ケアの対象は、多い順で、兄弟姉妹()、母()でした。非行少年の家庭の特徴として、母子家庭やステップファミリー(幼い異父弟妹がいることが多い)が多いことが影響していると思います。兄弟姉妹については、ケアの理由として、年齢的に幼いという以外に発達障害()の割合が高いこと、ケアの内容では、世話()、感情面のサポート()、見守り()の割合が高いことが特徴でした。また、母親については、ケアの理由は、精神疾患()、依存症()、その他(多忙、自傷行為等)()の順であり、ケアの内容は、家計を助ける()、家事()、感情面のサポート()の順でした。非行少年の場合、ケアの理由として精神疾患や依存症、発達障害等が多く、高齢や身体障害等と比べて、外部から見えにくいことが分かります。また、知られるのが恥ずかしいといった気持ちになりやすく、相談しづらい可能性があります。また、ケアの内容についても、家計を支える、感情面のサポート等が多く、家事や介護等と比較すると、少年自身にとっても外部の大人にとってもケアであるとの認識が働きづらい可能性があります。また、非行少年は、中卒、高校中退で働き始める人が多く、家計を支えることが、自他ともに当然視されやすいため、ますますケアラーとして気付かれにくくなっており、つらくても支援につながりにくい少年が多いのではないかと思います。一般的に、ヤングケアラーは支援につながりにくいと言われますが、非行少年(に近い特徴を持つ子ども)については、特にこの点に気を付けたいところです。
特集 ヤングケアラーについて知っていますか?
しろまる非行少年に特徴的な回答が見られた項目全国の全日制高校2年生と比較した結果、非行少年に特徴的な回答が見られた項目は左表のとおりです。まとめると次のようなことが言えます。・より困難又は支援の乏しい状況でケアをしている可能性がある。・その中で疲弊や不満を感じている可能性がある。・進路等の相談、自助グループ的な関わりなど特有の援助ニーズがある可能性がある。・ケアにやりがいを感じている者がいることに配慮する必要がある。(1支援の押し付けや「かわいそう」と見ることが子どもを傷つけ支援から遠ざけることになるリスク、2否認・抑圧の可能性や、結果的に孤立を深めて悪循環に陥るおそれがあること、12の両面への配慮が必要。)%%%%%%%%%%%%%%
非行少年 全国調査
1ケアを一緒にしている人:自分のみ 36.4% 11.4%
2世話の頻度:ほぼ毎日 57.1% 47.6%
3平日に世話に費やす時間:3〜7時間未満 55.0% 24.4%
学校や仕事に行きたいけれど行けない 13.6% 1.0%
学校・仕事を遅刻・早退してしまう 18.2% 2.9%
進路の変更を考えざるを得ない・進路を変更した 9.1% 5.5%
自分の自由になる時間が取れない 27.3% 16.6%
特にない 40.9% 52.1%
5世話に対する思い:精神的につらい 31.8% 19.9%
やりがい31.8%(北海道調査15.7%)
6世話について相談した経験:なし 95.5% 64.2%
76の理由
誰かに相談するほどの悩みではない 54.5% 65.0%
相談しても状況が変わるとは思わない 31.8% 22.8%
相談できる人が身近にいない 18.2% 9.1%
家族のことを知られたくない 18.2% 9.1%
進路等の相談 27.3% 17.3%
学習等の支援 18.2% 18.9%
9自身がヤングケアラーに当てはまる(全体) 9.7% 2.3%
自身がヤングケアラーに当てはまる(ケア経験あり) 45.5% 15.0%
(注記)全国調査の最多は3時間未満35.8%
(注記)休日は3時間以上が84.2%(北海道調査24.2%)
4世話をしているためにやりたいけれどできていないこと
