人 事 院・法 務 省
法務省ホームページ https://www.moj.go.jp/矯正心理専門職心の声に耳を傾け、立ち直りを支える専門的知見と熱意で寄り添い、未来へ導く法務教官地域の力を活かし、自立を支援する保護観察官
(人間科学)
(人間科学)
大学卒業程度
法務省専門職員
募集2024年度再犯・再非行防止を支える対人援助職です。
矯正心理専門職は、
少年鑑別所や少年院、
刑事施設
などに勤務する専門職員
(法務技官
(心理))です。
木下 智尋さん
神戸少年鑑別所法務技官
(2020年採用)
松﨑 優和さん
川越少年刑務所調査専門官
(2019年採用)
受験資格
1 2024年
(令和6年)
4月1日において21歳以上30歳未満の者
2 2024年
(令和6年)
4月1日において21歳未満の者で次に掲げるもの
(1) 大学を卒業した者及び2025年3月までに大学を卒業する見込みの者
(2) 人事院が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者3 1又は2に該当する者のうち、
矯正心理専門職Aは男子、
矯正心理専門職Bは女子に限る。
少年鑑別所では、
少年に対して、
面接や各種心理検査を
行い、
知能や性格等の資質上の特徴、
非行に至った原因、今後の処遇上の指針を明らかにします。
また、
審判決定により、
少年院に送致された少年や保護観
察処分になった少年にも、
専門的なアセスメン
ト機能を活用
して継続的に関与します。
その他、
地域の非行及び犯罪の防止に貢献するため、一般の方からの心理相談に応じたり、
学校等の関係機関と連
携した非行防止や青少年の健全育成のための取組にも積
極的に関与したりしています。
刑事施設では、
受刑者の改善更生を図るため、
面接や各
種心理検査を行い、
犯罪に至った原因、
今後の処遇上の指
針を明らかにします。
また、
改善指導プログラムを実施した
り、
受刑者に対するカウンセリングを行ったりもします。
少年院では、
個々の少年に関する矯正教育の計画の策定
や各種プログラムの実施、
処遇効果の検証等に携わります。
▶少年鑑別所における業務
▶刑事施設・少年院における業務
矯正心理専門職2 3Correctional Psychology Profession
矯正心理専門職
Correctional Psychology Profession
しかく 給与・諸手当
少年鑑別所に勤務する法務技官
(心理)
には、
一般の国家公務員に適
用される行政職俸給表
(一)
に比べ、
12%程度給与水準の高い公安職俸
給表
(二)
(2023年度現在、
東京都特別区内に勤務する場合の初任給の
例は、
267,480円)
が適用されます。
このほかに、
各種手当
(扶養手当、
住居手当、
通勤手当、
期末・勤勉
手当、
超過勤務手当等)
が支給されます。
しかく 勤務時間・休暇
1週当たりの勤務時間は、
38時間45分
(週休2日制)
であり、
1日7時
間45分の勤務を行う場合と交替制勤務
(昼間勤務と昼夜間勤務がありま
す。)を行う場合があります。
休暇制度としては、
年次休暇
(年間20日間)
のほかに病気休暇、
特別
休暇
(夏季休暇、
結婚・出産に伴う休暇等)
及び介護休暇の制度が設け
られています。
しかく 勤務地・宿舎
勤務地等については、
本人の希望を考慮して決定しており、
原則とし
て採用施設を所管する矯正管区の管轄地域内で異動します。
宿舎は、
勤務庁の近隣に設けられており、
公安職俸給表適用職員の特
例により、
宿舎費は原則として無料となります。
しかく 研修・昇進
採用1年目に新規採用職員を対象とした基礎科研修、
5年目に専門性
を向上させるための応用科研修を矯正研修所で行います。
また、
おおむ
ね10年目には、
更に高度な知識及び技能を習得させるための特別科研
修が設けられています。
このほか、
幹部職員となるための高等科研修や、
種々の専門研修、さらに、
海外・国内留学の制度などが設けられています。
昇任については、
能力主義の人事管理を行っており、
採用後おおむね5年目に専門官に昇
任し、
その後、
統括専門官
(課長相当)、首席専門官、
施設長等に昇任す
る道も開かれています。
しかく 福利・厚生
国家公務員は、
国家公務員等共済組合に加入することとなり、
組合員
