平成29年10月19日
国土交通省は、今年度創設した我が国下水道技術の海外展開を促進する『下水道技術海外実証事業(WOW TO JAPANプロジェクト※(注記)1)』における第1号実証技術を『異形管用自立非開削下水道管路更生工法』に決定しました※(注記)2。
今後は、ベトナムにおける既設管路を活用した実証試験を支援するとともに、我が国の "驚くべき"下水道技術の普及に取り組んでまいります。
※(注記)1 WOW TO JAPAN とは、Wonder Of Wastewater Technology Of JAPAN(驚くべき日本の下水道技術)の略
※(注記)2 応募のあった技術について、第三者委員会の審査を経て国土交通省が決定(公募期間:8/10〜9/11)
<提案概要>
1.実証技術:異形管用自立非開削下水道管路更生工法
2.実施都市:ベトナム社会主義共和国ホーチミン市
3.実 施 者:下水道技術海外実証事業共同企業体(積水化学工業(株)、日本下水道事業団で構成)
4.技術概要:既設管内に帯状の硬質塩化ビニル製の資材を螺旋状に結合させ、新たな管を構築
5.実施内容:既設管路の更生(馬蹄形の管路を1スパン(40m 弱))
⇒施工後の補強材からサンプルを抽出し、強度試験を行い構造物の安定性を実証
現地政府等を対象とした普及活動(現場見学会、技術セミナーなど)
6.スケジュール:実証試験および現場見学会(H29.12〜H30.1)
技術セミナー(H30.3)
<実証技術のイメージ>
特徴:管路更生資材に補強材(スチール)を取付け、従来工法の補強鉄筋を省略
⇒施工性の向上による低コスト化を実現