8学校や周りの大人に助けてほしいこと,必要な支援
同じ境遇の人と話したい13.6%(大阪府調査R4:2.6%) 〈地域での支え手として〉ここまで、少年鑑別所の在所者にヤングケアラー的な側面を持つ少年が少なくないことを説明してきました。少年鑑別所は、そうした少年を含む非行少年に対して鑑別、観護処遇を行うとともに、地域援助として、地域の一般の方の心理相談等に応じています。地域援助で、ヤングケアラーや彼らを支援する方々にどのようなサポートができるか、ご紹介します。まず、ヤングケアラーの観点での支援の必要性等を見極めることができます。前記のとおり、ヤングケアラーは、気付かれにくく、支援につながりにくい特徴があるところ、表面の問題だけではなく、背景要因まで丁寧に見てケースを理解することを得意としている我々のアセスメントは、「発見」の観点で役立つと思います。また、ヤングケアラーには(限りませんが)、「かわいそうな子」でも、「頑張っている偉い子」でも、「ケアラー」でもなく、自分自身と向き合ってほしいというニーズがあります。我々は、少年と一人の人として向き合って話を聞き、その人の「真のニーズ」を見いだすことを得意としていますので、「良い聞き手」になれるのではないかと思います。前記調査結果からも分かるとおり、ヤングケアラーには進路選択の支援のニーズがある人が少なからずいます。面接や検査を通じて特性や適性を見極め、本人や家族、支援者に分かりやすくフィードバックすることは、我々が最も得意としている支援の一つですので、この点で協力することが考えられます。ヤングケアラーを支援する団体等では、ケア体験を含む人生の語り直しが、その後、「自分の人生を生きる」ことにつながるとして、自分史作成の支援が行われています。これまでの人生を振り返り、意味付け直し、立ち直りにつなげることは、少年院や少年鑑別所の職員が日頃行っている働き掛けそのものですので、ヤングケアラーの語り直しをサポートすることについても力になれるのではないかと考えています。少年鑑別所の地域援助の強みの一つは、「支援者の支援」です。紙幅の都合で詳しくは掛けませんが、このような当事者に対する支援のほか、支援されている方々と連携し、支援者を側面から支えるような関わりが可能です。現状では、ヤングケアラーに関する個別相談はまだありませんが、ケアラー支援推進センターとの連携を通じて、ヤングケアラーをテーマに地域援助推進協議会を実施したり、ケアラー支援関係機関ネットワーク会議で話題提供をしたりするなどして関係機関とのネットワークを作ったり、ケアラー支援関係機関職員等研修に職員を派遣して支援体制を強化したりしています。〈おわりに〉北海道は、条例や支援計画を全国で先駆けて策定するなど、ケアラー支援に特に力を入れている自治体の一つですが、ヤングケアラーの支援については、まだまだ支援機関等が不足しているように感じます。鑑別、観護処遇を通じて、ヤングケアラーに類する生い立ちの少年と向き合ってきた経験を生かして、地域援助で関係機関の皆様と連携し、地域に根差した支え手の一つになっていきたいと考えていますので、お気軽にご相談ください。<北海道内の法務少年支援センター>
1法務少年支援センターさっぽろ
〒007-0802 札幌市東区東苗穂2条1丁目1-25 電話:011-787-0111
2法務少年支援センターはこだて
〒042-0944 函館市金堀町6-15 電話:0138-30-7877
3法務少年支援センターくしろ
〒085-0834 釧路市弥生1-5-22 電話:0154-41-5877
4旭川法務少年支援センター
〒078-8231 旭川市豊岡1条1-3-24 電話:0166-31-5511
平日9:00〜17:00(12:15〜13:00を除く)
法務少年支援センター
ご相談は
こちらへ!
