各少年院視察委員会の
意見に対する措置等報告一覧表
令和4年度
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
1 北海少 R4.7.20
在院者数が少なくなり若手職員が経験を積む機
会が少なくなっている中での若手職員の経験の積
ませ方について、検討されたい。
若手職員が自由な発想で物事に取り組むチャレンジを
行えるよう、若手職員が中心となって広報に関するプロ
ジェクトチームを結成したほか、幹部職員が関係機関に
対して広報活動をする際には、若手職員を同行させるな
ど、職務に必要な様々な経験を積む機会を与えている。
また、更なる経験の機会を提供するため、若手の女性
職員については、比較的被収容者数の多い女子施設に依
頼して、2週間程度の実務研修の実施を予定しているほ
か、男性職員についても、必要性に応じて他の少年施設
での実務研修を実施する予定である。
2 北海少 R4.7.20
女性職員の負担感が増していることについて、
改善を検討されたい。
当院においては、男子の在院者を収容する本院と女子
の在院者を収容する分院とが連携して総合型少年院とし
ての機能を充実させているところ、職員の執務能力の向
上や効率化の推進のため、職員が、性別にとらわれず相
互に得意な業務を行うことにより、業務に新たな視点を
加え、その可能性を広げられるよう、性別の異なる職員
を積極的に相互に人事異動し、
職域を拡大させているが、
現場の職員にとっては、従来の職員の男女比が変わるこ
とにより、業務の負担感が増したように感じた側面があ
ったものと思われる。加えて、新型コロナウイルス感染
症に感染するなどし、自宅待機になった職員の業務をそ
の他の者でカバーするなどしたため、負担感が大きくな
ったものと思われる。
今後は、職域拡大の目的を丁寧に説明し、職員のフォ
ローアップを丁寧に行っていくとともに、新型コロナウ
イルス感染等により、勤務できる職員が減少した際は、
本院分院間等で速やかに協力できる体制を整えていきた
い。
3 北海少 R4.7.20
在院者の矯正教育課程ごとの集団編成につい
て、検討されたい。
当院は、13の矯正教育課程を有しており、それぞれ
の矯正教育課程ごとに集団を編成することは、物理的に
も困難である。そのため、異なる矯正教育課程であって
もある程度統合せざるを得ず、それぞれの矯正教育課程
に指定される在院者の数等を踏まえながら、適切な集団
編成を実施している。
4 北海少 R4.9.21
タオルの貸与枚数を2枚から3枚にできないか
検討されたい。
現在、在院者には、一人当たりタオルを2枚貸与して
いるが、3枚に変更することについて検討し、必要な内
規の改正作業を行っている。
5 北海少 R4.9.21
土日祝日に視聴するVTRの種類を増やすこと
はできないか検討されたい。
DVDを計画的に購入するなどして、内容の充実に努
めたい。
6 北海少 R4.9.21 調髪の髪型について、検討されたい。
3級生及び2級生については、訓令に基づき、院長が
3級生及び2級生前期はオールショート刈り、2級後期
はショートバック刈りを選択し、1級生は清楚な髪形と
していたところ、3級生及び2級生については、在院者
が個々に希望するオールショート刈り又はショートバッ
ク刈り、1級生については在院者が個々に希望するオー
ルショート刈り又はショートバック刈りに加え、清楚な
髪形とする調髪とした。
また、第5種少年院在院者は、清楚な髪形とするが、
オールショート刈り、ショートバック刈りも希望できる
こととした。
7 北海少 R4.11.9
提案箱の設置場所について、現在の本棚から、
例えばトイレに行く途中など、在院者が普段行く
場所に設置することはできないか検討されたい。
検討の結果、各寮ホール中央にある柱に設置すること
とした。
8 北海少 R4.11.9
現在は午後4時50分から夕食を開始している
ところ、午後5時からに変更することはできない
か要望する。
内規の改正を行い、対応することとしたい。
9 北海少 R5.3.31
指導方針等に関して職員間で統一がなされるよ
うにされたい。
教育部門において、定期的に教育部門・支援部門会議
を実施し、動作要領等についての共通認識を図るととも
に、指導方針等の統一を図っている。
10 北海少 R5.3.31
在院者の処遇が、発達障害等の特性に応じた適
切なものとなっているか職員全体で再検証された
い。
職員研修や処遇検討会を実施するなどして、今後も引
き続き発達障害等の特性に応じた処遇を実施する。
11 北海少 R5.3.31
適切な矯正教育等を図るべく、職員間の情報共
有、すり合わせの徹底がなされるよう、適切な組
織的対応、対処を行われたい。
職員朝礼における引継ぎや処遇会議などを活用し、情
報の共有を図り、必要に応じて特定の在院者に係る処遇
の統一化を図る内規を発出するなどして対処している。
12 北海少 R5.3.31
本省に対し、医務課の増員等、医務課職員の過
度な負担を軽減できる適切な対処を強く要請すべ
御要望を上級官庁に報告する。
なお、令和5年度においては、医務課に1名を増配置
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
きである。 した。
13 北海少 R5.3.31
視察委員会が管理する職員向けの「提案箱」の
常時設置を要望する。
職員からの意見聴取については、上級官庁及び当院に
おける各種相談制度の活用、幹部職員による面談の積極
化を図っているところであるが、職員から視察委員会へ
の意見提出方法について、今後検討することとする。
14 北海少 R5.3.31
不必要に在院者に羞恥心を感じさせることのな
いよう配慮されたい。
今後も引き続き職員に発達上の特性等への理解と配意
を深めさせ、不必要に在院者に羞恥心を感じさせること
のないよう配意していく。
15 北海少 R5.3.31
性的マイノリティが在院している可能性がある
という想定のもと、在院者の個性、特性に応じた
きめ細かな対応を要請する。
令和4年度にLGBTQの理解を深めるため外部講師
を招聘し、職員研修を実施した。今後も職員の理解増進
に努めていきたい。
16 北海少 R5.3.31
薬の保管場所に常時氏名が表示されているが、
在院者が容易に他の在院者の氏名を認識できるよ
うな環境は不適切であることから、
改善を求める。
氏名が隠れるようなカバーを取り付ける措置を講じ
た。氏名を含めた個人情報の取扱いについては、今後も
注意を払っていくこととしたい。
17 北海少 R5.3.31
在院者のジャージに穴が空いているものが散見
されるので、質の高い衣服を必要量確保すること
を求める。
整備しているジャージは既に十分な耐久性を有する製
品であるが、今後も、予算状況を勘案しながら整備して
いく。
18 北海少 R5.3.31
個別担任との事前相談がなくとも学習用書籍を
在院者が借りられるように、運用方法を定めるべ
きである。
個別担任が在院者の学習内容等を把握する必要がある
こと、また、在院者が計画的に学習を進められるよう個
別担任が支援する必要があることから、事前に個別担任
に相談してから借りるよう指導しているものであるた
め、
現状の取扱いを維持することとする。
個別担任には、
相談に対し、速やかに対応するよう努めさせたい。
19 北海少 R5.3.31
在院者に対し、外部面接委員(篤志面接委員、
教誨師、カウンセラー等)の存在と利用方法の周
知を進められたい。
生活のしおりで周知していることに加え、寮内に外部
面接委員の紹介を掲示するなどして周知を図っている。
今後も周知を進めていきたい。
20 北海少 R5.3.31
視察委員会の開催を、年6回とするよう本省に
対して予算措置を講じるよう強く要請されたい。
頂いた御意見については、施設限りで対応できる事項
ではないため、上級官庁に報告する。
21 盛岡少 R5.3.3
貴院にて業務・運営を行うに当たり、従前から
の運用について再検討や見直しを適宜行うととも
に、
新型コロナウイルス感染症の流行・まん延等、
貴院をめぐる環境の変化やこれに伴い生じる在院
者の様々な要望について、十分配慮するよう要望
する。
新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえた適
切な対策を講じるなど、在院者の要望にも十分配慮した
上で、適正な施設運営となるよう、引き続き業務の再検
討や見直しを行う。
22 東北少 R4.7.14
体質上牛乳が飲めない又は牛乳を飲むと腹痛等
が生じる在院者について、牛乳以外の代替品の提
供をするなど適切な対応をするよう要望する。
診察により、医療上の必要性を医師が判断した場合は
代替品を給与している。引き続き、適切に対応する。
23 東北少 R4.9.12
在院者から、
「先生が話を聞いてくれない」
「受
け止められていない感じがする」というような意
見があったが、在院者と職員の信頼関係の構築は
在院者の改善更生・立ち直りのために非常に重要
であるから、この点について工夫するよう要望す
る。
在院者に対して、その心情に配慮しつつきめ細かな面
接指導者等を実施しているところであるが、引き続き、
在院者への適切な対応に留意していく。
24 東北少 R4.9.12
青葉女子学園におけるシャンプーボトルについ
て、ポンプ式の方が適切量を出すことができるた
め、環境負荷の点からも、ポンプ式の使用及び詰
め替えによる補充が可能となるよう要望する。
青葉女子学園では、シャンプーボトルは在院者に自己
管理させているところ、ポンプ式はボトルが大きくなり
指定場所での保管が困難であるなど、施設管理上の観点
から、現在の運用を継続していく。
25 東北少 R4.9.12
ボディソープとドライヤーの利用ができるよう
検討されたい。
ボディソープについて、使用できるよう内規の改定を
行うことを予定している。また、ドライヤーについて、
東北少年院では必要性が認められないことから、現時点
においては備品として整備することは考えておらず、青
葉女子学園では、速乾性タオルを貸与して対応している
が、
入浴後に行事や面会がある場合には使用させている。
26 東北少 R5.1.23
給食時、在院者が事前に食器を準備することに
なっているところ、献立表のみでは食器の種類が
判然とせず、食器を間違うことがあるとの意見が
あったため、間違いやすい献立だけでも献立表に
準備すべき食器を明示するなどの対応を要望す
る。
東北少年院では、献立表を踏まえて、役割活動として
指定されている在院者が職員に助言を求めながらあらか
じめ必要な食器を準備しているが、実際に運搬されてき
た副食の量等を見て、必要があれば、その都度適当な食
器に変更するなどの対応を取っている。在院者に臨機応
変な対応を身に付けさせることも社会生活上必要なこと
であるため、現在の運用を継続していく。
27 東北少 R5.1.23
入浴時間について、寮によって違い(20分又
は15分)がある場合は、入浴時間を統一するよ
う要望する。
入浴時間は、各寮、同一の20分間としている。
28 東北少 R5.3.6
差入れや宅下げ等の手続のプロセスを在院者が
理解できるように十分な説明や応答をするよう要
望する。また、これらの説明・応答内容について、
対応する職員によって内容のばらつきがないよう
在院者に貸与している「生活のしおり」に同手続に関
する説明等を記載しているほか、入院時のオリエンテー
ションにおいて説明を行ったり、在院者からの個別の質
問に応じたりしているところ、職員用に差入れ等の手続
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
要望する。 に係るフローチャートを作成して、統一性のある説明が
できるよう改善した。
29 東北少 R5.3.6
職員が在院者へ薬を渡す際、職員が素手で薬を
取り出して渡すのではなく、職員が手袋を着用し
て薬を渡すか、在院者本人にケースから取り出さ
せるなどの対応をするよう要望する。
東北少年院においては、職員が薬を素手で在院者に渡
しているケースがあったため、今後、職員が素手で薬に
触れないようにビニール手袋の使用や職員の手を介さず
に直接、在院者の手に置く等の対応を徹底する。
青葉女子学園においては、既に職員の素手が触れない
よう対応しているため、引き続き、同対応を徹底する。
30 東北少 R5.3.6
職員の在院者に対する不適切な発言が見受けら
れたことから、この点を注意して指導に当たるよ
う要望する。
具体的事案について確認できなかったものの、在院者
に対する言葉遣いや適切な会話の在り方については、令
和4年度に全職員に対して、院長が職員研修を実施して
おり、今後も引き続き全職員に対して、在院者に対する
適切な言葉遣いや会話の内容等について、注意喚起を行
っていく。
31 東北少 R5.3.6
保護者等以外の者からの差入れについては、要
件を満たせば可能と思われるところ、この点を理
解できていない在院者がいると思われるため、在
