2022Vol79《本号の注目記事》
くろまる 「安全安心なまちづくり関係功労者表彰」表彰式を行いました!
くろまる アジ研60周年記念行事を開催しました
くろまる バッドボーイズ佐田正樹"保護司になる"
くろまる シンポジウム「法整備支援へのいざない」を開催しました
もくじ あかれんが 第 79号
《特 集 記 事 》
「安 全 安 心 なまちづくり関 係 功 労 者 表 彰 」表 彰 式 を行 いました!
アジ研 60周 年 記 念 行 事 を開 催 しました
バッドボーイズ佐 田 正 樹 "保 護 司 になる"
シンポジウム「法 整 備 支 援 へのいざない」を開 催 しました01050811
《常 設 記 事 》
お答 えします〜「弁 護 士 ・外 国 法 事 務 弁 護 士 共 同 法 人 」について〜
記 者 が行 く!〜法 務 省 旧 本 館 (赤 れんが棟 )について〜1314
《連 載 記 事 》161719そんなとき法 テラスがお役 に立 ちます! Vol.59
〜法 テラスってどういう時 に利 用 できるの?〜
法 制 度 整 備 支 援 の現 場 から
法 務 省 で働 くひと・しごと紹 介 Vol.15
〜社 会 復 帰 調 整 官 〜
受賞者名・団体名 功績概要(抜粋)
石井隆 様 福祉的支援が必要な犯罪をした者等に対し、刑事司法
の入口から出口に至る全ての段階で支援を実施。
平川 晴 様 長年にわたり、多岐にわたって、少年の再非行防止や健
全育成のために活動を実施。
静岡県更生保護女性連盟 様 更生保護施設での食事づくりや、青少年の健全育成を
目的とした「冠講座」を実施。
島根県立松江工業高等学校
JRC部 様
実習で使用した作業着を回収、洗濯、補修、仕分け、梱
包の上、更生保護施設に寄付する活動を実施。
特定非営利活動法人
愛知県就労支援事業者機構 様
刑事司法手続の枠組みを超えて、刑務所出所者等に対
しシームレスな就労支援を実施。
松本少年刑務所少年母の会 様 長年にわたり、受刑者の改善更生のため、物心両面に
わたる直接的な支援及び援助を継続して実施。
山梨ダルク様 地域の理解を得ながら、違法薬物を使用した者に対し、
回復支援を実施。
Paix2
様 受刑者に対する歌唱の提供と、社会復帰に向けた激励
メッセージの発信を実施。
あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
「安全安心なまちづくり関係功労者表彰」
表彰式を行いました!
「安全安心なまちづくり関係功労者表彰」とはなんですか?
令和4年10月12日(水)、首相官邸において、令和4年「安全安心なまちづくり関係功労者表彰」表彰式(以
下、「本表彰式」とします。)を開催しました。本稿では、本表彰式の概要や、本表彰式当日の様子などについ
て、お知らせします!
犯罪に強い社会の実現のため、安全安心なまちづくりの推進に関し、顕著な功績又は功労のあった個人又
は団体に対して、内閣総理大臣が表彰を行うものです。毎年、「安全安心なまちづくりの日」(10 月 11 日)の前
後の日に、本表彰式を実施しています。
本表彰は、平成 17 年に「地域社会における防犯活動」を実施している個人又は団体を対象として開始され
たものですが、平成 30 年からは、法務省が推進する「再犯の防止等に関する活動」についても、表彰対象とし
て加えられました。
このうち、今年度、「再犯の防止等に関する活動」について、下記の 8 つの個人・団体が表彰されました。
「再犯の防止等に関する活動」における受賞者の皆さま(一覧)-01- あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
本表彰式当日の様子
本表彰式は、首相官邸大ホールにおいて実施され、「再犯の防止等に関する活動」による受賞者を代表して、
石井隆様が表彰状を受領されました。
また、岸田総理大臣からは、各個人・団体の日頃からの活動に対する謝辞が述べられたほか、政府としても、
安全安心なまちづくりの実現に取り組んでいく旨が述べられました。
石井隆様による表彰状の代表受領
表彰式の様子-02- あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
法務大臣表敬の様子
本表彰式終了後、「再犯の防止等に関する活動」による受賞者の方々から、葉梨法務大臣(当時)に対する表
敬訪問が行われました。葉梨法務大臣(当時)からは、受賞者の皆さまに日頃の活動に対する感謝の辞が伝え
