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高千穂の夜神楽

( たかちほのよかぐら )

指定者
種別 重要無形民俗文化財
指定年月日 昭和53年5月22日
所在地 高千穂町大字三田井浅ヶ部ほか(浅ヶ部神楽保存会など30保存会)
高千穂の夜神楽は、毎年11月後半から翌年2月にかけて高千穂地方の各地区で行われる。各地区の民家で輪番制で神楽宿が決められ、民家のオモテの間を神庭(こうにわ)として33番の神楽が夜通し舞われる。
素面の採物(とりもの)の舞と面をかけた神能(しんのう)とで構成され、深夜には神楽セリ唄をうたう若者による神楽セリがある。神楽は、神の降臨を祈り、土地を清め次に火の神、水の神、山の神、五穀の神、海の神などを祭り、つづいて岩戸開き、柴上げなど神々に対する感謝の舞、最後に「雲下(くもおろし)」ですべてを終了する。
神楽を舞う人の資格は、特別にはなく、地区ごとに一般の男子が神楽を伝承している。採物の舞と神能による神楽は全国に多数あるが、それらの中でもよく整い、民俗と一体となって伝承されており、地域的特色を示すものとして価値がある。

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