院者が理解できるよう定期的な説明をするよう要
望する。
差入れや宅下げに関する要件は、在院者に貸与してい
る「生活のしおり」に記載しているとともに、保護者等
以外の者からの差入れについても要件を満たせば受け入
れているところ、引き続き、在院者が適切に理解できる
よう説明を行っていく。
32 東北少 R5.3.6
トイレ掃除時の洗剤使用頻度を増やすよう要望
する。
東北少年院では、トイレ掃除時の洗剤の使用頻度が寮
ごとに異なっていたため、頂いた御意見を踏まえ、毎日
洗剤を使用して清掃することとした。
青葉女子学園では、トイレ掃除は毎日実施しており、
汚した場合には都度自身で清掃するようにも指導してい
る。洗剤を使用しての清掃は、従来月2回の大清掃の日
に行っていたが、頂いた御意見を踏まえ、大清掃時に加
えて週に2回
(火曜日及び木曜日)、洗剤を使用したトイ
レ掃除を実施している。青葉女子学園については、在院
者の資質上、保安上の観点から、洗剤は職員の面前で使
用させる取扱いとしているため、洗剤を使用しての清掃
は職員配置の都合上、週2回が限度である。
33 東北少 R5.3.6
在院者の余暇時間のテレビ視聴の際、同じ番組
でも職員によって視聴できたり視聴できなかった
りしたとの意見があったため、特に毎週放送され
ているものについて、視聴できるテレビ番組の基
準を一律にするよう要望する。
在院者が視聴する番組は、各集団寮において、在院者
の意見を参酌して職員が決定しているところ、当日の番
組内容に不適切なものがある場合には、その時点で他の
番組に変えるなどの対応をしており、引き続き現在の運
用を継続していく。
34 東北少 R5.3.6
室内の温度が適切な温度となるように冷暖房の
適切な使用を要望する。また、共有部分だけでな
く、居室についても温度計を設置するなどして適
切な室温を維持できるよう要望する。さらに、東
北少年院の集団寮においても在院者の膝掛けの使
用を要望する。
東北少年院については、ホール及び各居室に暖房器具
を設置しているほか、令和4年度、熱中症対策として集
団寮ホールにエアコンを設置するなど、適切な室温の維
持に努めている。室温については、寮内ホールに設置し
ている温度計で測定しているほか、居室内の温度につい
ても、適宜温度計で測定している。また、集団寮におけ
る膝掛けの使用については、今後の冬季の室温の状況を
踏まえて検討する。
35 東北少 R5.3.6
生理中の入浴について、生理中も浴槽に入るこ
とができるように、例えば入浴の順番を最後にす
るなどの対応を検討されたい。また、入浴日は週
3回のところ、タイミングによっては中2日入浴
ができず、
衛生的に好ましくないと思われるため、
生理期間中は、入浴日以外も毎日シャワー浴をす
ることを検討されたい。
生理中の在院者に対しては、入浴日にはシャワー浴を
行う運用としており、
現在の運用を継続していく。
また、
生理期間中に毎日入浴又はシャワー浴を実施すること
は、個別に生理期間等を把握する必要があるなど、管理
運営上、困難である。
36 東北少 R5.3.6
青葉女子学園の集団寮の暖房設備の故障によ
り、暖房が使用できる居室と使用できない居室が
あるなど、処遇に差がある場合には、差が生じな
いような対応(代替措置)を要望する。また、処
遇に差が生じてしまう場合には、在院者に対する
丁寧な説明を要望する。
水道管漏水により、令和5年2月上旬から居室の暖房
が使用できない状況にあるが、ホールのガス暖房は使用
可能であり、ホールに面している個室とホールの温度に
大きな差は認められなかった。しかし、ホールから離れ
た集団室の室温が低かったため、集団室前に別途暖房器
具を設置する代替措置を講じたほか、集団室で生活する
在院者に対しては、膝掛けの増貸与の措置を講じたとこ
ろである。
なお、個室と集団室の対応に差が生じたこと及び代替
措置については、別途在院者らに説明している。
37 東北少 R5.3.28
視察委員会について、令和5年度以降も、年6
回の開催ができるよう、年度当初からの予算措置
を要望する。
視察委員会の開催回数に関する件については、施設限
りでは対応できないことから、
頂いた御意見については、
上級官庁に報告する。
38 茨城農 R4.6.21
在院者が購入できるシャンプーが1種類のみで
あることから、もう1種類追加することを検討さ
れたい。
令和4年度から新しく無添加のシャンプーも購入でき
るようにした。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
39 茨城農 R4.6.21
差入れの書籍等の審査期間の短縮について検討
されたい。
職員配置等の問題もあるが、審査の期間を短くできる
よう善処したい。
40 茨城農 R4.6.21
集団寮のホールで閲覧可能な自弁の雑誌の範囲
を広げることについて検討されたい。
在院者の出身地等の漏えいにつながるタウン誌等につ
いては、閲覧の制限は慎重に判断するが、スポーツ雑誌
等、個人情報の漏えいにつながらないものについては個
別に判断し、許可をする運用とした。
41 茨城農 R4.6.21
在院者のひげそりの実施回数を増やすことにつ
いて検討されたい。
在院者の実情や必要性を勘案し、実施回数の変更につ
いて検討していきたい。
42 茨城農 R4.6.21 単独寮にエアコン設置を検討されたい。
令和5年1月に、単独寮の廊下に4台のエアコンを設
置した。
43 茨城農 R4.6.21
在院者の使用する上水(井戸水)の赤水対策に
ついて、酸化中和剤を添加して色度軽減措置を図
っているところ、より根本的な解決方法としての
水道管改修についても検討されたい。
頂いた御意見については、施設限りで対応できる事項
ではないため、上級官庁に報告する。
44 茨城農 R4.10.26
体育に球技を導入することについて検討された
い。
当院の在院者の特性に鑑み、身体接触が頻回する球技
の実施は対人トラブルのリスクを高める等の理由から導
入することを控えることとしている。
45 茨城農 R5.2.22
在院者の食事に係るアンケートの回数につい
て、毎年度1回の実施であるところ、回数を増や
すことを検討されたい。
食事に係るアンケートを毎年9月頃と2月頃の全2回
実施する運用とした。
46 茨城農 R5.2.22
仮退院前の理髪の時期を在院者ごとに仮退院の
1か月前にするよう調整されたい。
外部の理容師に月1回来庁していただき理髪を実施し
ているため、仮退院日の日程に合わせて複数回実施する
ことは困難である。
47 水府学 R4.6.8
セラピードッグの飼育について検討していただ
きたい。
少年院における動物(犬)介在活動は、上級官庁にお
いて実施施設が指定されているものであるため、頂いた
御意見について、上級官庁に報告する。
48 水府学 R4.8.10
面会回数について月2回までのところを月4回
までに、また、面会時間について1回当たり30
分間のところを1回当たり1時間とすることにつ
いて検討されたい。
矯正教育の実施及び管理運営上の観点から、在院者一
人当たりの面会可能回数や時間を増やすことは困難であ
り、現状維持とした。
49 水府学 R4.8.10
新採用職員や若手職員に対する教育体制につい
て、見直しを検討されたい。
新採用職員等への教育体制を見直し、令和4年8月か
ら、若手職員に対し、幹部職員やベテラン職員が自身の
勤務経験を元に勤務上の心構え等を教示する研修を実施
した。
50 水府学 R4.10.26 朝食の温度を温かくするよう検討されたい。
朝食の準備は限られた人員で行っているため、主食や
味噌汁を保温用食缶に入れるなどして温食給与を心掛け
ているが、現状ではそれ以外の対応は困難である。
51 水府学 R5.1.11
食事の量について、他施設の献立を参考にした
り、見た目のかさを増す等の方法を取るなど、視
覚的な満足度を高める工夫を検討されたい。
他の少年院の献立を参考にするなどして、ボリューム
感のある食事を献立に取り入れたい。
52 水府学 R5.3.8
就寝時の音楽の音量が大きいことから、音量を
下げることや音楽を流さないことを検討された
い。
音量の不具合は、機器の修理後に音量を調節せずにい
たことから発生したものであったため、適度な音量に調
節した。
53 喜連川少 R5.3.15
在院者が一斉に意見・提案書を投かんする機会
を定期的に設け、投かんのしにくさの改善方法の
検証をされたい。
全ての在院者に投かんさせる方法は、制度の趣旨に則
した運用とは言えないことから、実施しない。
なお、在院者が投かんしやすい環境を整備するため、
一人当たり意見提案書の用紙を3枚所持させることとし
た。
54 喜連川少 R5.3.15
居室内の暑さ及び寒さに関し、扇風機の適切な
稼働や、窓や扉の開閉、就寝場所の工夫など、臨
機応変な対応を要望する。
夏季においては、空気循環のため居室扉を一定幅開扉
することとし、気温が高い日は就寝時間帯にも廊下のエ
アコンを稼働させることとした。冬季においては、就寝
時間帯の防寒対策として貸与しているメリヤスの着用基
準を統一した。就寝場所は、職員の視察を考慮して位置
を指定しているため、変更の予定はない。
55 喜連川少 R5.3.15
在院者の服装は気温や清潔さを考慮し、過度に
不快感や苦痛を与えないようなものとするよう検
討されたい。
通気性、速乾性等に優れた仕様のジャージを使用させ
ることとした。
56 喜連川少 R5.3.15
就労や修学に関する書籍類を備え、在院者に円
滑に貸与できる体制を検討されたい。
修学に関する書籍は現状でも豊富に整備されているた
め、就労に関する書籍を新たに各寮3冊整備した。今後
も引き続き備付書籍の充実を図ることとしたい。
57 喜連川少 R5.3.15
全体の入浴時間が短いため、入浴時間を5分程
度延長することを検討されたい。
現在、脱着衣を含めて20分以内としているが、脱着
衣に要する時間を含めない取扱いにすることを検討す
る。
58 喜連川少 R5.3.15
延灯学習を幅広く認め、在院者が申出を行いや
すくなるよう検討されたい。
在院者の希望等を踏まえ、必要であると認められる場
合は延灯学習を認めており、今後も在院者個々の事情に
応じて認めることとする。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
59 喜連川少 R5.3.15
運動後の清拭について、十分な時間の確保や指
導方法等の統一を周知徹底されたい。
清拭の時間は柔軟に運用しているところであるが、日
課等の都合があっても十分な時間が確保されるように留
意し、指導内容も統一させたい。
60 喜連川少 R5.3.15
時計が居室にないため、廊下の高い位置に設置
する等の方法を検討されたい。
集団寮の廊下及び昼夜間単独寮の各居室にそれぞれ増
設することを検討する。
61 榛名女 R5.3.1
単独寮居室の小型扇風機について、効果がない
という意見が寄せられているため、スポットクー
ラーなどの代替設備を導入するなどして、より適
切な室温管理をされたい。
単独寮では小型扇風機のほかに保冷剤を貸与して暑さ
対策を行っているところ、夏季においても室温の定点観
測を実施し、小型扇風機の冷房効果等を確認するなどし
て、適切な室温管理策を検討する。
62 榛名女 R5.3.1
特に単独寮内の就寝時間帯の寒さ対策として、
適切な室温維持のための居室の設備や貸与物品の
検討、上級官庁に対する電気容量増設のための予
算措置の申入れをされたい。
引き続き貸与物品の内容を見直すなどして、寒さ対策
に努めたい。また、高圧受電設備の増設に必要な予算措
置については、上級官庁に報告する。
63 榛名女 R5.3.1
寒さ対策の観点から、特に冬季の入浴時間の延
長を検討されたい。また、入浴回数も現状の週3
回から増やすことを検討されたい。
入浴時間及び回数は、矯正教育の時間、職員配置及び
光熱水料の予算を踏まえて決めているため、頂いた御意
見については、上級官庁に報告する。
64 榛名女 R5.3.1
頭髪を乾かすため、
ドライヤーの導入について、
検討されたい。
ドライヤーの取扱いについては、管理運営上の観点等
から、現時点においては整備することは考えていない。
65 榛名女 R5.3.1
今後も在院者一人一人の特性を踏まえつつ、公
平性を保った適切な指導・対応を行えるように、
職員の研修会等を継続的に実施されたい。
引き続き、研修会の実施などの必要な対策を継続して
いく。
なお、令和5年度については、精神科医を講師として
発達特性等を踏まえた処遇の在り方についての研修会を
実施予定である。
66 榛名女 R5.3.1
在院者がコミュニケーション能力を向上させる
機会をより多く得られるように配慮願いたい。
令和4年度、発達に課題を有する在院者を対象に「コ
ミュニケーション講座」を新設した。引き続き在院者の
ニーズに応じた授業を展開する。
67 榛名女 R5.3.1
在院者のコミュニケーション能力向上のため、