られました。
また、表敬訪問の後には、葉梨法務大臣(当時)と受賞者との懇談の場が設けられ、受賞者から、日頃の活動
内容の紹介や活動にあたっての思いなどが伝えられました。
受賞者と葉梨法務大臣(当時)(中央)
懇談の様子-03- 終わりに
あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
法務省では、犯罪による被害を受けることを防止し、安全で安心して暮らせる社会の実現に向けて、再犯防
止に関する取組を進めてまいります。
今後とも、犯罪や非行をした人たちの立ち直りにご理解とご協力をお願いいたします。
本表彰における過去の受賞者やその実績については、
QR コードから確認してくださいワン!-04- あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
アジ研60周年記念行事を開催しました
アジ研創立60周年記念講演会
国連アジア極東犯罪防止研修所(略称「アジ研」又は「UNAFEI(ユナフェイ)」)は、国際連合と日本国政府と
の協定に基づき、昭和 37 年に設立された国連の地域研修所です。アジ研は、60年の長きにわたって、途上
国を始めとする各国の刑事司法実務家を対象とした国際研修及びセミナーの実施を中心として、国際社会に
貢献してきました。これまでに、142の国及び地域から6,200人以上(令和4年9月30日現在)の刑事司法
実務家がアジ研の研修等に参加して、それぞれの国や地域で活躍しています。
また、アジ研は、国連犯罪防止・刑事司法プログラム・ネットワーク機関(PNI)の中でも最も長い歴史と実績
を持つ機関として、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)及び他のPNIと緊密な連携を取りながら、国連の目指
すグローバルな犯罪防止や犯罪者処遇に関する政策の立案・実施に協力し、持続可能な開発目標(SDGs)の
推進に務めてきました。
本年、アジ研が創立60周年を迎えたことから、令和4年10月21日(金)、講演会及び式典が盛大に開催さ
れました。
アジ研創立60周年記念講演会は、「包摂的社会の構築に向けた再犯防止の取組(Creating Inclusive
Societies: Approaches to Reducing Reoffending)」をテーマとして、会場(法務省大会議室)及び
オンラインのハイブリッド形式で開催されました。以下の3名の専門家を講演者にお迎えし、それぞれ大変示唆
に富む貴重な講演をしていただきました。
(1) タイ法務研究所特別顧問 マッティ・ヨッツェン博士
「包摂的社会の構築:国連犯罪プログラムの観点から見た再犯防止」
(2) サモア最高裁判所・上席判事 クラレンス・ジョセフ・ネルソン氏
「航海」
(3) アジア刑政財団国際理事 セヴェリーノ・ハント・ガーニャ・ジュニア氏
「刑事司法の発展に向けたアジア刑政財団とフィリピン犯罪防止実務者連盟の国際協力」
世界中で活躍するアジ研の卒業生や刑事司法関係実務家の方々のみならず、包摂的社会の構築や犯罪防止
に関心をお持ちの一般市民の方々にも大勢ご参加いただきました。-05- あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
アジ研創立60周年記念式典
講演会後、全国町村会館で開催された式典では、葉梨康弘法務大臣(当時)、ガーダ・ワーリーUNODC事務
局長、ピョートル・ホフマンスキー国際刑事裁判所(ICC)所長、堺徹最高裁判事、甲斐行夫検事総長等多くの皆
様から、アジ研の長きにわたる国際社会への貢献に対しての祝辞やビデオメッセージをいただきました。
ご参加いただいた皆様、開催に当たってご協力いただいた皆様に対し、心より感謝申し上げます。これから
も、アジ研は国際社会における犯罪防止やより良い犯罪者処遇の実現のために一丸となって活動を続けてい
きます。-06-アジ研森永所長による開会挨拶
あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》-07-ピョートル・ホフマンスキー国際刑事裁判所(ICC)所長による祝辞
ガーダ・ワーリー国連薬物・犯罪事務所(UNODC)事務局長によるビデオメッセージ
国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)HP
https://www.unafei.or.jp/
あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
バッドボーイズ佐田正樹"保護司になる"
1 第72回"社会を明るくする運動"キックオフイベント
お笑い芸人のバッドボーイズ・佐田正樹さんが「1か月保護司」として活動し、その活動に密着したドキュメン
タリー動画が公開されました。
本年7月1日(金)、法務省内大会議室において、第72回"社会を明るくする運動"キックオフイベントが行わ
れました。
第2部では、吉本興業株式会社とコラボした第72回"社会を明るくする運動"の取組が発表され、バッドボ
ーイズ佐田正樹さんが津島法務副大臣(当時)から1か月保護司の委嘱を受けました。詳細はあかれんが第78
号をご覧ください-08-【MOJ channel】
https://www.youtube.com/watch?v=cA9CYJdSAWs
あかれんが第78号
2 「1か月保護司」としての活動
「1か月保護司」としての佐田さんの活動は、東京都荒川区保護司会にご協力いただき、都内で実施されまし
た。佐田さんには保護司の皆さんとの交流や、実際の保護観察対象者との面接への同席を通して、「保護司」の
活動を体験してもらいました。
1か月保護司の委嘱を受けたバッドボーイズの佐田さん(右)と津島法務副大臣(当時)
保護司との打合せ 保護司との座談会
3 京都国際映画祭2022での初上映と舞台挨拶
本年10月15日(土)に京都で行われた京都国際映画祭にて、完成したドキュメンタリー映画『バッドボーイズ
佐田正樹"保護司になる"』の初上映と舞台挨拶が行われました。
舞台挨拶では、佐田さんが撮影を通して感じた思いを語ったり、ゲストのお笑いコンビのオズワルドのお二
人が映画を見た感想や率直な質問を、佐田さんや荒川区保護司会の鈴木会長に投げかけたり、時には笑いが
起こったりと、会場は盛り上がりを見せていました。-09-あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
-10-
左から、MCの浅越ゴエさん、佐田正樹さん、荒川区保護司会鈴木会長、オズワルドの二人
トークショーにて 動画を見た感想を言うオズワルドの二人
4 YouTube での動画の公開
完成した動画は YouTube 法務省チャンネル及び吉本興業 YouTube チャンネルにアップされています。
YouTube での再生回数は累計85万回以上を超えており、注目を集めています。
1か月間の保護司体験を経て、佐田さんが出した答えは一体なんだったのでしょうか。
ぜひ、公開中の動画をご覧ください。
あかれんが 2023年 第79号 《特 集 記 事》
あかれんが 2023年 第79号 《 特 集 記 事 》
シンポジウム「法整備支援へのいざない」を開催しました
シンポジウムの概要
法務総合研究所国際協力部は、令和4年5月28日に公益財団法人国際民商事法センター(ICCLC)、名古
屋大学大学院法学研究科・法政国際教育協力研究センター(CALE)、慶應義塾大学大学院法務研究科との共
催により「法整備支援へのいざない」を開催しました。
このシンポジウムは、大学生や法科大学院生、若手の法律家などを対象に、法律分野の国際協力である法整
備支援について、どんな人が関わっているのか、どんな活動をしているのか等を知っていただくために毎年開
催しているものです。
また、アジ研は、国連犯罪防止・刑事司法プログラム・ネットワーク機関(PNI)の中でも最も長い歴史と実績
を持つ機関として、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)及び他のPNIと緊密な連携を取りながら、国連の目指
すグローバルな犯罪防止や犯罪者処遇に関する政策の立案・実施に協力し、持続可能な開発目標(SDGs)の
推進に務めてきました。
本年、アジ研が創立60周年を迎えたことから、令和4年10月21日(金)、講演会及び式典が盛大に開催さ
れました。
まずは、国際協力部の教官と専門官から、法整備支援とはどのような活動を行っているのか、どのような体
制で実施されているのか等の説明を行いました。
続いて、JICA 長期派遣専門家や弁護士、大学職員、国連など様々な立場で法整備支援に携わっている方を
お招きし、パネルディスカッション「法整備支援への携わり方」を行いました。パネリストの方々には、どうした
ら法整備支援に携わることができるかや、法整備支援に求められる能力やスキルなど参加者の皆さんからの