特集 ヤングケアラーについて知っていますか? 令和5年2月日、函館少年鑑別支所は北海道警察函館方面本部と少年の立ち直り支援活動に関する協定を締結しました。道内初のこの取組について特集します。土日・祝日や夜間でも依頼できますか?具体的な取組内容を教えてください。警察で立ち直り支援活動を行うに当たり、少年の特性や性格等を理解したり、非行や問題行動のメカニズムを見極めたりすることで、関わりや支援を効果的に実施できます。具体的には、支援の対象となる少年に面接や心理検査等を行い、その特性や問題行動のメカニズムを見極めます。その結果を、警察職員はもとより少年本人や保護者に分かりやすく伝え、その後の指導や立ち直りに生かしてもらうことができます。こうしたアセスメントの結果も踏まえて、必要なケースについては、カウンセリングや、ワークブックを活用した指導的な働き掛けを行うことも想定しています。また、こうした少年に対する支援だけではなく、少年の指導方針等でお悩みの保護者の相談に応じることも重要な支援の一つだと考えています。Aどうして協定を結ぶことになったのでしょうか?Q
警 察 と の 連 携 強 化
特集13我々は、非行・犯罪防止を目的として、一般の方からの相談をお受けする「地域援助」を行っています。同じ志を持つ北海道警察函館方面本部と協定を結ぶことで、機関連携を強化し、少年の健全育成と非行等の問題を抱える少年の立ち直り、ひいてはより安心・安全な地域づくりを目指そうと考えました。平成年から全国各地で同様の連携が始まり、下の表のような取組が行われ、効果を上げてきている状況に加えて、少年法が改正され、特定少年に対する非行防止等、地域援助や立ち直り支援活動を一層強化する必要性が高まったことを受け、函館地区でも協議を進め、締結に至りました。A28
内容 概要
継続補導対
象者に対す
るアセスメ
ント等
少年サポートセンターや警察署(以下「サポートセ
ンター等」という。)から、都道府県警察本部(以下
「警察本部」という。)を通じて依頼を受け、継続補
導対象者に心理検査等を実施し、その結果を書面で通
知する。
事例検討会
への参加
サポートセンター等から事例検討会への参加依頼を
受け、少年鑑別所職員が依頼元に出向き、継続補導対
象者及びその家族への支援について提案したり、見立
てを伝えたりする。
警察職員へ
の研修等
警察本部から依頼を受け、非行少年の理解と対応、
発達障害のある少年への支援の方法等について、サ
ポートセンターの若手職員、スクールサポーター、少
年補導協助員等に研修を実施している。
・性、暴力防止、窃盗、薬物、交友関係等に関する
ワークブック等を用いた継続的な支援
・警察職員や保護者に対する関わり方の助言、提案
その他Q 少年鑑別所から警察に協力を求めることもありますか?。地域援助で支援しているケースには、「居場所づくり」のニーズがある場合が少なくありません。少年鑑別所では、これに直接的に対応することが難しいところ、警察の立ち直り支援活動、例えば農業体験などは、居場所づくりに最適な活動ですので、ニーズのあるケースを紹介していきたいと考えています。手始めに、少年鑑別所の職員が、活動に参加してきました(写真参照)。たくさんの大人がいる中で、土に触れ、伸び伸びと活動することは、子どもたちに様々な良い影響を与えていることを実感できました。また、親子で一緒に参加し、作業をすることでふだん話せないことが話せたり、良い関係性が生まれたりするきっかけになり得ることを感じましたので、居場所づくりだけでなく、親子のコミュニケーションに問題のあるケースなどでも連携していけたらと思います。A特集 警察との連携強化Q 道内の全ての少年院と少年鑑別所では、
学生を対象としたインターンシップを行っています。
実施時期は原則として夏季休暇又は春季休暇の期間の三日間程度実施します。
実際に行われている教育場面の見学、
模擬面接実習、
職員との意見交換など、
普段の学生生活
では体験できない様々な事柄を経験することができます。
実施内容
少年院 少年鑑別所
少年院・少年鑑別所
インターンシップ
対象 : 心理、教育、福祉、社会、法律学等を学ぶ学生の皆さん!!
Q. 将来の仕事について、どんな希望をもっていますか?
非行少年の改善更生・立ち直りを支える
仕事に興味がある。
子どもの「生きる力」を育んだり、個々の特
性に応じた支援を仕事にしたいと考えてい
る。
非行に至った原因を明らかにし、今後の支
援方針を立てる仕事に興味がある。
心理学の専門知識を活かした仕事がした
いと考えている。
法務教官 心理技官
少年院インターンシップ 少年鑑別所インターンシップ
研 修 内 容
1日目 オリエンテーション
少年法等の講義
院内見学等
2日目 職業指導
調査支援業務(講義)
生活指導
運動
寮内勤務等
3日目 座談会・アンケート等
研 修 内 容
1日目 オリエンテーション
少年矯正に係る講義
所内見学等
2日目 集団心理検査受検・結果処理
個別心理検査受検(体験)
鑑別面接陪席(模擬)
鑑別面接実施(模擬)