として、
病気、
負傷、
出産等に関連した各種の給付を受けることができま
す。
また、
退職、
高度障害、
死亡した場合には、
年金制度の適用を受ける
ことができます。
その他、
疾病の予防と人間ドック受検、
臨時の出費等に対する資金の
貸付け、
貯金及び保険事業など、
組合員とその家族の方々が健康で明る
い豊かな生活ができるよう、
様々な制度・事業があります。
専門性を活かしながら、
相手にと
って
最善の道を探す。
▶法務技官を目指したきっかけ
大学時代から心理学を学んでおり、
講義の中
で法務技官という仕事を紹介され、
興味を持っ
たことがきっかけです。非行や犯罪に至る背景
を分析し、
改善・更生に導くことは、
より良い社
会を築いていくために必要な仕事であると感
じ、
法務技官を志すようになりました。
▶業務を通じて感じること
少年と面接をしたり、
心理検査を実施したりす
ると、
良いところがたくさんあるにもかかわら
ず、
社会内でそれらをうまく発揮できていない
ことが多いように感じます。非行に結び付く問
題点を考えることはもちろんですが、
環境を整
え、
本人の強みを生かせるような処遇を考える
ことも、
法務技官の務めであると思い、
日々業
務に取り組んでいます。▶仕事のやりがい
少年鑑別所での生活を通して、
少年が気付き
を得られたと伝えてくれたときに、
この仕事を
していて良かったと感じます。
それは、
非行に関
することでなくても、
読書が面白いとか、
話が通
じる大人がいるなど、
今後の生活につながる気
付きであれば何でもよいと考えています。また、
法務技官は、
先輩技官からアドバイスをいただ
く機会が多く、
研修制度も整っているため、
心理
職としてのスキルが向上することも魅力です。
▶法務技官を目指したきっかけ
大学院で様々な領域の心理学を学ぶ中で、人はなぜ非行や犯罪をするのかといったことに興
味を持ち、
非行少年や受刑者に携わることがで
きる法務技官
(心理)
の仕事を志望するようにな
りました。
国家公務員として、
社会に貢献できる
ことに加え、
職場での研修制度が整っているこ
と、
福利厚生の面も充実しており、
経済的に安
定しやすいことも魅力でした。
▶業務を通じて感じること
これまで多くの困難を経験してきた非行少年
や受刑者と向き合う中では、
彼らが主体的に改
善更生しようと思えるようになるためにはどう
したらいいだろうかといったことを考える機会
が多く、
彼らと一緒に考え、
日々頭を悩ませて
います。
彼らを支援するに当たっては、
まず支援
者である自分自身が、
様々な経験を通じて、人生を楽しく豊かに彩っていくことが大切である
と感じます。
▶仕事のやりがい
日々の仕事の中で接する対象者は、
壮絶な人
生を送ってきた人が多いと感じます。
それゆえ、
面接で彼らのこれまでの体験を聴いて気持ちが
揺さぶられたり、
葛藤したりすることがあります
が、
対象者に根気強く丁寧に向き合い、
繰り返
し話を聴く中で、
彼らが今まで話せなかったこと
が話せるようになったり、
自分のやるべきこと
に気付き、
取り組むようになったりするなど、彼らの変化に立ち会うことができた時、
この仕事
の面白さややりがいを実感します。心理学を用いて過ちのきっかけに歩み寄り、
再起への道筋を照らす。法務教官とのカンファレンス行動観察を担当する法務教官と、
少年の所内生活や
課題への取組などについて情報交換を行います。刑務所での処遇調査(面接)
面接を通じて、
犯罪に至った原因を受刑者と共に考
えていきます。個別心理検査少年をより詳しく理解するために、
必要に応じて、個別方式の心理テストを実施します。心理相談地域の一般の方や、
保護者、
学校の先生などからの
相談にも応じています。関係機関との連携地域の関係機関等が主催する協議会に参画し、
心理
の専門家として意見を述べるなどします。鑑別面接少年の話にじっく
り耳を傾け、
少年の気持ちや考え方
の特徴を理解し、
今後の立ち直りを一緒に考えます。職員研修職員を対象として、
各種処遇の効果検証結果につい
て、
研修を実施します。判定会議法務教官や医師などと共に、
少年の処遇の方針を検
討する重要な会議です。心のケアから
「変わる」
サポート現場の声くろまる 心理学に関する専門性を有する人材くろまる 異なる分野の人たちと連携・協力して仕事ができる人材