現在よりも自由に在院者同士で会話をすることが
できるような体制について検討されたい。
少年院の規律及び秩序を維持するため、個人情報の伝
達等、不適切な会話は認めていないが、コミュニケーシ
ョン能力向上のために有用と判断される場面において
は、在院者同士が会話できるよう、引き続き対応してい
く。
68 榛名女 R5.3.1
視察委員会の施設に対する意見書については書
面で回答されたい。
書面で回答することとする。
69 八街少 R5.3.4
催涙スプレーの使用は必要最小限度にとどめ、
使用上の留意点等を訓練等において職員に周知す
るとともに、使用後の在院者の心情に配慮願う。
催涙スプレーについては、合理的に必要な範囲内での
適正な使用、使用された在院者の心情や体調等への配慮
も含めて訓練や研修を実施している。
70 八街少 R5.3.4
備付書籍の購入に当たっては、在院者にアンケ
ートを実施するなどし、多様な書籍を備え付ける
ようにされたい。
在院者に対する備付書籍に関するアンケートの実施を
検討し、在院者のニーズを考慮した書籍を充実させるこ
ととしたい。
71 八街少 R5.3.4
在院者が空腹を感じずに済むように、夕食の量
の比重を増やすなど、献立を工夫されたい。
現在も、朝食及び昼食よりも夕食のボリュームを出す
など工夫した献立を作成している。
今後も栄養量や嗜好、
菜代指定額等を考慮の上、献立の内容を工夫していく。
72 八街少 R5.3.4
在院者が提案箱に投かんする際の匿名性確保の
ための措置を検討されたい。
在院者が、職員等の視線を意識することなく投かんし
やすい環境について検討することとしたい。
73 多摩少 R5.3.17
職員がより丁寧かつ適切な教育を行っていくた
め、職員定員を増やすとともに、多様な分野の専
門職員の更なる配置を検討されたい。
職員定員等については、施設限りで対応できる事項で
はないため、頂いた御意見については上級官庁に報告す
るとともに、外部協力者に協力を求めるなどして、今後
も幅広く多様な分野の専門的な知見を取り入れていくこ
ととしたい。
74 多摩少 R5.3.17
施設の老朽化について、建て替えを基本とした
抜本的な改善が必要不可欠である。
頂いた御意見については、施設限りで対応できる事項
ではないため、上級官庁に報告する。
75 東日本少 R5.3.16
職員の在院者に対する言動への配慮について、
今後も、職員研修等の機会があるごとに注意喚起
を続けられたい。
職員研修等を通じて発達障害等への理解を深めさせ、
また、アンガーマネジメント等の心理トレーニングを実
践させつつ、人権意識の向上を図っており、今後も各種
取組を継続していく。
76 東日本少 R5.3.16
在院者の集団編成について、集団処遇から単独
処遇に変更する際は、その当否を慎重に検討し、
できる限り在院者に理由を説明して、理解を得ら
れるように努められたい。
処遇の変更については、処遇申請書を作成して必要な
検討を行い、在院者に指導した上で行っている。今後も
単独処遇の必要性については分かりやすい言葉で説明
し、在院者自身の理解を深めさせるようきめ細かな対応
を心掛けていく。
77 東日本少 R5.3.16
教育部門の事務作業の簡略化や縮小化、また、
職員定員や配置の見直しの必要性について検討さ
れたい。
事務作業の合理化を検討しつつ、職員定員等、施設限
りでは対応できない事項については、上級官庁に報告す
る。
78 東日本少 R5.3.16
医師の欠員が続いていることから、定員が充足
されるよう努められたい。
引き続き、積極的に施設見学等を実施して外部の医師
から理解を求めるなどし、上級官庁と連携して欠員の解
消に努めていく。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
79 東日本少 R5.3.16
看護師について、当直体制等においての負担は
少なくないことから、定員の見直しを検討された
い。
業務分担を見直すなど、業務負担の軽減を図るととも
に、頂いた御意見については、上級官庁に報告する。
80 東日本少 R5.3.16
意見・提案書について、訓令の様式に法的地位
の記載があるものの、施設内でそれを記載させる
必要性は乏しいことから、施設独自の様式を利用
することを検討されたい。
提出された意見・提案について検討する際、法的地位
によってその内容が異なる場合があるため記載欄を設け
て矯正局が定めている様式であることから、頂いた御意
見については施設限りで対応できる事項ではないため、
上級官庁に報告する。
なお、当該欄について、記載を必須とする取扱いとは
していない。
81 東日本少 R5.3.16
在院者の運動又は体育の時間について、少年院
法施行規則に基づき、実質1時間以上の運動又は
体育の時間確保に努められたい。
体育は50分、運動は60分として標準日課表を定め
て実施しており、必要な運動の時間は確保している。加
えて、毎日、昼食後に寮内ホールで各自が運動できるよ
うに運動用具を貸与するなどしている。
82 東日本少 R5.3.16
新聞紙の閲覧について、在院者が複数の新聞を
読むための回覧時間が十分に確保されるよう努め
られたい。
新聞紙の回覧は、全在院者に対して公平に閲覧時間を
確保する観点から、おおむね一人20分間として時間を
設定しており、これ以上の延長は困難である。
83 東日本少 R5.3.16
学習用の自弁の書籍への書き込みを一律に禁止
するのではなく、規律及び秩序の維持に反しない
限りこれを許容されたい。
自弁の書籍は、施設内で入手した情報等が持ち出され
ることのないよう厳格に取り締まる必要があることか
ら、原則として、学習用の書籍であってもノートに記入
して学習をさせることとしており、現行のままとする。
なお、通信教育の課題提出等の必要性が認められるも
のについては、個別に書き込みを許可する運用としてい
る。
84 東日本少 R5.3.16
自弁の書籍等の所持冊数を一律に3冊までとす
るのではなく、規律及び秩序の維持に反しない限
度の制限とすることを検討されたい。
今後、所持限度量内において5冊以内として改める。
なお、学習用の書籍等については冊数制限の対象外と
している。
85 東日本少 R5.3.16
集団での教科指導において、在院者の学力に応
じた個別対応がなされるよう改善されたい。
教科指導に配置されている法務教官のうち1名を指導
補助として位置付け、外部講師の指導の補助に当たらせ
ることとし、各在院者の学力に合わせた指導が実施でき
る体制とした。
86 愛光女 R4.7.27
食事について、様々な食品により必要な栄養素
が摂取できていることを、
在院者に周知されたい。
献立表に食品に係るコラムを掲載し、必要な栄養素が
摂取できていることを在院者に周知した。
87 愛光女 R4.7.27
夜間帯、エアコンの音が気になって眠れない者
がいるため、対処されたい。
エアコンのルーバーが方向転換する際の音が原因であ
ったことから、ルーバーを一定方向に固定し、音が出な
いようにした。
88 愛光女 R5.3.22
夏季冬季において活動開始前から冷暖房を付け
て室温の管理をすることや、冷暖房での対処が困
難な際の代替措置が適切に機能しているか、再度
検討されたい。
現状においても、活動開始前から冷暖房を付け、室温
は適宜、職員が確認して管理しており、冷暖房での対処
が困難な場合には、各居室に夏季は扇風機や保冷剤を、
冬季は電気座布団を貸与するといった代替措置をそれぞ
れ講じている。
89 愛光女 R5.3.22
寒さ対策について、冬期において在院者に貸与
する衣類が適切であるか、再度検討されたい。
冬期の衣類については、下着(厚手肌着やズボン下)
や防寒着(ピステやフリースジャケット等)等により在
院者自身で調整可能な運用としている。
90 愛光女 R5.3.27
シャワー浴について、夏季においては土日にも
実施すること、洗髪を可能とすること、年間を通
じて生理の際に入浴がない日にはシャワー浴を可
能とすることについて検討されたい。
予算上、職員配置上及び日課運営上等の制約から、い
ずれも対応困難である。
91 愛光女 R5.3.27
入浴について、入浴時間を延長することや着替
えの時間を入浴時間に含めないことについて検討
されたい。
集団寮では夜間の時間帯に入浴を実施しているとこ
ろ、入浴時間を延長することは、寮内における日課の適
切な運営に支障が生じるため、困難であるものの、今後
も引き続き、在院者の生活環境や健康管理の維持・向上
に努めることとしたい。
92 愛光女 R5.3.27
入浴後に使用するドライヤーの導入を検討され
たい。
集団寮では夜間の時間帯に入浴を実施しているとこ
ろ、入浴後にドライヤーを使用させることは、入浴後の
役割活動等の寮内における日課の適切な運営に支障が生
じる。また、日中よりも限られた職員数で寮内全体を適
切に戒護する必要があり、ドライヤーを在院者に使用さ
せることは、保安上も困難である。
93 愛光女 R5.3.27
新刊、専門分野の知識が得られる書籍、ファッ
ション雑誌など、書籍等の充実化について検討願
いたい。
令和4年度は、最新本や話題の本等を含め、295冊
の書籍等を購入しているほか、毎年支援団体等から10
0冊程度の書籍等の寄贈を受けており、書籍等の充実が
なされている。購入等に際しては、在院者のニーズも踏
まえつつ、在院者の健全な育成を図るのにふさわしい書
籍等の選定を行っている。
94 久里浜少 R5.3.23
在院者の衛生上の観点から、夏場に使用してい
るプールにろ過設備を設けるよう要望する。
また、
頂いた御意見については、施設限りで対応できる事項
ではないため、上級官庁に報告する。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
ろ過装置付きのプールの新設も要望する。
95 久里浜少 R5.3.23
冬季の入浴時における在院者の1回当たりの入
浴時間の延長を検討されたい。
職員配置、日課運営への支障及び予算事情について十
分考慮した上で、検討したい。
96 久里浜少 R5.3.23
夏季のシャワー浴において、温水の利用及び石
けんの使用を認めることについて検討されたい。
温水の利用については予算事情を考慮した上で、引き
続き検討したい。また、石けんの使用についても引き続
き検討したい。
97 久里浜少 R5.3.23
在院者の生活環境の改善のため、冷暖房設備の
設置について、設置場所等を充分に検討の上、充
実させることを求める。
冷暖房設備については、各寮舎の廊下に設置すること
を検討しているが、予算の確保等、施設限りでは対応が
困難な事情もあるため、上級官庁に報告したい。
98 久里浜少 R5.3.23
在院者の熱中症予防のため、院内に設置された
WBGT(暑さ指数)計に注意し、電解質を給与
する等十分な配意をすることを求める。
夏季の熱中症防止のため、電解質を含むサプリを給与
しているところ、今後もこれを継続していく。
99 久里浜少 R5.3.23
在院者の居室内の温度を適温に保つことができ
るよう、可動式の冷暖房器具を配備することを求
める。
予算事情を考慮しつつ、可能な範囲で適切な温度管理
ができるよう、対応について検討する。
100 久里浜少 R5.3.23
タブレット端末を利用した高等学校卒業程度認
定試験対策について、継続するよう求める。
高等学校卒業程度認定試験対策用のタブレット端末に
ついては、令和5年7月まで自庁予算で業者からの借用
を予定しているが、同年8月以降のタブレット端末の利
用については、
施設限りで対応できる事項ではないため、
上級官庁に報告する。
101 久里浜少 R5.3.23
生活適応支援プログラムである「KLAS」に
ついて、今後も先進的な教育プログラムの開発・
改善に積極的に取り組むことを求める。
引き続き、プログラムの拡充に向けた取組を進めてい
く。
102 久里浜少 R5.3.23
老朽化した建物・設備関係について、不具合箇
所等は可能な限り早急に修繕を行うことを求め
る。また、修繕の際の塗装について、色彩の心理
的な影響についても配慮することを求める。
施設限りで対応できない事項については上級官庁に報
告するが、施設限りで修繕可能な範囲は、予算状況や色
彩を勘案しながら、引き続き可能な限り早急に対応して
いく。
103 久里浜少 R5.3.23
在院者の食事について、年度途中で食材調達に
困難が生じないよう、十分な予算措置がなされる
よう強く要望する。
引き続き、予算事情を考慮しつつ、適切な献立を作成
するとともに、予算措置に係る御意見については上級官
庁に報告する。
104 久里浜少 R5.3.23
男性職員も安心して育児休暇・休業を取得でき
るよう、必要な法改正や休暇・休業期間中の代替
職員を採用するための予算措置をするよう求め
る。
両立支援制度について改めて周知するとともに、頂い
た御意見については上級官庁に報告する。
105 久里浜少 R5.3.23
新規採用職員の研修の充実と職員の資質の向上
