次世代シャーシ管理システム実証実験の実施について

交通分野における諸問題を解決するための方策として、海運や鉄道を活用する複合一貫輸送の推進(モーダルシフト)が進められている。海運によるモーダルシフトを担うフェリー、RORO船による貨物輸送では、主にシャーシが使われることから、フェリーターミナル等におけるシャーシ管理の効率化は関係者の関心の高いところである。
一方、国交省では平成12年度よりスマートプレート※(注記)の開発を進めており、スマートプレートの無線識別技術を活用することにより、シャーシ管理の効率化を図ることが期待されている。
こうした動向を踏まえ、国交省では『次世代シャーシ管理システムに関する調査検討委員会』において、シャーシ管理システムのあるべき姿及び今後の行政の果たすべき役割について検討を進めている。その検討の一環として、次世代シャーシ管理システムのモデルの実証と、システムモデルにおける要素技術を評価するために、実運用されているシャーシに電子タグを取り付け、平成15年1月14日(火)より苫小牧港にて実証実験を行っている。実証実験の主な内容は以下の通り。

• フェリーターミナル進入時におけるシャーシ通過探知
• フェリー乗船時におけるシャーシ通過探知
• 下船シャーシ駐車場におけるシャーシ駐車位置探知
• シャーシ通過情報のWebによる情報発信
  注:シャーシに取り付ける電子タグは、スマートプレートを想定したものと、シャーシに直に取り付けたものとの2種類を準備

本実験においてシャーシに取り付けている電子タグの中には、実験ID、プレートNo.、車長等のデータが記録されており、それらの情報をフェリーターミナル進入時やフェリー乗船時といったポイントで探知し、別途用意するフェリー予約情報のデータベースとマッチングさせること等により、フェリー荷役作業の少力化・効率化、シャーシのトレイサビリティの確保、シャーシの盗難対策といった利便が生じる。
平成15年2月28日(金)には、検討委員会の委員を招いて実証実験の見学会を予定しており、次世代シャーシ管理システムモデルへの理解を深めていただいた上で、平成15年3月13日(木)に予定している第三回委員会において、関係業界のニーズを踏まえた報告書を取りまとめる予定である。なお、本実験は、平成15年3月末迄続けられる。
※(注記)スマートプレート:現行ナンバープレートの情報及び自動車登録ファイルに記載されている車両の諸元情報をナンバープレート上のICチップに記録したもの。

1. 見学会開催日時
   平成15年2月28日(金)13:20〜17:00

2. 場所
   苫小牧港フェリーターミナル

3. 見学会スケジュール
   1実験状況の説明
   2シャーシ通過検知システム見学
   3駐車位置検知システム見学
   4シャーシ通過情報提供システム見学
   5質疑応答

今後の日程等:

平成15年3月13日(木)に東京都内にて第3回委員会開催予定(第1回は平成14年9月13日(金)に北海道苫小牧市にて、第2回は平成14年12月18日(水)に東京都内にて開催)

委員会構成員(別紙)

(別紙)

「次世代シャーシ管理システムに関する調査検討委員会」構成員

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