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法務省東京矯正管区更生支援企画課
第19号
令和5年7月5日発行
誰もが穏やかに暮らせる日々を
7月は「再犯防止啓発月間」です
平成28年に成立した「再犯の防止等の推進に関する法
律」いわゆる再犯防止推進法の第6条で、毎年7月を再犯
防止啓発月間とすることが規定されています。
同月間の事業の一つとして、昨年度に引き続き、再犯防
止啓発動画の放映を実施しているところ、今年度は、地方
公共団体の皆様の御理解・御協力のおかげで、昨年度を大
きく上回る、多くの自治体所有のデジタルサイネージにお
いて、当課作成の再犯防止啓発動画を放映していただける
ことになりました。
また、7月20日に関東更生支援ネットワーク事務局主
催の再犯防止・更生支援セミナーを開催します。テーマは、
再犯防止啓発月間にちなみ「再犯者への支援」としました。
罪を犯した人たちが更生し、地域に定着するためにはどう
したらいいのか・・・みんなで考えたいテーマです。
まだまだ認知度が十分とは言えない「再犯防止啓発月
間」ですが、地方公共団体の皆様と連携しながら盛り上げ
ていきたいと思っておりますので、引き続き、御理解と御
協力の程よろしくお願いいたします。
今回は、第二次再犯防止推進計画の7つの重点課題のうち、住居の確保等について取り上げます。
円滑な社会復帰のためには、生活基盤が整っていることが重要です。受刑者や少年院在院者の中には、
入所、入院時には、出所、出院後の住居(帰住先)が決まっていない者もいるため、矯正施設では、本
人の希望に基づき入所、入院直後から帰住先の確保のために関係機関等との調整を開始しています。ま
た、これら調整のみならず、親族知人や雇用主等との面会や手紙のやりとり(外部交通)などを通じて、
本人自身が生活環境の調整に主体的に関わっていくことも重要です。
刑事施設では、釈放前の受刑者等に対して、更生緊急保護の制度や出所後の社会生活で直ちに必要と
なる、各種手続に関する知識の付与等を目的とした講話等の指導を実施したり、福祉専門官や非常勤の
社会福祉士等との個別面接により、本人のニーズを把握しつつ、福祉や社会保障制度等に関する知識を
付与するなどして、必要な支援につなぐための働き掛けを行っています。
また、矯正施設出所者等は、住宅セーフティネット制度の対象となる住宅確保要配慮者に該当するた
め、矯正施設が居住支援協議会に参画するなどして、他機関との連携を強化しているところです。
第二次計画においては、住居提供者に対する不安解消へ向けて居住支援法人との更なる連携方策を検
討し、矯正施設在所中から満期出所後直ちに必要な支援を受けられるようにしていくことが求められて
います。
重点課題 (II)<住居の確保等>
もっと知りたい第二次再犯防止推進計画
令和5年度再犯防止啓発月間ポスター
汚れ落としのスーパースター『ブルースティック』
神奈川県横須賀市の返礼品に6月7日から登場
矯正ふるさと納税
◀ふるさと納税返礼品として登録された
「ブルースティック詰め合わせセット」
泥汚れ、油汚れ、靴下汚れ...
様々な場面で活躍するお役立ちセットです
CAPICとは
刑務所で製作した製品のこと。
従来から刑務所作業製品と呼ばれてい
ますが、より広く親しめるブランドイ
メージに変えるとともに、「安くて品質
の良い」商品を広く愛用してもらえるよ
うにとの思いから、矯正協会刑務作業協
力事業の英訳の頭文字をとって
「CAPIC」と呼ぶようになりました。
なお、売上げの一部を犯罪被害者支援
団体の活動に助成しています。
「CAPIC」HP
▶https://www.e-capic.jp
▼受刑者が手作業で包装しています
▼イオン久里浜店での即売会の様子
横須賀刑務支所事業部担当者から
ふるさと納税の返礼品となったことで、より多くの方にブ
ルースティックを知っていただく機会を得られました。返礼品
を通じて矯正広報を行い、事業部作業製品をはじめとする刑務
所作業製品の販売拡充につながっていくことを期待しています。ブルースティックをご存知ですか?特許技術で汚れた部分を狙い撃ち。食べこぼしのシミ、白生地の黄ばみ、泥汚れもきれいに落とせる汚れ落としのスーパースター、ブルースティックは、神奈川県横須賀市に所在する横須賀刑務支所(本所:横浜刑務所)で受刑者が製造している洗濯石けんで、平成20年度から15年連続
CAPICランキング(販売数及び販売額)第1位を獲得し、昨年度は4万8千セット超を売り上げた大人気製品です。そんなブルースティックが横須賀市のふるさと納税品の返礼品として登録され、6月7日から、寄附受付が開始されました。これは、横須賀市がふるさと納税の返礼品として生活関連品の拡充を図り、全国的な知名度があり、市内で生産されている生活用品であるブルースティックを採用できないかと同市からお声掛けがあったことから実現したものです。刑務作業は、矯正処遇として受刑者に行わせるものと法律で規定されており、刑務作業を通して、受刑者が社会の一員であるという自覚を持ち、社会復帰への意欲を高めるものとして重要な位置付けをされています。今回、ふるさと納税という自治体と矯正の双方にメリットがある形でブルースティックを送り出すことができ、受刑者の改善更生の意欲をより一層高める効果も期待できそうです。令和2年6月に創刊号を発行した更生刻々が4年目を迎え、つ
いに230を超える自治体の皆様にお届けできることになりまし
た。
地方自治体の皆様におかれましては、改めて日頃から当課の
活動に御理解・御協力いただき、御礼申し上げます。
これからも再犯防止・更生支援に関する「へー、そうなんだ」な
情報をお届けできるよう頑張ります!
祝!創刊3周年!
▲さんかくくまモン貯金箱(新潟刑) ハローキティのダルマ(新潟刑)▲さんかく
今年度、関東甲信越・静岡地域で
開催される矯正展をご紹介します!!
次号
予告