に努めるとともに、若手職員とベテラン職員に偏
った職員構成を改め、中堅職員の充実を求める。
職員研修の効果的な実施について見直すとともに、職
員構成に係る御意見については上級官庁に報告する。
106 久里浜少 R5.3.23
特定少年に対して、長年にわたって培ってきた
知識と経験を生かし、
処遇の更なる充実を求める。
成年であることの自覚及び責任の喚起、社会参画に必
要な知識の付与を目指す特定生活指導(成年社会参画指
導)等の実施を通じて、これまで培ってきた知識と経験
等を生かした処遇を行い、その充実に努めていく。
107 新潟少 R4.5.11
視察委員会の提案箱について、存在を知らない
在院者がいるため、在院者に対する周知の徹底を
要望する。
視察委員会の提案箱については、入院時、新入時教育
を含めて機会あるごとに説明するとともに、生活のしお
りにも記載して周知を行っているところ、今後も引き続
き周知に努めていく。
108 新潟少 R4.8.17
余暇時間のテレビ視聴について、視聴番組の内
容を検討するとともに、番組途中での別番組への
切替えが発生しない計画を検討されたい。
視聴番組は、余暇時間の性質や在院者の意見を踏まえ
て決めている。番組の切替えについては、各局の番組の
放送時間が異なるために発生しているものであり、対応
の変更が難しいが、可能な限り番組開始又は終了時間等
を考慮し、計画を立てることとしたい。
109 新潟少 R4.10.5
視察委員会の提案箱について、ホールの教官室
から見える位置に置いてあり、投かんする際に抵
抗を感じると思われることから、設置場所を投か
んしやすい位置に変更されたい。
提案箱の設置場所について、職員の視線を気にせず投
かんしやすい場所(ホールにある図書棚)に変更した。
110 新潟少 R4.12.14
入浴回数が週2回、シャワー浴が週1回である
ところ、入浴回数を増やすことや入浴時間を延長
することを検討されたい。
令和5年度からは週3回の入浴を実施している。
また、
日課運営の必要性から入浴時間の延長は困難であるもの
の、夏季期間中は温水シャワーの回数を増やして実施し
ており、令和5年度も継続して実施予定である。
111 新潟少 R4.12.14
書籍等について、自己啓発の書籍等が多く、古
い歴史の本などが目立つため、新しい小説等の購
入を検討されたい。
令和5年1月に近隣の図書館から新しい小説を中心に
書籍等100冊の貸与を受けたほか、同年3月には外部
協力者から新しい小説等を19冊、雑誌を含めた各ジャ
ンルの書籍等190冊の寄贈を受け、書籍等の充実が図
られている。引き続き、在院者の趣向を考慮した書籍等
の購入を検討したい。
112 新潟少 R4.12.14
集団寮の電気ポットのお湯が生臭いため、改善
されたい。
1か月に1回のペースで、専用の洗浄剤を使用し、ポ
ットを洗浄する運用に変更した。また、水を継ぎ足して
湯沸かしする実情も一部確認されたことから、毎朝新し
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
い水に全て入れ替えて湯沸かしするよう改善した。
113 新潟少 R5.3.17
面会時間が30分では短いため、1時間程度に
延長することを検討されたい。
矯正教育の実施及び管理運営上の観点から、一律1時
間程度の実施は困難である。
なお、個別の必要性を考慮して、30分以上の面会も
実施している。
114 新潟少 R5.3.17
遵守事項違反に関する調査を行う際、在院者の
供述にも耳を傾け、適正かつ十分な調査がなされ
るよう求める。
遵守事項違反による調査の際、在院者の特性等を十分
考慮して、在院者本人のみならず、参考人にも丁寧な聴
き取りを行っている。
115 新潟少 R5.3.17
就寝時の夏の暑さと冬の寒さの対策について、
改善の余地がないか検討されたい。
就寝時における暑さ対策としては、保冷用枕、うちわ
を貸与するとともに、廊下の冷房を一定時間稼働させ、
居室に冷気が流れるようにしており、寒さ対策としては
毛布の増貸与を行っている。
116 新潟少 R5.3.17
学習教材について、古い教材が多いため、新し
い教材を増やすよう購入等を検討されたい。
令和4年度の予算で英単語テキストや最新版の高等学
校卒業程度認定試験問題集等の学習用書籍を計425冊
購入した。引き続き、必要に応じて、書籍等の購入を検
討したい。
117 有明寮 R5.3.29
職員が不祥事を起こした場合における、在院者
への告知に関する運用ルールを定められたい。
公表事実に基づいて在院者に告知を行うこととしてい
る。
118 有明寮 R5.3.29
新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ変更
されることに伴い、感染症対策に配慮しつつ、地
域行事への参加を促進されたい。
新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ変更される
ことに伴い、感染症対策に配慮しつつ、各種教育活動や
地域行事への参加を再開する。
119 有明寮 R5.3.29 提案箱への投かんを促す方策を検討されたい。
生活のしおりに提案箱に係る説明文を追加したほか、
写真を挿入し、在寮生が提案箱を利用しやすいようにし
た。
120 有明寮 R5.3.29
反則行為に対する迅速な対応を今後も継続され
たい。
反則行為の疑いがある場合には、引き続き速やかに調
査を行い、迅速に対応したい。
121 有明寮 R5.3.29
職員が働きやすい職場環境を維持するよう努め
られたい。
計画年休の導入や施設の適切な維持管理などを通し
て、効率的な施設運営に努め、休暇を取得しやすい環境
を維持する。
122 駿府学 R5.3.31
提案箱への意見・提案書の提出という従来の方
式に加えて、在院者全員に対する一斉アンケート
の実施について検討されたい。
視察委員会による定期的な一斉アンケートについて全
面的に協力する。
123 駿府学 R5.3.31
職員により指導内容が異なること、言葉遣いに
問題があるなどの意見が在院者から聞かれること
もあるため、在院者指導場面での職員間の共通理
解を深めるようにされたい。
幹部職員による在院者面接等において職員の指導や言
葉遣いに対する不満等は認められないところであるが、
引き続き定期的な職員研修や注意喚起、職員間の意見交
換を実施し、適切な指導を実施していく。
124 湖南学 R5.2.28
空調について、室温に応じた行き届いた配慮を
要望する。
当院では、室温に応じ、空調機器を使用し、適正な室
温管理に努めている。今後も、例えば就寝時間帯にエア
コン使用を認めるなど、室温に応じて、より柔軟に対応
できるよう内規を整備し、さらに適正な室温管理に努め
たい。
125 湖南学 R5.2.28
教養、娯楽等のVTR視聴可能時間の拡張やテ
レビ視聴時の音量を大きくしていただきたい。
教養、娯楽等のVTR視聴時間は、日課運営上拡充で
きる余地がなく、現状の運用を継続するが、今後、日課
編成を大幅に見直しする際などに、拡充も検討したい。
また、映像視聴時の音量については、大きくすると前
列に着座している在院者から音量を押さえてほしいとい
う意見が出たこともあり、公平性を担保するため、映像
視聴時におけるホールでの着座位置を毎日順番にずらす
対応をしている。
126 湖南学 R5.2.28
綿棒の使用について、各在院者の生活条件の保
障にかなうよう要望する。また、使用方法を誤っ
た過度な使用により外耳を傷付けることは避けな
ければならないが、使用方法を指導した上で自弁
を認めるか、それが困難な場合は、在院者から理
解が得られるように代替措置を要望する。
耳孔内の掃除について、当院医師から綿棒を使用する
ことなく、ガーゼを細く絞って耳を拭う方法が推奨され
ていることから、その旨在院者に指導しており、医学的
見地によるものであるため、耳孔内の掃除に関しては綿
棒の用法等を変更することは考えていない。
なお、耳介の拭取りや薬の塗布など、耳孔内以外の綿
棒の使用については特段制限しておらず、使用したい旨
の申出があれば、原則として使用を許している。
127 湖南学 R5.2.28
自弁ノートの購入限度数について検討を要望す
る。
自弁ノートの購入冊数は、
月に1冊としているところ、
ノートは学習や雑記用に必要量貸与しており、使用が終
わったら随時新しいノートと交換するなど、十分な量の
ノート使用を認めていることから、現状のとおり、月に
1冊の購入とする。
128 湖南学 R5.2.28
平日に新聞を閲読できる時間が10分間では短
いため、土曜・日曜日に閲読希望がある在院者に
ついては、余暇時間等を活用し、閲読時間を確保
するよう要望する。
希望者については、土曜日の余暇時間に過去1週間分
の新聞の閲読を許可することで、閲読時間の確保に努め
ている。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
129 湖南学 R5.2.28
在院者の希望も踏まえ、備付書籍等の更なる整
備を要望する。
令和5年度、在院者の健全な育成や改善更生・社会復
帰への動機付けを図れるような有益な書籍を更に整備す
る。
130 湖南学 R5.2.28 入浴の回数を増やすことを要望する。
現在は週2回としているところ、令和5年度について
は、週3回の入浴時間を確保していく。
131 湖南学 R5.2.28
シャワーについて、3分は短いため、脱衣を除
き、実質5分程度を確保できるよう検討を願いた
い。また、夏場以外には、入浴・シャワー浴とも
ない日があるようであり、運動をした後には、シ
ャワーを浴びられるよう要望する。
シャワーについては、日課と日課の合間の短い時間内
で実施せざるを得ず、通年で実施したり、実施時間を伸
長したりすると、現状以上に他の日課を圧迫することか
ら実施は困難であり、現状の、夏季における入浴日以外
の日に3分間実施する運用を維持する。ただし、入浴に
ついては、これまで週に2回であったところ、令和5年
度からは通年で週3回に増やし、入浴等の機会を充実さ
せる。入浴等の実施については、引き続き、法令に則り、
適切に検討する。
132 湖南学 R5.2.28
新型コロナウイルス感染症対策について、今後
とも相当期間集団生活を余儀なくされる在院者に
対して継続した注意喚起を要望する。
社会情勢や上級官庁の指示等も踏まえ、今後も、少年
院の適正な運営及び在院者の健康管理のため努力する。
133 湖南学 R5.2.28
在院者の私語が禁止される合理的な理由につい
て、
在院者に十分に理解が得られるよう要望する。
通常の何気ない会話の中から、他の在院者に個人情報
を推知された場合、出院後に本人が被る不利益は計り知
れないため、会話を行う際には、職員面前で行うよう指
示しているところである。今後も継続して在院者の理解
が得られるような説明を行う。
134 湖南学 R5.2.28
トイレの個室に入っている時に、職員が挨拶な
どの声掛けがあったり、職員がトイレを点検する
ことが気になるという意見があったため、配慮を
要望する。
在院者がトイレの個室を使用している際に、職員や他
の在院者が声がけは通常行っていない。また、通常、在
院者がトイレを使用している時間帯には点検を行ってお
らず、トイレ内で不正等のトラブルが疑われるなど、点
検する必要が生じた場合に限り実施しており、必要最低
限とするよう配慮している。
135 湖南学 R5.2.28
体育指導種目について、筋力トレーニングが多
くなっているため、在院者の希望と意欲に応えた
体育種目の選定・実施を要望する。
体育指導で採用する種目は、在院者によって希望はま
ちまちであり、かつ安全面や管理運営、気候など、様々
な事情を検討する必要性が高いことから、在院者の希望
をたちまち実施種目に直結させることはできないが、筋
力トレーニング以外では、バドミントン、ソフトバレー
ボール、ソフトボール、水泳、持久走等、幅広い種目を
導入し、様々な在院者が意欲的に参加できるよう工夫し
ており、今後も、在院者がより意欲的に参加でき、かつ
指導効果の高い種目やメニューの充実化を図っていく。
136 湖南学 R5.2.28
面会及び電話による通信の時間について、在院
者の改善更生及び円滑な社会復帰に有益と思われ
る人との通信時間については、裁量により、十分
に確保していただけるよう柔軟な運用を要望す
る。
在院者の状況やその必要性に応じて施設長の裁量によ
り特別面会等を実施し、面会時間や電話による通信の時
間の延長や回数を増やす対応を行っている。
137 湖南学 R5.2.28
面会時、保護者等から、自分の子どもと少しで
も触れ合いたいという意見があった。できる限り
の配慮を行い、それも困難な場合は、その事情に
ついて、十分に理解してもらうべく、要望する。
スキンシップについては、在院者の心情安定や、家族
との関係を良好とするために、個別に必要性を検討し実
施することとしている。
138 湖南学 R5.2.28
