「ダイオキシン類調査における品質管理マニュアル(案)」の策定について

1. マニュアル作成の背景及び目的
   国土交通省河川局は、河川及び湖沼における水質及び底質のダイオキシン類調査を実施しているが、ダイオキシン類の分析は特に専門的であり、またその結果が社会に与える影響も大きいことなどから、ダイオキシン類を調査するに当たって品質管理を実施するため、「ダイオキシン類精度管理委員会」(別紙参照)の指導のもと、品質管理の手法や知見をまとめ、マニュアルを作成した。

2. マニュアルの概要
   ダイオキシン類の分析に当たって、確認すべき事項、留意すべき事項をまとめたほか、分析結果の報告の際に必要な書類や様式の統一を図った。

3. 今後の予定
   このマニュアルは、平成17年度以降に実施するダイオキシン類の調査に対して適用することとしている。
   なお、このマニュアルは都道府県に対しても参考として配付することとしており、都道府県が実施する河川等におけるダイオキシン類調査の品質管理についても準用されることにより、ダイオキシン類調査の品質管理の水準が確保されることが期待される。

(別紙)

◎にじゅうまるダイオキシン類精度管理委員会について

• 設置の目的及び検討事項
  国土交通省が実施する一級河川におけるダイオキシン類測定に関する精度管理委員会は、ダイオキシン類に関する専門家をメンバーとし、平成12年10月から設置しており、水質及び底質のダイオキシン類濃度の妥当性を精査しその濃度の確定を行うとともに、精度確保に必要な精度管理計画書の記載事項、異常データのスクリーニング手法及び予備精査手法など今後の精度管理手法全般についても検討を行い、その考え方をマニュアルに反映させている。
  ダイオキシン類の測定では、分析の濃度レベルが極めて低いことや操作が煩雑で熟練した技術を必要とすること等から、分析精度を確保するためには、分析機関における品質保証及び管理が必要であると同時に、それらが適切に計画、実施されているかを確認するための精度管理が必要である。併せて、分析機関の技術向上という観点からも、分析結果の評価が不可欠であり、これらが精度管理委員会の設置目的である。

• 委員会の構成
  座長 鈴木 規之 独立行政法人国立環境研究所 総合研究官

  委員 鈴木 滋 宮城県保健環境センター 環境衛生部 上席主任研究員

  委員 村山 等 新潟県保健環境科学研究所 大気科学科 専門研究員

  委員 橋本 俊次 独立行政法人国立環境研究所 主任研究員

  委員 櫻井 健郎 独立行政法人国立環境研究所 主任研究員

  委員 青笹 治 摂南大学 薬学部衛生薬学科 助手

  委員 中野 武 兵庫県立健康環境科学研究センター安全科学部 研究主幹

  委員 松田 宗明 愛媛大学 農学部環境計測学研究室 助手

  委員 飛石 和大 福岡県保健環境研究所 管理部計測技術課 主任技師

  委員 小森 行也 独立行政法人土木研究所 主任研究員

• ダイオキシン類調査における品質管理マニュアル(案)PDF形式

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