STABINO ZETAは、スラリーやコロイドの安定性を評価する最適な装置です。従来からのゼータ電位計では困難であった迅速なタイトレーション(滴定)測定を実現しています。
ナノ粒子やエマルションの懸濁液(スラリー)の安定性を評価する指標には、粒子表面電荷および界面電位の代表値であるゼータ電位、そして、流動電位が広く使用されています。
STABINO ZETAは、高分解能かつ再現性の高い測定を迅速に行うことが可能です。流動電位、ゼータ電位、導電率、PH値、温度、これら5つのパラメータを同時に数秒間で連続的に測定します。更に、NANOTRAC FLEXを組み合わせることで、6つ目のパラメータとして、粒子径分布を測定することも可能です。
STABINO ZETAにはタイトレーション(滴定)機能が標準装備されており、滴下‐攪拌‐測定の連続操作により5つのパラメータ全てを同時に測定します。例えば、流動電位/ゼータ電位がゼロとなる等電点の測定は、測定開始から数分以内という非常に短時間で行うことが可能です。以下の通り、様々なタイトレーション(滴定)測定を行うことができます。
スラリーの品質を適切に評価するためには、複数の物性を同時に測定することが望まれます。STABINO ZETAは、タイトレーション(滴定)における各滴定ポイントごとに、導電率、流動電位、ゼータ電位、PH値、温度を数秒間で測定します。
スラリーとタイトレーション(滴定)溶液の連続した迅速な混合により、粒子の沈殿を防いだ電荷測定を数分間で実施することが可能です。
タイトレーション(滴定)による物性の変化は、5つの測定パラメータについて、各滴定ポイントごとにリアルタイムで追跡することが可能です。
酸塩基や溶液の滴加速度など、測定するスラリー特性に応じて、タイトレーション(滴定)条件をソフトウェアの標準操作手順(SOP)で設定することが可能です。
従来からのゼータ電位測定装置は、電気泳動方式を原理としており、タイトレーション(滴定)測定に大変時間を要してしまいます。一方、STABINO ZETAでは標準装備のタイトレーション機能による高分子電解質、または、pHタイトレーション(滴定)の測定時間は5〜15分間であり、高いスループットを実現しています。
STABINO ZETAのテフロン容器に試料を1〜10ml投入し、ソフトウェアの測定アイコンをクリックすることで測定が開始されます。非常に簡単な操作で測定できるため、オペレータは測定結果のみに集中できます。
スラリーの分散性だけでなく、分散している粒子の粒子径分布も合わせて評価しては如何でしょうか? STABINO ZETAの測定セルにNANOTRAC FLEXの光学プローブを取り付けることで、流動電位によるスラリー分散性評価に加えて、その分散状態下での粒子径分布を測定することが可能です。等電点付近での粒子凝集の様子を粒子径分布で表すことができるため、コロイドの特性評価に最適です。
測定セル 1ml、及び、3ml (ピストン付属)
測定セル 10ml(黒)
温調機能付き測定セル 制御温度 0〜90°C
ピストンセット:100μm、200μm、400μm、1000 μm、1200μm、1500μm、2000μm
汎用性の高さは動的光散乱(DLS)の大きな強みです。そのため、医薬品、コロイド、マイクロエマルション、ポリマー、工業用鉱物、インクなど、研究と産業の両方でさまざまなアプリケーションに適した方法となっています。
アプリケーションデータベースに各種資料を掲載しております。
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