くろまる 再犯・再非行の防止や立ち直りの支援に携わることのできる人材 など求める
人材像
法務教官は、
少年院や少年鑑別所、
刑事施設などに
勤務する専門職員です。
立ち直り
と社会復帰を手助け
し、
更生に導き
ます。
西宮 早紀さん
交野女子学院専門官
(2016年採用)
松村 隆史さん
福岡刑務所教育専門官
(2016年採用)
受験資格
法 務 教 官4 5Ministry of Justice Instructor
法務教官
Ministry of Justice Instructor
自立への道と
社会復帰への道を
指し示す。
▶法務教官を目指したきっかけ
ある少年と出会ったことがきっかけで、
非行
少年と関わる仕事に関心を持ち、
また、
大学で
元法務教官の方から、
24時間少年たちと、
とこ
とん向き合うことができる仕事であると教えて
いただいたことで、
目指すようになりました。
▶業務を通じて感じること
チームで仕事をすることの素晴らしさです。少
年処遇に直接関わる寮担任や教育・支援部門
の職員だけでなく、
それをサポートする医務課
や庶務課の職員など、
多くの職員が力を合わせ
て少年たちの矯正教育を行っています。どの立
場であっても自分自身が成長でき、
少年のため
にチームで働く素晴らしさを感じられる、
そん
な仕事です。▶仕事のやりがい
日々、
少年たちの変化や成長を感じられるこ
とです。
今まで
「ごめんなさい。」が言えなかった
少年が、
自分から
「ごめんなさい。」が言えるよう
になったり、
暴力や暴言でしか自分の気持ちを
表現できなかった少年が、
言葉で気持ちを伝え
られるようになったりするなど、
様々な可能性
を感じることができます。うまくいかないことも
多いですが、
少年たちのそんな姿を見たとき
「こ
の仕事をやっていて良かった。」と強く思います。▶法務教官になってからこれまで
学生時代に学んだ
「教育」と「心理」
を生かした
いと思っていた中、
「法務教官」
に出会いました。
少年院で採用され、
今は教育専門官として刑務
所で教育活動を行っています。
直接的な働き掛
けができるこの仕事を通じて、
充実した日々を
送っています。
▶業務を通じて感じること 「再犯防止」
を実現するのは受刑者や非行少
年本人です。
どうすれば良いのかをついつい教
えたくなりがちですが、
本人が胸の内に秘める
「変わりたいなぁ。」という気持ちを見付けるの
を手伝って、
その人の最善を一緒に考えていく
ことが教育専門官や法務教官の役割だと思って
います。
そのためには、
同じ一人の人間として
関わって、
本人の言葉で語られる気持ちなどに
耳を傾けることが大事だと日々感じています。
▶仕事のやりがい 「この仕事でしか経験できないこと」
がやりが
いにつながっています。更生を目指す人にはド
ラマがあり、
収容生活を通じ、
立ち直りのきっか
けをつかむ人がいれば、
中には活路を見出せな
いまま施設を出る人もいます。
それでも、
社会に
戻る準備を一緒に進める
「矯正施設」
の中だか
らこそ聞ける本音があります。もちろん一筋縄
ではいかず、
悩みは尽きませんが、
上司や同僚
に支えてもらえますし、
そうした経験を通じて、
自分自身が成長できるところにも、
やりがいを
感じています。
日々成長する少年に寄り添い、
誠実で温かな矯正教育に励む。生活指導(基本的生活訓練)少年たちのモデルとなり、
一人一人に声掛けをしな
がら指導していきます。生活指導(個別面接)少年と1対1で真剣に向き合います。とても貴重な時
間です。保護者等に対する協力の求め
少年、
保護者等と面接を行い、
出院後の生活につい
て話し合います。グループワーク
認知行動療法などの手法を取り入れたプログラムを
グループワーク形式で受刑者に実施します。チームワーク(同僚と共に)
教官同士で情報を共有。
少年のために、
お互いに知
恵を出し合い、
支えます。教科指導中学や高校の教科を教え、
基礎学力や進路選択に必
要な力を育てます。体育指導体育の時間は、
少年たちも元気いっぱい。
健全な心
と体を育てます。職業指導(製品企画科指導場面)
働くことの楽しさや尊さなどを教えます。少年の社会
復帰に向けた大切な一歩です。共に学び、
チームワークから生まれる信頼
現場の声1 法務教官
(1) 2024年
(令和6年)
4月1日において21歳以上30歳未満の者