様々な疑問にお答えいただきました。パネリストの一人からは、「大学で留学生の生活などを支援することも
法整備支援であり、参加者の皆さんも実はすぐに法整備支援に携わることができる」といったコメントがあり、
大変印象的でした。
そして、ラオスで JICA 長期派遣専門家として法整備支援活動に従事した国際協力部副部長の講演と、日本
の法整備支援に関わったラオスの方々との対談が行われました。ラオスの方々からは日本の法整備支援活動
によって、活動に参加したラオス側メンバーや法律実務家の法律に関する知識や能力が向上したという話や、
これまでの活動による成果物が各機関の研修や教育において活用されているというお話がありました。
パネルディスカッションの様子(上段:左からJICAインドネシア長期派遣専門家の西尾さん、UNODC
東南アジア大洋州地域事務所の田中さん、下段:左から司会である当部の川野教官、弁護士で JICA 特
別嘱託の澤井さん、前慶應グローバル法研究所研究員の深沢さん)-11- 参加者からの感想
参加者からは「法整備支援の具体的な関わり方を知ることが出来ました。また、大学生でも関わることが出
来ると分かって良かったです。」、「学部2年生で将来の進路に迷っていましたが、法整備支援に関わっている
方々のお話を聞くことで、国際関係の仕事に就きたいという自分の気持ちを再確認できました。」などの感想
をいただきました。-12-ラオスの方々との対談の様子(左から国立司法研修所副所長のペッサマイ・サイモンクンさん、
中部高等人民検察院民事事件検討課課長のラッタナポーン・パパックディさん)
終わりに
この記事を読んでシンポジウムの内容に興味を持たれた方は、ICCLC NEWS に詳細が掲載されています
のでぜひご覧いただけたらと思います。また、法整備支援へのいざないは来年も開催する予定ですので、法律
分野の国際協力をしてみたいという方々のご参加をお待ちしています。
ICCLC NEWS 第 87 号(2022 年 8 月)
2022 年 5 月 28 日開催 法整備支援連携企画「法整備支援へのいざない
https://www.icclc.or.jp/icclc-news/news_87.pdf
法務総合研究所国際協力部 HP
https://www.moj.go.jp/housouken/houso_icd.html
あかれんが 2023年 第79号 《 特 集 記 事 》
お 答 え し ま す
〜 「 弁 護 士 ・ 外 国 法 事 務 弁 護 士 共 同 法 人 」 に つ い て 〜
外 国 法 事 務 弁 護 士 は 、 外 国 法 に 関 す る 一 定 の 法 律 サ ー ビ ス を 提 供 す る こ と が で
きます 。外 国 法 事 務 弁 護 士 になるには、法 務 大 臣 の 承 認 と日 本 弁 護 士 連 合 会 の名
簿 へ の 登 録 を 受 け る 必 要 が あ り ま す 。 こ れ ら を 受 け る た め に は 、 外 国 の 弁 護 士 の 資
格 を持 っていることや一 定 以 上 の職 務 経 験 があることなどの要 件 があります。
(参 考 ) 外 国 法 事 務 弁 護 士 制 度 について( 法 務 省 ホームページ)Q1Q1 外 国 法 事 務 弁 護 士 とは何 ですか?
Q2 弁 護 士 ・外 国 法 事 務 弁 護 士 共 同 法 人 とは何 ですか?
あかれんが 2023年 第 79号 《常 設 記 事 》
日 本 の弁 護 士 と外 国 法 事 務 弁 護 士 が共 に社 員 となり、法 律 サービスを提 供 す る
ための法 人 です。令 和 4年 11月 1日 からスタートした新 しい制 度 です。-13-Q3 弁 護 士 ・外 国 法 事 務 弁 護 士 共 同 法 人 制 度 導 入 の趣 旨 は何 ですか?
日 本 法 と 外 国 法 のワ ンストッ プ サ ー ビスの 提 供 がし やす く な りま す 。また 、 共 同 法
人 は支 店 等 の設 置 が可 能 であり、地 方 にもワンストップサービスの拠 点 が広 がり、地
方 の企 業 にもより利 用 しやすくなって企 業 の海 外 進 出 が促 進 されることが期 待 され
ます。
(参 考 ) 弁 護 士 ・ 外 国 法 事 務 弁 護 士 共 同 法 人 制 度 に ついて( 法 務 省 ホームページ)A1:A2:A3: 記 者 が行 く!