勤労意欲を高めつつ、雇用ニーズに見合った職
業訓練を行うという観点から、在院者の希望等を
踏まえ、職業指導種目の一層の充実を要望する。
社会情勢や在院者の希望等についても勘案しつつ、職
業指導種目の充実を図る。
139 湖南学 R5.2.28
出院を控えた在院者の社会復帰への意欲をそぐ
ことがないよう、可能な限り、適宜の助言・指導
に努めていただくよう要望する。
在院者の社会復帰に係る適切な助言・指導を行うため、
事務分担を見直し、社会復帰支援担当職員が充実した対
応をとれるようにした。
140 湖南学 R5.2.28 提案箱の所在場所の周知を要望する。
在院者全員に提案箱の場所を明示したプリントを配布
するなど周知を徹底し、適正な施設運営に資する取組を
行う。
141 瀬戸少 R5.2.28
視察委員会として意見・提案書に係る在院者へ
の呼びかけを掲示したところ、提案箱への投かん
ゼロは解消されたがいまだ少数にとどまるため、
意見・提案書を投かんしやすくなるよう、方策に
ついて引続き視察委員と協議願いたい。
視察委員会と協議し、視察委員会会議の開催前に同委
員会の発行した「視察委員会からのお願い」を各寮舎に
掲示して視察委員会の活動を在院者に周知した。今後も
有効な周知の方法について視察委員との協議を継続す
る。
142 瀬戸少 R5.2.28
予算を伴う問題であるが、トイレの洋式化を検
討されたい。
令和4年度に第5種少年院在院者用の居室トイレの洋
式化を実施し、
全寮舎に最低1つは洋式便器を整備した。
令和5年度は予算の状況を踏まえつつ順次整備を検討す
る。
143 瀬戸少 R5.2.28
入浴を昼間に行うことで、実習や授業に参加で
きない場合があるなど、公平な入浴機会が確保さ
れていない点について、在院者から不満があがっ
健康管理の観点から、入浴を利用するかどうかを在院
者の意思に任せることは難しいが、日課編成を工夫する
などして、可能な限り実習や授業に参加できる時間帯で
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
ているところ、当該意見には合理的な理由がある
と考えられるので、昼間の入浴を利用するかどう
か在院者が自由に選択できないか検討されたい。
の入浴の実施を検討する。
144 瀬戸少 R5.2.28
職員によって、在院者に対する対応が異なった
り、在院者の逸脱した行為に他の在院者が困って
いるにもかかわらず、職員が傍観又は無視し、迎
合したりする態度を見て、改善を訴える意見が以
前見られた。
職員の個人的な研鑽、努力だけではなく、在院
者の権利を適切に保障するため、職員が互いに尊
重し合いながら、連携して問題を共有できる明る
い職場を構築されたい。
グループ討議形式の職員研修を実施し、職員が問題意
識を共有しながら連携して処遇に当たるよう意識統一を
図った。
また、
職員によって対応が異なる等の意見については、
職員朝礼等で在院者の動静等の情報を細かく伝達、周知
することで、職員間で対応等に差異が生じないよう、そ
の都度調整していく。
145 愛知少 R4.7.20
入浴回数については、週3回確保されていると
ころであり、予算事情もあるので、今すぐにとい
うことではないが、
今後予算が許すようになれば、
入浴時間の延長等についても検討されたい。
光熱水料が高騰していることから、予算事情を勘案し
ながら、
入浴時間の延長等について、
引き続き検討する。
146 愛知少 R4.10.6
提案箱に提出される意見・提案書が少ないこと
から、全在院者に対しアンケート方式で書面を配
布し、白紙でも構わないので、全員に提出してい
ただくことを要望する。
視察委員会のアンケートの実施について異論はないと
ころ、具体的な方法等について、視察委員会と協議して
いるところである。
147 愛知少 R4.12.16
在院者面接時において、提案箱への投かんにつ
いて、経緯は不明であるが、職員から個人的なこ
とは記載してはいけないと言われたとの話があっ
たので、職員に注意されたい。
職員の発言について調査を行ったところ、そのような
行為は確認されなかったものの、全職員に対し、視察委
員会に対する意見提出について改めて説明の上、無用に
意見提出を遮ることのないように注意喚起を行った。
148 愛知少 R4.12.16 霜焼け等寒さ対策について、検討されたい。 防寒手袋、防寒靴下等を調達し、配布した。
149 愛知少 R5.3.2
職員による不適正処遇事案に鑑み、職員の執務
環境の改善等に引き続き取り組まれたい。
職員入浴場の改修など職員の執務環境の向上に取り組
んでいるが、予算を要することから、自庁予算で対応で
きる案件は対応し、自庁予算で対応できない案件につい
ては、引き続き上級官庁に予算上申をしながら対応して
いくこととする。
150 愛知少 R5.3.29
職員による不適正処遇事案に鑑み、職員が在院
者よりも年齢が下とならないような対応を要望す
る。
職員の採用等に係る事項であるため、施設限りで対応
することは困難であるが、施設の職員配置については、
状況を勘案しつつ、可能な限り配慮することとする。
151 愛知少 R5.3.29
職員による不適正処遇事案に鑑み、在院者の御
機嫌取り的な処遇について、これに対する検証と
根絶のための対策を検討されたい。
在院者の反則事案を調査としなかったことが根底にあ
ることから、遵守事項違反等については厳に調査とする
ことを徹底した。
152 愛知少 R5.3.29
風呂の温度について、
入浴が後の順番になると、
湯水の下の方が水のようになっているとの指摘が
あった。湯沸かし式でないという構造上の問題も
あると思うが、改善を要望する。
厳冬期の案件であると思料されるが、実情を把握して
いなかったことから、調査の上、対応することとする。
153 豊ケ岡学 R5.3.6
貴園の矯正教育の特色及びその果たしている役
割に鑑み、在院者の減少を理由に、愛知県内の他
の矯正施設との統合がなされることのないよう、
要望する。
短期間の収容施設の強みを生かした、きめ細やかな教
育活動や、再非行防止に向けた社会復帰支援を継続する
こと、また、地域と密着した矯正教育を行うこと及び社
会に価値を還元すること(教育・文化・防災等)で、当
園が豊明市に存在する意義を、引き続き上級官庁等に説
明していきたい。
154 豊ケ岡学 R5.3.6
貴園は老朽化が進み、耐震性に欠け、危険であ
るので、早期に建て替えまたはこれに代わる措置
を執り、国の施設としての安全性が確保されるよ
う、要望する。
上級官庁に対して、施設の老朽化を説明し、建替え又
は耐震化等の措置について、引き続き要望を報告する。
155 豊ケ岡学 R5.3.6
建物の早期建て替えが無理であれば、
取り急ぎ、
冷暖房設備を居室スペースに設置するよう、要望
する。
在院者の霜焼けの予防等のため、令和4年度から入浴
回数を増やし、毛布をより暖かいものに更新した。冷暖
房設備の整備は、予算措置がなければ実施することは困
難であることから、新規設備の整備については、頂いた
御意見を引き続き上級官庁に報告する。
156 宮川医療 R4.5.13
入浴を週3回にすることを含め、夏季に向けた
衛生管理を要望する。
夏季期間等の限定的な期間だけではなく、通年、入浴
を週2回から週3回に変更した。また、食中毒が増加す
る夏季に限らず、納品された食材、調理された食品の管
理を徹底して行い、食中毒の防止にも引き続き努めてい
く。
157 宮川医療 R4.10.24
各種資格取得について、できる限り在院者の希
望に沿って受験させることを要望する。
在院者からの希望に沿った資格取得となるように、必
要に応じて事業者と調整の上、予算の範囲内で可能な限
り実施していく予定である。
158 宮川医療 R4.10.24
支援教育課程の在院者への合理的配慮がなされ
た内容で未来に向けた生活設計を目的とした専用
ノートの整備を要望する。
将来の生活設計に特化したワークシートを整備すると
ともに、ワークシートを活用した指導を実施することと
した。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
159 京都医療 R5.4.7
早期に移転工事に着工し、
移転が完了するよう、
また、移転が完了するまでの間、在院者及び職員
の生命・身体の安全を図るとともに、在院者の医
療及び教育に支障が生じることなく、補修等を十
分に実施するよう、強く要望する。
上級官庁及び関係機関に対して、施設の老朽化の現状
及び早期移転の必要性について、引き続き説明する。
また、補修については、予算的制約もあるが、在院者
の医療及び矯正教育の実施に支障を来さないよう対応し
たい。
160 京都医療 R5.4.7
新型コロナウイルス感染症対策については、対
応する職員の負荷が加重にならないよう注意しつ
つ、今後も、十分な感染対策をとられるよう要望
する。
今後、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが変
わることやその他の社会状況の変化に対応しつつ、万全
な感染対策の実施と在院者及び職員の負担の軽減を両立
させるべく、対策を図りたい。
161 京都医療 R5.4.7
診療時においては、在院者の感じ方、個性等に
応じた説明をしていただくよう要望する。
引き続き丁寧な対応を図りたい。
162 京都医療 R5.4.7
例えば、妊娠中の在院者がいる場合には、週1
回程度非常勤医師に往診に来てもらえるような体
制を確保するほか、緊急対応が必要な場合には迅
速に対応できる体制を確保するなど、常勤医師の
いない診療科目についても、貴院内において、血
液検査を含む検査の実施や在院者の症状等に適し
た薬の処方が可能となるよう、引き続き充実した
体制を確保されたい。
当院の常勤医師の専門科目外の診療科目については、
非常勤医師により対処しているところであり、在院者の
疾病の状態、
同様の症状を有する在院者数等を勘案して、
必要であれば、当該医師の勤務回数の増加等を図ること
を検討したい。また、緊急の対応が必要な場合は、これ
まで同様、外医治療を含めて、適切に対処したい。
血液検査を含む検査の充実については、
これまで同様、
引き続き留意し、医薬品については、ジェネリック医薬
品の活用による医療関係予算の節減に配意しつつ、在院
者の症状に合わせた最適な医薬品の入手を続けたい。
163 京都医療 R5.4.7
医務課と教育支援部門との情報共有・連携につ
いて更なる充実・強化を要望する。
今後も日常的な情報交換を欠かさず行い、必要の都度
ケースカンファレンスの実施を継続するなどして、より
一層、情報共有と連携を図りたい。
164 京都医療 R5.4.7
少年院入院前につながっていた医療機関や福祉
を含めた様々な支援機関との連携の更なる強化を
要望する。
今後も、一層様々な支援機関との連携を強化していく
こととしたい。
165 京都医療 R5.4.7
移転に際しては、医療少年院として、一般の総
合病院水準の診療科の設置及び各科への常勤医官
の配置並びに現在の医療水準に照らし合わせた使
用頻度の高い検査機器の設置及び常勤検査技師の
配置を行い、手術ができるような体制、設備の整
備を要望する。
移転やその際に必要な設備等について御意見があった
ことは上級官庁に報告する。
166 京都医療 R5.4.7
在院者から、部屋が汚い、保護室が汚いなどの
意見が出されており、施設の衛生上、重大な問題
がある。また、防音が不十分であるなど、少年院
の施設の建物、設備の老朽化が著しく、矯正教育
の基盤である在院者が生活する場として種々の問
題があり、その解決として、早急な移転の実現を
要望する。
随時清掃を行う等しているが、移転については施設限
りでは対応できない事項であり、頂いた御意見について
は上級官庁に報告する。
167 京都医療 R5.4.7
在院者から、居室における夏の暑さ及び冬の寒
さに対する意見があり、在院者の意欲に直接影響
しているように思われる。更なる暑さ対策及び防
寒対策を要望する。
夏季はエアコンを、
冬季はファンヒーターを稼働させ、
寮内の室温を調節しているが、構造上、各居室の室温を
調節することは困難であるため、夏季は希望者に保冷用
枕を、冬季は厚手靴下及び室内用手袋を貸与している。
また、室内防寒着は、令和4年度において保温性の高い
ものに更新した。
各居室内の室温は計測していないが、これまでも寮舎
内のWBGT(暑さ指数)を計測して在院者の健康管理
上必要な処遇変更を行っており、今後も更なる対策を進
めたい。
168 京都医療 R5.4.7
単独室における生活の質の向上という視点か
ら、テレビ視聴について、更なる工夫をしていた
だくよう要望する。
令和5年4月から、
テレビ視聴時間を30分長くした。
なお、テレビ番組については、矯正教育の効果を減少
させる暴力的・性的なシーンがないものを選定する必要
があるため、視聴できる番組は一つに限定している。
169 京都医療 R5.4.7
