都市水路検討会 中間とりまとめ「懐かしい未来へ〜都市をうるおす水のみち〜」について

[画像:国土交通省]
都市水路検討会 中間とりまとめ
「懐かしい未来へ〜都市をうるおす水のみち〜」について
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平成17年2月10日
<問い合わせ先>
河川局河川環境課

(内線35452、35463)

都市・地域整備局下水道部

(内線34312、34314)

TEL:03-5253-8111(代表)


国土交通省都市・地域整備局下水道部及び河川局では、都市の水路を保全、再生、創出するために、最も関係の深い河川と下水道を中心に、都市における水路のもつ役割を再評価し、その活用及び水量の確保に向けての現行制度の課題と今後のあり方についての検討を開始し、その一環として、「都市水路検討会」を開催しています。この度、これまでの計5回にわたる議論を提言「懐かしい未来へ〜都市をうるおす水のみち〜」としてとりまとめましたのでお知らせいたします。

  1. 検討会の趣旨
    東京では水路などの水面が江戸時代に較べ半分にまで減少したといわれるとおり、現代の都市は水路を暗渠化、埋め立てすることにより高度な土地利用を可能とし、機能的な都市空間を生み出してきました。
    都市における水路は、まちづくりの中で重要なアクセントとなるばかりでなく、水と緑の潤いのあるオープンスペースとして貴重な自然空間を形成する機能、周辺と一体となって魅力的でにぎわいのある空間を創出する機能、あるいは災害時の防災機能など多面的な機能を有する施設です。
    最近、都市再生をめざすまちづくりの中で、都市における水路が注目され、水路・水面の復活についての様々な取り組みが全国各地で始まっています。
    都市における水路を保全、再生、創出するにあたっては、地方公共団体のみならず、市民や民間事業者が役割分担したうえで、湧水等の水源の保全、下水高度処理水の活用などの方策を検討するとともに地域に即した適切な整備・管理を実施していくことが必要です。
    本検討会では、まちづくりと一体となって都市の水路を保全、再生、創出するために、最も関係の深い河川と下水道を中心に、都市における水路のもつ役割を再評価し、その活用及び水量の確保に向けての現行制度の課題と今後のあり方について検討を行うものです。

  2. 検討委員会の構成

    井上和也 京都大学防災研究所長 (座長)
    安中徳二 日本下水道事業団理事長
    小倉紀雄 東京農工大学名誉教授
    岸井隆幸 日本大学理工学部教授
    櫻井敬子 学習院大学法学部教授
    西村幸夫 東京大学大学院工学系研究科教授
    古米弘明 東京大学大学院工学系研究科教授
    松田芳夫 (社)雨水貯留浸透技術協会理事長
    三野徹 京都大学大学院農学研究科教授
    村田泰夫 元朝日新聞社編集委員
    森田昌史 全国農村振興技術連盟委員長
    (敬称略)

  3. 提言の概要
    • 都市の水路が有するうるおい・安らぎをもたらす機能、ヒートアイランド現象緩和機能、災害時のライフラインとしての防災機能、地域コミュニティの再生への寄与など多目的な機能に着目。
    • その水源として、下水再生水や地下鉄の浸出水、雨水貯留水など都市特有の水源の有効活用が想定される。
    • 円滑な都市水路の整備・維持管理のためには水源管理者、水路管理者、住民、地方公共団体が連携・協力することが必要。
    • 今後必要な制度として、地方公共団体が主体となった都市水路計画制度や協議会などの仕組み、住民が維持管理に積極的に参加できる仕組みづくりが求められる。
    • ショーケースとなりうるモデル的な取り組みを進めることが効果的。

  4. 今後の予定
    今後、国土交通省は、本提言を受け、都市水路の整備に関するモデル地区を募集し、その計画づくりや社会実験等の支援を行うなど、都市水路の実現に向けて検討を進めてまいります。


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