〜法 務 省 旧 本 館 (赤 れんが棟 )について〜
【記 者 】
皆 さま、こんにちは!
今 回 は 、 本 広 報 誌 「 あ かれん が 」 の 表 紙 にも なっ てい る 法 務 省 の 赤 れんが 棟 に つ いて 、 担
当 者 にお話 をお伺 いしてきました。
あかれんが 2023年 第 79号 《常 設 記 事 》-14-記 者
赤 れんが棟 とはどのような建 物 なのでしょうか?
担 当 者
赤 れんが 棟 は 、 ドイ ツ人 建 築 家 ベック マン とエンデ 両 氏 の 設 計 にかか るも ので 、7 年 余 りの
歳 月 を 費 や し て 明 治 28 年 1 2 月 、 司 法 省 とし て 竣 工 さ れ たも の です 。その 後 、 昭 和 2 0 年 3
月 、戦 災 のためれんが壁 を残 し屋 根 、床 などを焼 失 したため、 昭 和 23年 から同 25年 にかけ
て復 旧 工 事 を行 い、屋 根 などの形 状 や 材 質 が一 部 変 更 されていましたが 、平 成 の改 修 工 事
で は 明 治 2 8 年 の 創 建 当 時 の 姿 に 復 原 さ れ 、 平 成 6 年 1 2 月 2 7 日 に は 国 の 重 要 文 化 財 に
指 定 (外 観 のみ)されました。 「明 治 の官 庁 集 中 計 画 の唯 一 の生 き残 った歴 史 的 建 築 物 とし
て、 霞 が関 地 区 の景 観 に欠 かす ことのできない建 築 」と して位 置 付 けられており、ドラマなど
の撮 影 に使 われることもあるんですよ。
旧 司 法 大 臣 官 舎 大 食 堂 エ ン デ & ベ ッ ク マ ン 第 一 次 計 画 案 透 視 図
記 者
ドラマの撮 影 ですか?
担 当 者
最 近 のものですと、「太 平 洋 戦 争 80年 ・特 集 ドラマ「倫 敦 ノ山 本 五 十 六 」 [NHK総 合 ]」の
一 部 のシーンで使 用 されま した。 ただし 、このときは 法 務 省 赤 れ んが棟 を当 時 の 海 軍 省 とい
う設 定 にして撮 影 が行 われました。
旧 司 法 大 臣 官 舎 大 食 堂 エ ン テ ゙ & ヘ ゙ ッ ク マ ン 第 一 次 計 画 案 透 視図 あかれんが 2023年 第 79号 《常 設 記 事 》-15-ほかにも 、 B S 日 テレ 「 ぶらぶら 美 術 ・ 博 物 館 」では 、 出 光 美 術 館 周 辺 で 立 ち 寄 ること がで
きるおす す めスポットとして、赤 れんが棟 及 びその中 にある法 務 史 料 展 示 室 が 紹 介 さ れまし
た。
特 集 ド ラ マ の 撮 影 風 景
赤 れ ん が 棟 南 玄 関
赤 れんが棟 は、 都 心 部 にあって アクセスも 良 く、そ の華 麗 なたたずまい が目 を引 きます 。こ
こで紹 介 したものは一 例 ですので、今 後 もテレビなどでお目 に掛 かることがあるかもしれませ
んね。
なお、ここで紹 介 した法 務 史 料 展 示 室 は一 般 に公 開 されています 。明 治 の雰 囲 気 を気 軽
に感 じることができますので、ぜひ足 を運 んでみてください。
記 者
ロケ地 巡 りとして訪 れても楽 しめそうですね!