(2) 2024年
(令和6年)
4月1日において21歳未満の者で次に掲げるもの
ア 大学を卒業した者及び2025年3月までに大学を卒業する見込み
の者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
イ 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び2025年3月までに
短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院が
これらの者と同等の資格があると認める者
(3) (1)又は(2)に該当する者のうち、
法務教官Aは男子、
法務教官Bは女子に限る。
2 法務教官
(社会人)
(1) 2024年
(令和6年)
4月1日において30歳以上40
歳未満の者
(2) (1)に該当する者のうち、
法務教官A
(社会人)
は男
子、
法務教官B
(社会人)
は女子に限る。
しかく 給与・諸手当
少年院・少年鑑別所に勤務する法務教官には、
一般の国家公務員に適
用される行政職俸給表
(一)
に比べ、
12%程度給与水準の高い公安職俸
給表
(二)
(2023年度現在、
東京都特別区内に勤務する場合の初任給の
例は、
267,480円)
が適用されます。
このほかに、
各種手当
(扶養手当、
住居手当、
通勤手当、
期末・勤勉手
当、
超過勤務手当等)
が支給されます。
しかく 勤務時間・休暇
1週当たりの勤務時間は、
38時間45分
(週休2日制)
であり、
主として
交替制勤務
(昼間勤務と昼夜間勤務があります。)に従事します。
休暇制度としては、
年次休暇
(年間20日間)
のほかに病気休暇、
特別
休暇
(夏季休暇、
結婚・出産に伴う休暇等)
及び介護休暇の制度が設けら
れています。
しかく 勤務地・宿舎
勤務地等については、
本人の希望を考慮して決定しており、
原則とし
て採用施設を所管する矯正管区の管轄地域内で異動します。
制服が定期的に貸与されます。 宿舎は、
勤務庁の近隣に設けられており、
公安職俸給表適用職員の特
例により、
宿舎費は原則として無料となります。 しかく 研修・昇進
採用1年目に新採用職員を対象とした基礎科研修、
5年目に専門性を
向上させるための応用科研修を矯正研修所で行います。
また、
幹部職員
となるための高等科研修や、
教育方法等に関する種々の専門研修のほ
か、
海外・国内留学の制度などが設けられています。
昇任については、
能力主義の人事管理を行っており、
採用後おおむね
5年目に専門官に昇任し、
その後、
統括専門官
(課長相当)、首席専門官、
施設長等に昇任する道も開かれています。 しかく 福利・厚生
国家公務員は、
国家公務員等共済組合に加入することとなり、
組合員
として、
病気、
負傷、
出産等に関連した各種の給付を受けることができま
す。
また、
退職、
高度障害、
死亡した場合には、
年金制度の適用を受ける
ことができます。
その他、
疾病の予防と人間ドック受検、
臨時の出費等に対する資金の
貸付け、
貯金及び保険事業など、
組合員とその家族の方々が健康で明る
い豊かな生活ができるよう、
様々な制度・事業があります。
くろまる 人を理解しようとする共感力を持つ人材くろまる 行動力を発揮し、豊かなコミュニケーションが取れる人材くろまる 高い倫理観と冷静な判断力を持つ人材 など求める
人材像
少年院では、
健全なものの見方や考え方などを指導する生
活指導、
基礎学力を付与する教科指導、
職業生活に必要な
知識・技能を習得させる職業指導などの矯正教育を行うとと
もに、
関係機関との連携の下、
出院後の生活環境の調整、修学に向けた支援や就労支援等の円滑な社会復帰につなげる
ための支援を行います。
少年鑑別所では、
少年の心情の安定を図りつつ、
面接や
行動観察を実施し、
法務技官
(心理)
と協力して、
少年の問題
性やその改善の可能性を科学的に探り、
家庭裁判所の審判
や、
少年院・保護観察所等における指導に活用される資料
を提供します。
また、
刑事施設に勤務し、
受刑者の改善指導
等に携わる道も開かれており、
性犯罪や薬物依存などに関わ
る問題性に働き掛ける指導のほか、
就労支援指導や教科指
導等を行っています。
なお、
施設の維持管理等に必要な総務