女子の在院者が保護室に入る際、長い廊下を通
らざるを得ないことや、保護室にいる在院者が発
する大声等が男子寮単独室に筒抜けの状態である
ことは、
在院者の尊厳、
人権に関わる問題であり、
現施設においては根本的な改善は難しいとのこと
であるが、早急な改善を強く要望する。
保護室に収容する際の経路については、施設の構造上
根本的な改善は困難であるため、いただいた御意見につ
いては上級官庁に報告する。
なお、
女子に限らず、
在院者を保護室へ収容する際は、
連行等の状況が他の在院者の目に触れることのないよう
配意している。
170 京都医療 R5.4.7 静穏室の設置を要望する。
施設限りでは対応できない事項であり、頂いた御意見
については上級官庁に報告する。
171 京都医療 R5.4.7
トイレの洋式化に早急に取り組むよう要望す
る。
過去には、在院者の心身の状況や特性などを考慮し、
一部居室は洋式化を図っており、今後も引き続き検討し
たい。
172 京都医療 R5.4.7
書籍について、引き続き、在院者の意見を丁寧
に聴き、更なる充実を要望する。
教育上の目的を踏まえた上で、在院者の意見も聴きな
がら、今後も書籍の充実を図る。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
173 京都医療 R5.4.7
入浴時に、洗体用のタオルを支給し、在院者の
生活の質が向上するよう、
常に見直しを要望する。
関係法令に従い、在院者の生活の質が向上するよう、
在院者の要望と予算上の制約を勘案しつつ、今後も見直
しを行う。
174 京都医療 R5.4.7
職員の指導、働き掛けが在院者の状況に適した
ものであるかについて、絶えず検討されたい。
職員の対応が、個々の場面に応じ、必要かつ合理的な
対応であるのかについて、不適正な処遇につながる危惧
があることを念頭におき、今後も検討していく。
175 京都医療 R5.4.7
在院者の意見を丁寧に聴き、指導や日課を増や
して処遇の充実を図るよう要望する。
今後とも、在院者の個々の特性を見定めながら、処遇
の充実を図る。
176 京都医療 R5.4.7
在院者のコミュニケーション能力を高める機会
を十分に確保するよう要望する。
今後も在院者のコミュニケーション能力を高める機会
を多く確保したい。
177 京都医療 R5.4.7
妊娠している在院者に対し、外部の子育て支援
機関との連携をとり、出産前からの手厚い支援を
要望する。
引き続き関係機関と連携しながら、対象者の手厚い支
援を継続する。
178 京都医療 R5.4.7
移転に際しては、少年院に子の養育ができるよ
うな部屋や設備を設けることを強く要望する。
施設限りでは対応できない事項であり、頂いた御意見
については上級官庁に報告する。
179 京都医療 R5.4.7
少年院視察委員会の趣旨及び提案箱の運用につ
いて、在院者に対し、より説明をするよう要望す
るとともに、提案箱の設置場所について、特に単
独寮の提案箱の設置場所について、再度検討され
たい。
少年院視察委員会の趣旨及び提案箱の運用について、
在院者に対し、今後もより工夫して説明していく。
また、提案箱の設置場所については、在院者の動線を
踏まえ、全在院者が利用する場所としているが、他に適
当な場所がないか、必要な見直しを図る。
180 京都医療 R5.4.7
処遇上必要な情報が職員間でより共有されるよ
う要望する。
今後も、
各在院者の処遇上の情報共有に配意していく。
181 京都医療 R5.4.7
新型コロナウイルス感染症対策も変更になると
ころ、非行を犯した少年の改善更生や少年院教育
の必要性について市民の理解を得るために、市民
や地域との交流を進めていくことを要望する。
新型コロナウイルス感染症の感染状況や法律上の位置
づけの見直し、社会情勢の変化等を考慮し、参観の受入
れ等について、検討する。
182 浪速少 R5.3.13
自弁の書籍等の内容のチェックの簡素化等によ
り、在院者の手元に届くまでの時間を短縮するこ
とを求める。
自弁の書籍等が在院者の手元に届くまでに時間を要す
る主な要因は、検査に要する時間ではなく、書籍取扱業
者から納品するまでに要する時間であることから、現状
の検査体制は維持したい。なお、納品に要する時間の短
縮を書籍取扱事業者に要望したものの、納品期間の短縮
は困難との回答であり、ある程度の時間を要することは
御理解いただきたい。
183 浪速少 R5.3.13
自弁の書籍等を補完する観点から、備付書籍等
の充実を図ることを求める。
在院者の希望や学習上の必要性を考慮しつつ、引き続
き学習用書籍の充実を図る。
184 浪速少 R5.3.13
自弁購入以外に差し入れで書籍を入手できるこ
とや、学習用書籍の借入れには冊数制限がないこ
とについて、在院者に説明することを求める。
いずれも生活のしおりに明記されており、新入時のオ
リエンテーションにおいて説明している。
185 浪速少 R5.3.13
各居室内へのポータブル冷暖房機の導入など、
適切な冷暖房の実現を図ることを求める。
頂いた御意見については、施設限りで対応できる事項
ではないため上級官庁に報告する。
186 浪速少 R5.3.13
上級官庁に対して、電気代等の値上げに応じた
光熱費、燃料費の予算の増額を要請することを求
める。
頂いた御意見については、上級官庁に報告する。
187 浪速少 R5.3.13
上級官庁に対して、食品等の値上げに応じた食
費の予算の増額を要請することを求める。
頂いた御意見については、上級官庁に報告する。
188 浪速少 R5.3.13
職員の指導に対して、在院者からえこひいきが
あるとの不満が呈されることがあるため、在院者
の個別の事情で対応を変える場合は、可能な限り
その理由を説明することを求める。
不満を呈する在院者に対しては、個別具体的にその意
図を聞き取り、
必要な説明を行ってきたところであるが、
今後とも対象者の理解度に応じた丁寧な対応を図る。な
お、
「えこひいき」の日時、場所、態様等が特定されてい
なかったことから、進級時における幹部面接において処
遇に対して不満等があれば苦情申出制度を活用するよう
助言している。
189 浪速少 R5.3.13
在院者に対して繊細な配慮が必要な事項(コン
プレックスを刺激しかねない事項等)に係る職員
の発言には、特に注意することを求める。
引き続き繊細な配慮が必要な事項に係る発言について
は留意する。
190 浪速少 R5.3.13
職員の加重労働軽減のため職員の増員を求め
る。
施設限りで対応できる事項ではないため、頂いた御意
見については上級官庁に報告する。
191 浪速少 R5.3.13
入浴の頻度の引上げ又は入浴時間を延長するこ
とを求める。
在院者の入浴については週3回実施しているが、在院
者に対する必要な矯正教育の指導時間数や運動、余暇時
間を確保する観点から、これ以上、入浴回数を増加させ
ることは日課の適切な実施等に支障が生じるため困難で
ある。本年度は、入浴日以外に温水シャワー浴を行う期
間を気温が上昇する6月から10月中旬までの間とする
ことで在院者の衛生保持に配慮することとした。
192 浪速少 R5.3.13
視察委員に対し、在院者用生活のしおりの院外
への持ち出しを認めることを求める。
生活のしおりを持ち出す事情がある場合には、任期中
の視察委員に限り、持ち出しを認めることとした。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
193 浪速少 R5.3.13
全国的に少年院の被収容者数が減少したことの
みを理由に一義的に施設の統廃合を行うべきでは
なく、可能な限り現状のままの少年院を維持存続
されたい。
頂いた御意見については、上級官庁に報告する。
194 交野女 5.3.13
熱中症対策として、寮内の各居室内にエアコン
を設置するよう要望する。
自庁予算での対応は困難であることから、引き続き上
級官庁に要望する。
195 交野女 5.3.13
夏季期間中、以下の対策を提案する。
1できる限りエアコンを設置している部屋で、在
院者を過ごさせる。
2冷却タオルなどの冷却用品の使用頻度を増や
す。
3扇風機などを有効に活用する。
夏季処遇として、できる限り冷房設備のあるレクリエ
ーション室で過ごすようにし、夜間の扇風機の使用時間
の延長や、保冷用枕の貸与等の拡充を検討する。
196 交野女 5.3.13
寒さ対策として、廊下に置かれた灯油暖房機の
使用だけでは不十分であり、各寮の各居室にエア
コンの設置を要望する。
自庁予算での整備は困難であることから、引き続き上
級官庁に要望する。
197 交野女 5.3.13
冬季期間中、以下の対策を提案する。
1できる限りエアコンを設置している部屋で、在
院者を過ごさせる。
2オイルヒーターなどの暖房機器の居室への設
置。
3水道の温水対応。
4発熱性能の高い肌着の採用。
5厚手の寝衣の貸与や厚手の上着の重ね着。
6保温機能の高いシーツや毛布などの寝具を貸与
する。
7体育時に、身体が温まるまでの間、ウインドブ
レーカーの着用。
8洗濯時、入浴後の残り湯を使用する。
冬季処遇として、室内でのベストの着用や膝掛け毛布
の使用に加えて、ストーブの設定温度の調整や、保温効
果の高い衣類や寝具等の整備を検討する。
198 交野女 5.3.13 冬季期間中、入浴時間の延長を検討されたい。
日課の適切な運営に支障が生じるため、入浴時間の延
長は困難である。
199 交野女 5.3.13 ドライヤーの使用を検討されたい。 保安面を考慮する必要があり、検討中である。
200 交野女 5.3.13
保安事務当直は、拘束時間が長いため、同当直
後のインターバル時間の設定を要望する。
保安事務当直の翌日は、年次休暇を取得しやすい職場
環境の構築に努める旨定めた「職員に対する年次休暇取
得促進に係る院長指示」を発出する予定である。
201 交野女 5.3.13
出勤簿や時間外労働の申告制等について、タイ
ムカードの導入など、デジタルトランスフォーメ
ーションの具現化を要望する。
業務終了時間の確認は、紙媒体を使用しているため、
電子化し効率的な超過勤務の管理を検討する。
202 交野女 5.3.13
独身職員用の職員宿舎の改修工事を早期に行う
ため、予算措置されるよう要望する。
自庁予算での整備は困難であることから、引き続き上
級官庁に要望する。
203 交野女 5.3.13 男性用トイレの増設を検討されたい。
自庁予算での整備は困難であることから、引き続き上
級官庁に要望する。
204 和泉学 R5.3.10
職員の言動が在院者の不満につながらない関
係、体制作りを求める。
職員と在院者の良好な関係作りに向け、面接時間を確
保できるよう、週間標準日課の見直しを行い、今後、職
員のスキルアップを図るため、コーチングなどの研修の
機会を設けることとした。
205 和泉学 R5.3.10
地域社会と連携し、泉南学寮グリーンサポータ
ー活動及び少年院の広報活動の更なる拡充を図る
ことを検討されたい。
地域社会や関係機関と連携し、在院者の改善更生の意
欲を喚起する社会貢献活動や積極的な少年院の広報活動
を計画し、実施していく。
206 加古川学 R5.3.24
在院者の特性や背景となる家庭環境は様々であ
り、引き続き、個別のニーズを踏まえた、きめ細
かい対応を要望する。
在院者の個別のニーズを踏まえた、きめ細かな対応を
引き続き行う。
207 奈良少 R5.2.16
職員の在院者に対する不適切な対応について、
従前の研修教材や内容では不十分であるため、問
題事例に焦点を絞った効果的な研修の実施を要望
する。
令和5年度の職員研修の計画として、1職員の在院者
に対する態度や言葉遣い、過去の不適正処遇等の防止に
資する研修、2弁護士等の矯正施設の実情に詳しい外部
講師を招へいし、多角的かつ多様な物事の捉え方の習得
を目的とした研修、3不適正処遇につながりやすい処遇
場面を設定してロールプレイを取り入れたグループ研修
をそれぞれ予定している。
208 岡山少 R5.3.31
午後5時からの夕食時間は早すぎるため、在院
者への配慮をお願いしたい。
夕食時間については、
視察委員会からの御意見を頂き、
平成28年4月から従来の午後4時30分からの運用を
改め、現在の午後5時から開始する運用としているとこ
ろであり、職員の配置や勤務時間等を踏まえると、これ
以上食事時間を遅らせることは困難である。
209 岡山少 R5.3.31
塩分の摂取量が1日15グラム程度の日もあ
り、多いと思われるため、塩分少なめの調理を検
討されたい。
塩分の摂取量については、厚生労働省の推奨基準等も
参考にしつつ、更なる減塩に努めたい。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
210 岡山少 R5.3.31
可能な限り歌詞付きの音楽の活用をお願いした
い。
昼の休憩時間にラジオ放送を流し、歌詞付きの音楽に
触れさせているほか、今後も適切な機会を設けるよう努
めたい。