ありがとうございました。
旧 司 法 大 臣 官 舎 大 食 堂 エ ン デ & ベ ッ ク マ ン 第 一 次 計 画 案 透 視 図
「法 務 史 料 展 示 室 ・メッセージギャラリー」ご利 用 案 内 はこちら
法 務 史 料 展 示 室
あかれんが 2023年 第 79号 《連 載 記 事 》
そ ん な と き 法 テ ラ ス が お 役 に 立 ち ま す ! V o l .5 9
法 テ ラ ス っ て ど う い う 時 に 利 用 で き る の ?-16- カ ン ボ ジ ア の 魅 力 と い え ば 、 多 く の 方 が 、
アンコールワット遺 跡 を思 い浮 かべると思 い
ま す 。 確 か に ア ン コ ー ル ワ ッ ト 遺 跡 も 素 晴 ら
しいのです が、私 がカンボジ アでの生 活 の中
で 、 何 よ り も 魅 力 的 だ と 思 う の は 、 「 人 」 で
す 。カンボジ ア の 方 々 は、 にこ や かで フレ ン ド
リ ー で 親 切 な 、 と て も 温 か い 国 民 性 だ と 感
じます。日 本 に対 して良 い印 象 を持 ってくれ
ている方 が多 く、タクシーのドライバーさんな
ど か ら 、 「 日 本 は カ ン ボ ジ ア を ず っ と 支 援 し
て く れ てい る 、 カン ボ ジ ア 人 は 皆 感 謝 し て い
て 日 本 が 好 き だ 」 と 言 わ れ る こ と も あ り 、 国
際 協 力 の 一 端 を 担 う 者 と し て 、 胸 が 熱 く な
ります。
し ま し た 。 こ の プ ロ ジ ェ ク ト で は 、 不 動 産 登
記 に 関 す る 法 令 な ど の 起 草 支 援 、 答 弁 書
や 判 決 書 な ど の 書 式 例 の 作 成 ・ 公 開 、 実
際 の 判 決 書 の 公 開 に 向 け た 協 力 を 行 い ま
し た 。 そ の 中 で も 、 実 際 の 判 決 書 の 公 開 に
つ い て は 、 プ ロ ジ ェ ク ト 期 間 中 に 、 1 0 0 件
以 上 の判 決 書 が司 法 省 のウェブサイトで公
開 さ れ 、 多 数 の 判 決 書 が ダ ウ ン ロ ー ド さ れ
ており、反 響 の大 きさ を感 じました。将 来 、
カン ボ ジ ア で 広 く 判 決 が 公 開 さ れ 、 司 法 へ
の信 頼 が向 上 し、判 例 の研 究 も進 むきっか
けになることを期 待 しています。
同 年 1 1 月 1 日 か ら は 、 新 し い 法 整 備 支
援 プ ロ ジ ェ ク ト が 開 始 さ れ ま し た 。 裁 判 官
をはじめとす る法 律 実 務 家 たちが、 法 律 を
正 確 に理 解 して適 切 に運 用 す るためには、
裁 判 官 等 の教 育 が重 要 です。新 しいプロジ
ェクトでは、裁 判 官 等 の養 成 学 校 で教 鞭 を
とる教 官 たちの育 成 に重 点 を置 き、その養
成 機 関 の 教 育 を 改 善 す る た め の 協 力 を 行
います。
一 人 ひとりが安 心 して 幸 せに暮 らしてい
く た め に 、 司 法 は 重 要 な 基 盤 に な り ま す 。
カ ン ボ ジ ア の 人 々 の 幸 せ を 思 い な が ら 、 司
法 の 改 善 に 向 け て 日 々 奮 闘 を 続 け て い き
たいと思 います。
法 制 度 整 備 支 援 の 現 場 か ら
カ ン ボ ジ ア 長 期 専 門 家 伊 藤 み ず き
あかれんが 2023年 第 79号 《連 載 記 事 》-17-カンボジアの魅 力
プロジェクト紹 介
日 本 は、カンボジアに対 して、これまで20
年 以 上 にわたって法 整 備 支 援 を 実 施 し、 民
法 ・ 民 事 訴 訟 法 を は じめ とす る 法 令 の 起 草
や 、 司 法 人 材 の 育 成 を 支 援 し て い ま す 。 現
地 に 派 遣 さ れ た 私 た ち J I C A 長 期 専 門 家
は、カンボジ ア司 法 省 内 の一 室 にオフィスを
構 え、執 務 しています。
令 和 4 年 1 0 月 3 1 日 、 5 年 間 に わ た っ て