系の業務に従事する場合もあります。
▶少年院における業務
▶少年鑑別所や刑事施設における業務
社会内処遇の専門家と
して人と地域社会をつなげるこ
と。
それが保護観察官の役割です。
村橋 広大さん
旭川保護観察所沼田駐在官事務所
保護観察官
(2016年採用)
裏川 美緒さん
岐阜保護観察所
保護観察官
(2018年採用)
受験資格
保 護 観 察 官6 7Probation Officers
保護観察官
Probation Officers地域と連携しながら指導・援助を行い、再犯防止と社会復帰を目指します。
▶実際に保護観察官になってみて
保護観察官になってから出会う相手は十人十
色、
様々な人と関わります。
その中で私は、
相手
との関係性をより重視するようになりました。相手を一人の人間として尊重し、
適切な関係を築
いた上で、
その人の立ち直りを願って対応しな
ければ、
再犯防止は実現しないと感じます。
▶保護観察官としてのやりがい・苦労
会話を重ね、
相手が深い部分の話をしてくれ
るようになると、
関係性が前進した気がして前
向きな気持ちになれます。
一方で、
本人だけを見ていればいいわけでは
なく、
その周りの人や環境など多方面にアンテ
ナを張り、
対応する必要があるため、
目を配る
べきことの多さには苦労します。それでも、
その
人が保護観察を終え、
これからも頑張ります、と述べて社会に戻っていく姿を見送ることができ
ると、
とてもやりがいを感じます。▶受験生への一言
皆さんが更生保護に興味を持ってくれたこと、
一職員として嬉しく思います。気が楽な業務内
容とはいえませんが、
人と人との繋がりを感じら
れる仕事ですので、
誰かの立ち直りの一助とな
りたい気持ちを持ってくれた方に幅広く受験し
ていただければ幸いです。▶保護観察官の魅力
人生の再起ともいえる機会に携わり、
サポー
トできるところです。
犯罪をした人や非行のある
少年にとって、
今までの生活を改めて、
立ち直ろ
うとするのは容易なことではありません。
その
ような中で、
周りの人の支えや地域の様々な社
会資源を取り込み、
彼らの生活が上手く軌道に
乗ったときは、
達成感が得られるとともに、
「人
は一人で生きていけない」
ということを強く実感
させられます。
▶保護観察官として心がけていること
立ち直ろうとする彼らの強みや頑張っている
点を積極的に見つけ、
言語化することを心がけ
ています。
保護観察を行っていると、
指導が必
要な点に目が行きがちですが、
相手の強みを活
かし、
頑張りを評価することで彼らの自信に繋
がり、
地域社会で頑張っていく励みにもなると
思っています。
▶受験生への一言
人と向き合う仕事だからこその責任や苦悩も
ありますが、
その分自分自身も成長できる仕事
です。
様々な人たちと関わる中で、
皆さんの経験
や個性が存分に活かされる職場だと思いますの
で、
専攻分野を問わず、是非挑戦していただきた
いです。
更生保護を担う地域ネッ
トワークの中心となり、
社会復帰に導く。〝社会を明るくする運動〟
犯罪や非行を防止し、
立ち直りを支える地域づくりのための広報・啓発活動を行っています。家庭訪問実際の生活状況を確認したり、
本人の家族と話
し合ったりするために家庭訪問を行います。専門的処遇プログラムの実施
性犯罪や違法薬物の使用など特定の犯罪を繰
り返す人に対して、
専門的な指導を行います。保護司研修
保護観察実施上、
大切なパートナーである保護
司に対して、
保護観察官が研修を行っています。社会貢献活動の実施
保護観察対象者と一緒に清掃活動などを行って
います。社会の役に立つ体験を通じて、
自己有用
感や規範意識を育みます。自立更生促進センターでの処遇保護観察官が直接、
生活指導等を行い、
農業訓
練などの手厚い就労支援等を実施しています。関係機関との協議より効果的な処遇を実施するため、
福祉施設な
ど関係機関との連携を図ります。保護観察官の研修講義形式だけではなく、
面接の演習やグループワ
ークなども含んだカリキュラムを実施し、
保護観
察官として必要な知識・技能を高めていきます。面接の様子
面接を通じて、
必要な指導を行うとともに相手
との信頼関係を築いていきます。まだまだ続く、
社会復帰後の人生をサポート現場の声しかく 給与・諸手当
保護観察官区分採用者には行政職俸給表
(一)