211 岡山少 R5.3.31
入浴の時間が12分程度では短いと思われ、在
院者数の減少等も考慮して柔軟な対応をお願いし
たい。
職員配置や日課運営等に支障がない範囲で実質的な入
浴時間の確保について再検討し、試行として入浴時間を
2分延長することとし、今後も適切な入浴時間について
検討する。
212 岡山少 R5.3.31
体育指導において、球技でソフトバレーボール
を導入されているが、さらにサッカーやバスケッ
トボールなども実施することが望ましい。
体育指導の種目としてソフトバレーボールを継続する
ほか、剣道、水泳及びサーキットトレーニングなど様々
な観点からバランス良く種目を選定している。他の球技
を導入する際は、けがの発生など安全性を考慮しながら
検討していきたい。
213 岡山少 R5.3.31
ネットリテラシーの学習、消費者教育や闇バイ
トの危険性などについて、外部講師なども積極的
に活用して実施されたい。
令和4年度においては消費者教育・金融教育について
外部講師を招へいして実施しており、今後も充実を図り
たい。
214 岡山少 R5.3.31
パソコン教育について、ワード・エクセルのみ
ならず、プログラミング教育の機会を設け、その
充実をお願いしたい。
現状に加えてプログラミング教育まで行うのは難しい
のが実情であるが、今後、在院者の状況や社会の動向を
勘案しながら判断していきたい。
215 岡山少 R5.3.31
間もなく新型コロナウイルス感染症の感染症法
上の分類が5類となる見込みであり、運動会の来
賓・親族の参加や公開のイベントなどを積極的に
実施されることを期待する。
感染症の防止に努めながら、新型コロナウイルス感染
症感染拡大前の水準に戻せるよう努める。
216 岡山少 R5.3.31
成年年齢が18歳に引き下げられたが、
「二十歳
の集い」などのイベント開催の意義も大きいと思
われ、諸事情を総合的に考慮して判断されたい。
令和4年度においては18歳〜20歳の在院者を対象
に成人式を実施した。令和5年度においても在院者や社
会の動向を見ながら意義深いものとしていきたい。
217 岡山少 R5.3.31
差入れや通信制限などの基準について在院者に
対する説明は行われているが、更に分かりやすい
資料を掲示するなどすれば不要な不満は回避でき
ると思われることから、検討されたい。
在院者に交付されている「生活のしおり」に基準を示
すことで見やすいようにしている。また、新入時の段階
で職員から十分に説明はなされているが、その他の機会
にも繰り返し丁寧な説明を行っていく。
218 広島少 R5.3.20
冷暖房対策については、在院者の健康に配慮す
るために最優先課題である。予算上の制約がある
中で、
順次整備され、
毎年度改善が進んでいるが、
今後も、生活領域におけるより広い範囲、特に居
住スペースに至るまで冷暖房を充実されたい。特
に東広島市に所在するという地域性から冬季の寒
さ対策についての対応が必要である。
在院者の居住スペースへの新たな冷暖房設備の設置に
ついては、予算上、施設独自での整備には制約も大きい
ところ、引き続き冷暖房設備の整備について上級官庁に
対して要望していきたい。
なお、令和4年度は、広島少年院においては、単独寮
(静思寮)廊下にエアコン(冷暖房)を設置し、貴船原
少女苑においては、単独寮及び教育棟のガスファンヒー
タの更新を実施した。
219 広島少 R5.3.20
シャワー使用時の洗髪の許可について、現状、
週に3回の入浴及び夏季には入浴日以外のシャワ
ー利用を実施しているが、シャワー利用時には洗
髪が許可されていない。発汗の多い夏季には衛生
面から、シャンプーを使用した洗髪の必要性が高
いので対応を検討されたい。また、夏場のシャワ
ーについて利用時間が男子は1分・女子7分、男
子は水のみで女子はお湯が使えるという待遇の差
を合理的に説明することはできないので、改善を
図られたい。
広島少年院におけるシャンプーの使用に当たっては、
男子在院者が短髪であることを踏まえると、衛生上の観
点から現在の対応が直ちに支障があると考えていない
が、シャンプーの使用及び希望者には温水の使用を認め
る運用を検討したい。
また、シャワー時間は、他の日課への影響が大きいこ
とを踏まえて、現在1分間としているが、各種の調整を
踏まえ、時間の延長について検討したい。
貴船原少女苑においては、7分間のシャワー浴の時間
内で、洗髪を許可することについて検討していくことと
したい。
220 広島少 R5.3.20
意見箱利用の活性化について、現状、意見箱の
利用が低調な状況にあるが、
ヒアリングによると、
設置場所等の関係から提出に心理的な障害がある
との意見も見受けられる。今年度は協議により用
紙の事前配布とすることとなり、毎月の進級式で
告知を行うことを実施されたことは評価するが、
意見箱を各自に回付するなどの方法も検討された
い。
意見箱について、広島少年院及び貴船原少女苑ともに
設置場所の工夫等を行っており、今後も在院者への周知
に努めてまいりたい。
なお、職員が意見箱を各居室に持ち回ることとした場
合、各在院者は職員から義務的に意見を求められている
と曲解する可能性があることから、実施は困難と考えて
いる。
221 広島少 R5.3.20
出院前アンケートの結果の活用について、改善
を求める指摘もあるが、肯定的な評価も多数指摘
されている。在院生との良好な関係を保つために
も、肯定的な評価も職員に周知されたい。
広島少年院では、出院前アンケートについて、年度ご
とに取りまとめを行った上で、肯定的な評価も含めて全
職員への周知を行っているほか、アンケートに改善を要
するものや速やかに事実確認を行う必要があるものなど
の記載内容があった場合は、速やかに職員間で情報共有
を行うなどして適切に対応している。
また、貴船原少女苑では、出院前アンケートは職員間
で都度回覧し、情報共有している。
222 広島少 R5.3.20
面会時間について、令和3年度も意見項目に挙
げていたが、令和4年度も面会時間が短すぎると
の意見が寄せられた。他方、面会時間を柔軟に対
広島少年院及び貴船原少女苑における面会時間につい
ては、原則30分として運用しているものの、施設の管
理運営上の事情や在院者の社会復帰支援の必要性等を確
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
応してもらったことを評価するアンケート結果も
あり、協議においても柔軟な対応に努めている旨
の説明がなされた。在院者が面会において柔軟な
対応が可能であるとの実態を理解していないケー
スも考えられるので、積極的に面会時間の調整の
必要性などを確認する等を実施されたい。
認・考慮して対応しているところ、今後も引き続き、状
況に応じて柔軟に対応していきたい。
なお、在院者に対しては、矯正教育上又は就業上とい
った社会復帰後の調整が必要な場合等には、面会時間の
延長を認める場合がある旨を生活のしおりに示すことを
予定している。
223 丸亀少女 R5.3.28
精神的に不安定な在院者について、診察が不要
と判断される場合は、心情安定のために職員との
面接時間を増やすなど、不安を取り除く対応を検
討されたい。
診察の必要性まではないと医師から判断があった在院
者に対しては、個別担任などの職員が面接時に心身の状
態を丁寧に確認している。今後も在院者の不安を取り除
くための働き掛けを継続し、心情安定に努める。
224 丸亀少女 R5.3.28
診察の際、在院者の希望どおりに診察してくれ
ないことを不満に持つ在院者もいるため、できる
限り在院者が理解できるように平易な言葉で説明
することを希望する。
診察への不満について在院者から申出があった場合
は、個別担任などの職員が理解しやすいように平易な言
葉を用いて在院者に説明している。今後も引き続き丁寧
な対応に努める。
225 丸亀少女 R5.3.28
在院者が行っているスポーツがバレーボールに
偏っており、いろいろなことをしたいという声が
あるため、他のスポーツの実施を検討されたい。
運動については、バレーボールだけでなくバランスに
配慮した複数の種目のうち、各在院者が選択した種目を
実施している。
体育については、年間指導計画を立て、バランスに配
慮し計画的に実施している。
226 丸亀少女 R5.3.28
夏場のエアコンの効き目が部屋によって異な
り、暑くて眠れないという在院者からの意見があ
るため、サーキュレーターの設置など、空気が循
環できるような工夫を検討されたい。
夏季には、エアコンだけでなく、各居室で扇風機を使
用し、空気を循環している。加えて、希望する在院者に
は、就寝前に保冷用枕を貸与し暑さ対策を行っている。
引き続き在院者の体調に配慮した生活環境を整えるよう
努める。
227 丸亀少女 R5.3.28
在院者間のコミュニケーションが取れるよう、
お互いを知るためのミーティングのようなものを
増やすことを希望する。
少年院の規律及び秩序を維持するため、不適切な会話
は認めていないが、運動場面や集会指導においては、寮
生活について互いの意見を発言する機会がある。また、
特定生活指導の受講者が複数名いる際には、互いの意見
を伝え合う場を設けているほか、在院者が製品計画の立
案から販売までの過程に関与する製品企画科(アグリコ
ース)においては、在院者同士が互いに話し合いながら
計画を進めていく指導を実施し、コミュニケーション能
力の向上を図っている。
228 丸亀少女 R5.3.28
「生活のしおり」に記載されていない生活上の
詳細なルールについて、説明時に在院者にメモを
取らせることを検討されたい。
当院では、説明時にメモを取ることを制限していない
ことについて、在院者に対して周知を図っていく。
229 丸亀少女 R5.3.28
面接時間を増やすために面接前に在院者に面談
シート等を記載させて、面接する職員が事前に目
を通した上で面接を実施するなどし、円滑な面接
の実施のための工夫を検討されたい。
また、面接の順番や時間等について、在院者間
で不満が出ないよう工夫を検討されたい。
在院者と個別担任との間で連絡帳を使用しており、面
接時に話したいことを記載することができる運用をして
いる。また、当院が定める標準日課表に基づき、対象者
に偏りが生じないよう配慮して面接を実施している。今
後も、面接の順番や面接時間が偏らないようできる限り
時間を確保した上で実施する。
230 丸亀少女 R5.3.28
「提案箱」を「意見箱」などと、分かりやすい
言葉に変更することを要望する。また、説明用の
パンフレットなどを提案箱の周辺に目立つように
設置するなどの工夫を検討されたい。
「提案箱」の表記については、
「意見・提案箱」に変更
した。また、説明用のパンフレットを目立つように設置
した。
231 丸亀少女 R5.3.28
職員育成に関して、業務について質問しやすい
環境づくりや育成担当制をつくるなどの工夫を検
討されたい。
勤務経験の少ない職員に対し、先輩職員が業務などに
ついて助言・指導を行うメンター制度を実施している。
同制度の周知を今後も徹底していく。
232 丸亀少女 R5.3.28
他施設の特色や業務の違いなどを共有するため
に、職員同士で雑談する機会を増やすなど、様々
な施設を経験した職員の話を聞く機会を設けるこ
とを検討されたい。
他施設とのオンライン研修に参加させるなどして、幅
広く職員に他施設のことを学ぶ機会を設けているとこ
ろ、今後は集合研修が再開されるようになるため、他施
設の職員と交流する機会が増えることとなる。また、施
設内でも職員が意見交換できる機会や職員の話を聞く機
会を増やしていく。
233 丸亀少女 R5.3.28
職員の超過勤務について、事前申請をしている
とのことであるが、事前であると終了時間が読め
ないため、事後申告はできないか検討されたい。
超過勤務については、必要と認められた場合に命令し
て実施しているところ、事前に監督者が職員の超過勤務
及び在庁状況を把握する必要がある。
なお、事前申請した時間を超過した場合は終了時間を
申告することとしている。今後も、職員の健康管理及び
超過勤務時間の適切な管理を行い、過度な超過勤務とな
らないよう努める。
234 四国少 R5.3.16
少年への対応に大きな問題があるケースはなか
ったが、
職員が少年に怒鳴るといった話があった。
ある程度声が大きくなることは仕方ない場面もあ
るが、状況に応じて対応されたい。
職員の対応について調査を行ったところ、職員が在院
者を怒鳴りつけるなどの行為は確認されなかったもの
の、引き続き、職員に対して、処遇方法等に関する研修
を実施し、適切な指導を継続できるように努めていきた
い。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
235 四国少 R5.3.16
夕食の時間が早く、朝食までに空腹になるとの
指摘があったので、検討されたい。
夕食の給与時間を変更することは、日課の制約を受け
るほか、職員配置上困難であるところ、夕食にボリュー