実 施 さ れ た 法 整 備 支 援 プ ロ ジ ェ ク ト が 終 了
しました。このプロジェクトでは、不 動 産 登 記
に関 する法 令 などの起 草 支 援 、答 弁 書 や判
決 書 などの 書 式 例 の 作 成 ・ 公 開 、 実 際 の判
決 書 の 公 開 に 向 け た 協 力 を 行 い ま し た 。 そ
-18-
【カンボジア司 法 省 】
あかれんが 2023年 第 79号 《連 載 記 事 》
【新 プロジェクトに関 する調 印 式 の様 子 】
法 務 省 で 働 く ひ と ・ し ご と 紹 介 V o l .1 5
〜 社 会 復 帰 調 整 官 〜
あかれんが 2023年 第 79号 《連 載 記 事 》-19-職 名 : 社 会 復 帰 調 整 官
氏 名 : 松 永 知 行
採 用 年 : 平 成 2 8 年
所 属 : 大 津 保 護 観 察 所 社 会 復 帰 調 整 官 室
社 会 復 帰 調 整 官 は 、 保 護 観 察 所 の 職 員 で 、 医 療 観 察 制 度 ( 心 神 喪 失 等 の 状 態
で重 大 な他 害 行 為 を起 こしてしまった人 の社 会 復 帰 を促 進 する制 度 )の対 象 となっ
た人 に対 して、医 療 機 関 、地 域 の行 政 機 関 及 び社 会 福 祉 施 設 等 の関 係 機 関 (以 下
「関 係 機 関 」といいます。)と連 携 しながら、その人 に適 切 な助 言 や指 導 を行 ったり、
地 域 において必 要 な支 援 を確 保 するためのコーディネートを行 ったりしています。
Q1 社 会 復 帰 調 整 官 ってどんな仕 事 ?
本 制 度 の 対 象 となっ た人 が、 二 度 と 同 様 の他 害 行 為 を 行 わな いように 自 身 で 努 力
し、変 わっていく姿 を 間 近 で見 られることにやりがいを感 じることはも ちろんですが、本
人 と一 緒 に関 係 機 関 との信 頼 関 係 を深 め、1人 1人 に応 じた、言 わば「オーダーメイド」
の支 援 体 制 を作 り上 げていくことにもやりがいを感 じます。
Q3 社 会 復 帰 調 整 官 のやりがいって何 ?
Q2 最 近 のトピックスは?
医 療 観 察 制 度 は 、 制 度 の 対 象 とな る 人 が 限 定 され てお り、 この 制 度 に 携 わっ た 経
験 の あ る 関 係 機 関 が 限 ら れ て い る と い う の が 現 状 で す 。 そ の た め 、 大 津 保 護 観 察 所
は、県 内 の指 定 入 院 医 療 機 関 (医 療 観 察 制 度 における入 院 処 遇 を行 う医 療 機 関 )や
滋 賀 県 と共 に研 修 会 を開 催 したり、個 別 の関 係 機 関 に制 度 の説 明 を行 ったりす るこ
とに力 を入 れています。A1:A2:A3: あかれんが 2023年 第 79号 《連 載 記 事 》-20-月 並 みですが、やはり本 人 やその家 族 、支 援 者 の方 から感 謝 や 労 いの言 葉 をいただ
いた こと が 心 に 残 っ て います 。 本 人 か ら す れ ば、 医 療 観 察 制 度 に よ る 医 療 は 自 発 的 に
受 け るも のではなく、また、関 係 機 関 からす れば、何 らかの重 大 な 他 害 行 為 を 起 こした
人 の支 援 に関 わるということで、それぞれ戸 惑 いを感 じることも あるかもしれません。そ
れにも かか わらず 、「 担 当 者 が あな たで よ かっ た。」 「ま た 一 緒 に 仕 事 がで き る 機 会 が あ
れ ば 、 是 非 声 を か け て く だ さ い 。 」 と 言 っ て い た だ け た こ と は 、 素 直 に う れ し く 、 今 の 私
自 身 の励 みにもなっています。
Q4 心 に残 っているエピソードがあれば教 えてください。
本 人 との面 接 場 面 の様 子 (イメージ)
研 修 会 での制 度 説 明 の様 子A4:

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