(2023年度現在、東京都特別区内に勤務する場合の初任給の例は225,800円)
が適用され
ます。
なお、
保護観察官に任命された場合は、
俸給の調整額が加算され
ます。
このほかに、
各種手当
(扶養手当、
住居手当、
通勤手当、
期末・勤勉手
当、
超過勤務手当等)
が支給されます。
しかく 勤務時間・休暇
原則1日7時間45分の勤務
(午前8時30分から午後5時15分まで)です
(ただし、
配属庁によっては宿直勤務があります。)。
なお、
大都市では
時差通勤制度を採用しています。
休暇制度としては、
年次休暇
(年間20日間)
のほかに病気休暇、
特別
休暇
(夏季休暇、
結婚・出産に伴う休暇等)
及び介護休暇の制度が設けら
れています。
しかく 勤務地
勤務地については、
原則として採用された地方更生保護委員会及びそ
の管轄内の保護観察所となりますが、
昇任に応じて異動の地域は広くな
ります。
しかく 研修・昇進
採用後、
保護観察所又は地方更生保護委員会に配属となり、
一定期間、
一般的な行政事務に従事した後、
保護観察官に任命されます。
その後は、
実務経験や勤務成績に応じ、
統括保護観察官、
首席保護観察官、
保護観察
所長などへと昇任します。
保護観察官に任命されてから定められた研修等を修了するまでの間を、
保護観察官として必要な基礎的能力を身に付けるための
「育成期間」
と位
置づけ、
その期間中に、
合宿形式の
「保護観察官中等科研修」
及び
「保護
観察官専修科研修」
に参加するほか、
所属庁において保護観察官と
しての
業務に従事しながら、
統括保護観察官等から実務指導を受けます。
また、少年院、
刑事施設、
地方検察庁などへの短期派遣研修も実施しています。 しかく 福利・厚生
国家公務員は、
国家公務員等共済組合に加入することとなり、
組合員
として、
病気、
負傷、
出産等に関連した各種の給付を受けることができま
す。
また、
退職、
高度障害、
死亡した場合には年金制度の適用を受けるこ
とができます。
その他、
疾病の予防と人間ドック受検、
臨時の出費等に対する資金の
貸付け、
貯金及び保険事業など、
組合員とその家族の方々が健康で明る
い豊かな生活ができるよう、
様々な制度・事業があります。
1 2024年
(令和6年)
4月1日において21歳以上30歳未満の者
2 2024年
(令和6年)
4月1日において21歳未満の者で次に掲げるもの
(1) 大学を卒業した者及び2025年3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれら
の者と同等の資格があると認める者
(2) 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び2025年3月までに短期大学又は高等専門学校
を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
くろまる 人の立ち直りの可能性を信じ、寄り添うことのできる人
くろまる 地域のネットワークづくりに関心のある人
くろまる 多様な人の立場や状況を理解し、粘り強く関わることのできる人 など求める
人材像
▶地方更生保護委員会や保護観察所における業務
保護観察官は、
地方更生保護委員会や保護観察所に勤務
し、
犯罪をした人や非行のある少年が社会の中で自立できる
よう、
人間科学の専門的な知識と、
彼らを取り巻く地域の力
を活かしながら、
再犯・再非行の防止と社会復帰のための指
導や援助を行う
「社会内処遇」
の専門家です。
地方更生保護委員会では、
受刑者や少年院在院者と面接
を行い、
仮釈放等に関する審理のために必要な調査を実施
するほか、
仮釈放等の取消しや仮退院中の者の退院、
保護
観察所の事務の監督等に関する事務に従事します。
保護観察所では、
保護観察対象者が、
再び犯罪や非行を
することなく生活できるよう、
民間のボランティアである保
護司と協同して面接指導や家庭訪問を行うほか、
個々の問
題性に応じた専門的処遇プログラムを実施するなど、
様々な
処遇を行います。
また、
受刑者等の出所後の住居や就業先
といった生活環境の調整、
犯罪予防活動等の業務に従事し
ます。

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