ムのあるメニューを給与するなど、在院者の空腹感をで
きる限り抑えられるよう努めている。
236 四国少 R5.3.16
食事を早く食べなければいけないという指導に
ついて、
個人差もあるので配慮していただきたい。
保安管理上の制約もあり、原則的には一斉に食事を開
始し、一斉に終了しているが、在院者全体によく噛んで
食べるように指導し、ゆっくり喫食する者に対しては急
かさない雰囲気を醸成している。
237 四国少 R5.3.16
入浴を行う曜日について、変更を検討して欲し
いとの意見があったので、
検討していただきたい。
入浴の曜日の変更については、在院者の保健衛生及び
職員配置への支障について十分考慮した上で、今後検討
していきたい。
238 四国少 R5.3.16
夏季の冷房について、予算の関係上、夜間は停
止しているとのことであるが、生命、健康に関わ
ることであるので、冷房のための予算を確保する
など、熱中症対策を検討されたい。
予算措置については、当院限りで対応できるものでは
ないため、上級官庁に報告する。
なお、当院では、熱中症対策として、各居室で扇風機
を使用しているほか、就寝前に保冷用枕を貸与するなど
しており、引き続き、在院者の健康等に配慮した熱中症
対策に努める。
239 松山学 R5.3.6
在院者の特性や理解力に応じた指導、職員間で
の統一的な指導の実施を検討されたい。また、こ
れらの指導が可能となるような研修等の実施を検
討されたい。
今後とも、職員朝礼及び教育・支援部門ミーティング
等において在院者に関する情報共有を図り、在院者個々
の特性や理解力に応じた、きめ細かかつ統一的な指導を
実施していく。また、毎週1回実施している寮担任会議
を通して、引き続き職員間による指導内容に差が生じな
いように意識の統一を図っていく。
240 松山学 R5.3.6
視察委員会の際に、前回の視察委員会から当日
までの間に発生した在院者の遵守事項違反、在院
者に対する懲戒の有無及びそれらの件数と概要に
ついての報告を希望する。
今後の視察委員会においては、在院者の反則行為及び
懲戒に関する報告を実施していく。
241 松山学 R5.3.6
令和4年度中に発生した火災等について、再発
防止のために原因を追究した上で、職員の防災意
識を高め、火災発生時には在院者の安全を直ちに
確保できる体制を構築されたい。
火災事故再発防止のために緊急点検を実施した。
また、
再発防止のための指示を発出し周知徹底するとともに、
防災意識の高揚のため消防訓練等を実施した。引き続き
火災予防対策及び訓練等を実施していく。
242 松山学 R5.3.6
在院者から季節に応じた温茶又は冷茶の給与希
望があった場合、
従前どおり柔軟に対応願いたい。
お茶の提供等については、令和4年12月から温茶・
冷茶の両方を給与する体制としているが、今後も同様の
取扱いとすることとしている。
243 松山学 R5.3.6
季節ごとに行われるクリスマス等の行事につい
て、施設内において今後も積極的な開催を要望す
る。
教育行事及び宗教行事については、今後も計画的に実
施していく。
244 筑紫少 R4.10.12
トイレで使用するちり紙を入れるためのポーチ
について、
用便中に落として汚れるのを防ぐため、
ポーチの紐の長さを手首にかかるよう調整してほ
しいという意見があるため、
改善を検討されたい。
当該ポーチについて、手首にかかる長さのカラーゴム
を付けることとした。
245 筑紫少 R4.10.12
集団寮における提案箱の設置場所について、周
囲に知られずに意見・提案書が提出できるよう設
置場所の変更を検討されたい。
提案箱の設置場所を、ホール中央に位置するテレビの
下からホール奥の本棚に変更し、図書交換の際等に人目
を気にせず意見・提案書の提出が可能となるようにした。
246 福岡少 R4.5.20
シャンプーの使用量制限について、視察委員の
意見により一旦は緩和されていたものの、再度強
化されているということであり、講じた措置を確
実に引き継ぐことを要望する。
シャンプーの使用量制限について、基準が不明確であ
ったため基準を統一するとともに、講じた措置を確実に
引き継ぐよう全職員に周知した。
247 福岡少 R4.7.15
1か月の閲読申請の制限数として、自弁品の図
書と写真はそれぞれ1冊と計上するとの規定があ
るところ、写真をアルバムに収納する等により複
数枚を1冊として計上可能とすることを要望す
る。
1 か月に閲覧できる冊数のうち、写真やパンフレット
も1冊と計上していたところ、写真・パンフレットを1
か月の閲読覧申請の冊数に含めない運用に変更した。
248 福岡少 R4.7.15
提案箱への投かんを行う際に、職員に渡して入
れてもらう対応がとられていると在院者が述べて
いる。また、職員から「書いても何も変わらない
よ。」と言われると在院者から申出があり、
委縮さ
せてしまうので検討されたい。
在院者が申し出ている件について調査したところ、い
ずれの事実も認められなかったが、当該在院者の申出内
容を全職員に周知し、提案箱への投かんは職員を介すこ
となく行わせ、不必要な発言をしないよう指導した。
249 福岡少 R4.7.15
黒色以外のボールペンの使用の許可について検
討されたい。
現状において、ボールペンについては、黒色以外は使
用させていないが、今後、黒色以外のボールペンの使用
について検討していく。
250 福岡少 R4.9.16
現状黄色1色のみ許可されている蛍光ペンの種
類を増やすことについて検討されたい。
在院者個々の必要性に応じて判断する。
251 福岡少 R4.12.16
宅地建物取引士や危険物取扱者などの資格取得
等に関する書籍が少ない。幅広い分野について書
籍をそろえることを要望する。
予算状況も踏まえつつ、引き続き書籍の充実化に努め
る。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
252 福岡少 R4.12.16
書籍を借りる際の選定時間を現在よりも長くす
ることを要望する。
統一した基準がなかったため、適正な選定時間の基準
を定め、それを下回らない運用に変更した。
253 福岡少 R4.12.16
霜焼けの症状が出始める時期であるため、寮の
暖房を管理するなどして、霜焼け予防に努めるよ
う要望する。
特に気温の低い日でも対応できるよう計測を行って暖
房を管理し、また、霜焼け対策のため、厚手の靴下やス
リッパ、水仕事用のゴム手袋を給与した。
254 福岡少 R5.2.10
食事が冷めているとの申出が在院者からあった
ため、できるだけ温かい食事を提供することを要
望する。
配膳に時間を要するメニュー等の場合、多少冷めるこ
とも考えられるため、できるだけ迅速に配膳を行うよう
周知している。
255 福岡少 R5.2.10
視察委員会の意見により改善が行われた点につ
いて、職員で共有し、適切に引継ぎを行うことを
要望する。
職員間で情報を共有するとともに、職員の異動によっ
て断絶することがないよう確実に引継ぎ、適切に継続さ
れる施設体制を築く。
256 佐世保学 R4.10.5
在院者から、集団寮はホールに時計が設置され
ているが、単独寮では時計が設置されていないた
め、時間を確認することができず、日課時間に合
わせて出寮等の準備をする際に時間が確認できな
いという意見があったことから、時計の設置を検
討されたい。
単独寮においても在院者が時間を確認できるよう、新
たに各居室廊下前に時計を設置した。
257 人吉農 R4.10.20
職員に相談していた際に
「帰れ。」と言われたと
の意見があった。経緯等は不明だが、事実関係を
確認し、所要の指導等を要望する。
事実関係を調査したところ、直ちに不適切な言動とま
では認められなかったものの、在院者の誤解を招き得る
ものであったことから、当該職員に指導するとともに、
全職員に注意喚起した。
258 人吉農 R5.2.16
障害や被虐待経験等により支援が必要な者が多
数在院している現状においては、精神科医師によ
る必要かつ十分な診療機会の確保、常勤の福祉専
門官・就労支援スタッフ等の配置、在院者の基礎
学力向上等に向けた学習スタッフの配置といった
法務教官の負担を軽減できる体制が必要であるた
め、整備されたい。
予算措置等が必要であり、施設限りで対応できるもの
ではないため、上級官庁に報告する。
259 人吉農 R5.2.16
電気代高騰による光熱費捻出のため、書籍等の
教育教材の購入が抑制されるなど、必要な矯正教
育が阻害されることのないように施設運営をされ
たい。
予算上の制約があるものの、引き続き適正な書籍の購
入に係る予算の執行等、
適切な矯正教育の実施に努める。
260 中津少 R5.3.15
昨今の猛暑、寒波の厳しさを踏まえ、早期のエ
アコンの導入を検討されたい。
予算上の制約、電気容量等の問題も含まれることから
施設限りでの実施は極めて困難であるため、引き続き上
級官庁に対して要望していきたい。
261 中津少 R5.3.15
新型コロナウイルス感染症対策について、国の
対策方針は、感染者数や重症化率等を踏まえつつ
制限緩和の方向に進んでいることから、マスクの
着用などバランスのとれた対策を実施されたい。
国の対策方針や市中感染状況を踏まえて、適切に対応
していきたい。
なお、在院者のマスクの着用は、体育館を含む屋外の
日課では、在院者の判断に任せる扱いとした。
262 中津少 R5.3.15
書籍の充実は矯正教育の観点からも極めて重要
であり、更なる充実に努められたい。
在院者の特性や関心に配意しながら、幅広い内容の書
籍を新規に購入している。引き続き、書籍の購入と更新
を行い、充実を図っていく。
263 中津少 R5.3.15
食事について、御当地メニューや世界メニュー
を取り入れるなど創意工夫が見られ、令和3年度
に比べて不満が減っている。
楽しい食事は改善更生にもプラスになるため、
今後も継続するよう務められたい。
在院者の食事については、
限られた予算の中で、
食育・
健康維持の観点を考慮して提供している。今後も在院者
の食の充実に努めたい。
264 中津少 R5.3.15
令和4年度は、職員の指導や態度に対する不満
が多く聞かれた。発達障害等により強いこだわり
を持つ在院者にとっては、職員の曖昧な態度や矛
盾する行動が許せなくなるのではないかと思われ
ることから、個々の在院者の特性に留意した矯正
教育の実施に努められたい。
職員の指導方法や勤務態度については、ミーティング
等で注意喚起するとともに職員研修を実施し、発達障害
を有するなど、引き続き個々の在院者の特性に配慮した
矯正教育を実施していきたい。
265 中津少 R5.3.15
視察委員会専用のロッカーの鍵を少年院におい
て保管するようになっても、意見・提案書及び提
案箱の鍵を任意に扱うことができないような措置
を検討されたい。
意見・提案書及び意見・提案箱の鍵は、視察委員会専
用のロッカー内に保管され、
同ロッカーの鍵については、
視察委員会委員長の押印により封筒に封かんして庶務課
長が管理しており、任意に扱うことはできない取扱いと
なっている。
266 大分少 R5.3.22
在院者に対する面接及び提案箱に投じられた意
見の大部分が既に告知されている指示や規則の不
知によるものであるため、在院者に対する諸規則
について、より丁寧な告知、説明を行うように要
望する。
従前から、新入時教育等において、院内の規則等に関
する告知・説明を行っているところ、理解が不十分な在
院者については、重ねての説明を随時実施し、理解度を
高めるように努める。
267 沖縄少 R5.3.29 シャワー浴の時間を延長することを要望する。
週3回の入浴は確保している。その上で、シャワー浴
を入浴日以外の日に実施しており、日課との兼ね合いや
予算状況等、施設運営への影響も踏まえ、実施時間は現
行のままが相当と考えている。
番号 施設名
委員会の意見 講じた措置
年月日 内 容 内 容(講じなかった場合はその理由)
268 沖縄少 R5.3.29
食事の量を、在院者が残さずに食べられる適切
な量に減量することを要望する。
法務大臣訓令に基づき健康管理上適正な給与熱量を満
たす食事を給与しており、喫食量には個人差があること
から全量の喫食は義務づけておらず、
残食も任意である。
269 沖縄少 R5.3.29
在院者を複数の職員が囲んで大きな声で指導し
たという在院者からの意見について、実情を調査
することを要望する。
調査の結果、居室内の在院者に対し廊下側から複数人
の職員で指導した事実があったが、不適切な点は認めら
れなかった。当該関係職員に対しては、人権への配慮、
指導する際の言葉遣いや態度について注意喚起した。
270 沖縄少 R5.3.29
視察委員会の開催日数を増やすように予算措置
を講じるよう要望する。
施設限りでは対応できないので、頂いた御意見は上級
官庁に報告する。

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