中央合同庁舎第5号館本館は、旧海軍省建物等を利用していた厚生省の狭隘(きょうあい)解消に加え、霞が関地区の外にあった労働省
(大手町)と国土庁(麻布台)、さらに、設置されたばかりで暫定的に中央合同庁舎第4号館に仮入居していた環境庁を集約することを目的とし
て計画されました。
施設は使用官署の業務特性やオイルショックといった時代を背景に、容積率を最大限に活用することと周辺空地の確保による良好な
都市環境の形成を両立するため、身体障害者対策モデル庁舎、省エネルギー対策モデル庁舎、超高層耐震庁舎をキーワードに設計されて
います。
官庁営繕部初の超高層庁舎として、その後の各地方合同庁舎における敷地の高度利用につながる庁舎の先駆けとなりました。
中央合同庁舎第5号館別館は、東京家庭裁判所庁舎として昭和41年に完成し、現在は人事院が使用しています。
※(注記)建物の面積については国有財産面積を示す。