鑑別方針等作成(模擬)等
3日目 座談会・アンケート等
法務省人間科学系インターンシップ
「法務省人間科学系インターンシップ」は、
「法務省インターンシップ」とは異なりますので、
応募の際はご注意願います。
法務省
矯正局
法務省公式
YouTube
札幌矯正管区
フロントページ
参加者の声
法務教官・心理技官の仕
事を具体的にイメージして、
理解することができました。
少人数の参加者で、職員の
方への質問もしやすく、貴重
な学習の機会となりました。
職員の方々が、少年のこと
を真剣に考えていることが
よく分かりました。
札幌少年鑑別所
011-784-7441
函館少年鑑別支所
0138-51-5652
旭川少年鑑別所
0166-31-5468
紫明女子学院
0123-22-5141
北海少年院
0123-23-3147 10月にガーデンパーティーが開催さ
れました。コロナが落ち着いたこともあ
り、数年ぶりに少年自ら、当院で育て
収穫したジャガイモでいももち作りを体
験することができました。また、篤志面
接委員の皆様からフランクフルトとブド
ウが寄贈され、晴天下の中、たくさんの
美味しい料理を口いっぱいに頬張る生
徒の姿はとても微笑ましいものでした。
荷物の運搬やテントの設置等の会場
設営から後片付けまで、生徒が主体と
なり、協力し合いながら作業を進めて
いました。今後の生活でも、他者と協
力し合う姿が見られることを願います。
本年10月、赤レンガ造りの洋物館
が建ち並んだ観光名所となっている
金森倉庫にて開催された函館矯正
展に出展してきました。社会を明るく
する運動の一環として、矯正行政に
対する理解と協力を目指し、函館
少年刑務所と共催したもので、当支
所では性格検査体験コーナーとし
て、PISE検査の無料体験や、パネ
ル展示などの広報を行いました。地
元住民だけでなく、各地からの観光
客の方々にも立ち寄って頂き、地域
とともに開かれた矯正を実感するこ
とができました。
本年10月15日、サッポロファクトリー
において開催された北海道矯正展に当
院及び分院が参加し、当院は在院者が
育てたジャガイモ等の野菜約50点と、
支援教育課程の在院者が作成した陶
芸作品約20点を販売いたしました。
暖かい日差しの中、最初は横眼で眺
めるだけでなかなか購入していただけま
せんでしたが、「これは少年院の少年が
心を込めて作ったものです。」と宣伝す
ると、多くの方が足を止めてくださいまし
た。笑顔で購入していただいた姿に、多
くの方の支えを感じ、改めて感謝の気
持ちを持つことができた矯正展となりま
した。
当所では、健全な育成のための支援
として、新たに漢字検定模擬試験を始
めました。10日に1回程度の頻度で実
施していますが、毎回、在所者の半分
程度が受検を希望します。居室内での
在所者の生活にも変化が見られ、漢字
学習に励む様子も見受けられるように
なってきました。学習意欲の向上につ
なげたいとの思いで始めたものですが、
ある在所者と保護者との面会において
は、「楽しそうだから社会で一緒に受検
してみようか。」と話題になったこともあ
るなど、親子で共通の目標ができると
いった思わぬ効果も出ています。
学生や生徒を対象とする就職説明
会へのお誘いを頂くと、積極的に赴き、
採用・広報活動を活発に行っていま
す。高校生は、まだ受験可能な年齢と
はなりませんが、まずは「法務教官」や
「法務技官(心理)」という職種を知って
もらうことが第一と考え、実施していま
す。また、一般対象の説明会では、親
御さんや30代の方にも興味を示して頂
くことがあります。
未来の「法務教官」、「法務技官(心
理)」の人材確保のため、今後も旭川
市内はもとより、道北各地にも足を延ば
し、地道な活動を続けていきます。良
ければ御参加ください。
釧路少年鑑別支所
0154-41-5808
当支所では、毎年初夏に、釧路更生
保護女性会の皆様から花の苗を御寄
贈いただき、在所者と一緒に水やりや
草取りをして育てています。在所者が、
不慣れながらも優しい手つきで花の世
話をしてくれるおかげで、花壇がとても
華やかになります。
今年度も、マーガレットやベコニアな
ど、色鮮やかな花をたくさん御寄贈い
ただきましたが、この度、冬支度とし
て、その一部をプランターに植え替えて
屋内に移しました。来年もまた、きれい
な花を咲かせることができるよう、在所
者と一緒に大切に世話をしながら、暖
かい春の訪れを待とうと思います。
法務省:http://www/moj.go.jp/
編集・発行
札幌矯正管区
第三部
発行責任者
第三部長 小松 洋輔
発行日
2024年2月
札幌市東区東苗穂
1-2-5-5
電話 011(783)5063
FAX 011(780)2207
北海道の少年院と少年鑑別所のニュースレター
RAPPORT(らぽーと) 104号
施 設 だ よ り
(写真は、イメージです。)

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