平成13年 国民栄養調査結果の概要について

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第3部 肥満、喫煙・飲酒・運動習慣の状況について

1.肥満の状況

肥満者の割合は、男性ではいずれの年代においても、昭和56年、平成3年に比べ増加。一方、若年女性では、低体重(やせ)の者が増加。

BMI25以上の者の割合をみると、男性では30-69歳で約3割であり、いずれの年代においても20年前に比べ約1.5倍増加している。女性では、60歳以上で肥満者の割合が多く、約3割であった。

図13 肥満者(BMI≧25)の割合

[画像:男性]

[画像:女性]

BMI18.5未満の者の割合は、若い女性で増加しており、20-29歳及び30-39歳で20年前に比べ、それぞれ1.6倍、2.0倍と増加している。

図14 低体重(やせ)の者(BMI<18.5)の割合

[画像:男性]

[画像:女性]

肥満度の判定: BMI(Body Mass Index)を用いて判定
BMIは「体重kg/(身長m)2」により算出
BMI <18.5 低体重(やせ)
18.5≦BMI <25 普通体重(正常)
BMI ≧25 肥満
(日本肥満学会肥満症診断基準検討委員会、2000年)


2.節度ある飲酒量及び飲酒習慣について

「節度ある適度な飲酒の量」についてたずねたところ、「清酒1合」までと回答した者が約6割。

「一般的に『節度ある適度な飲酒』とは1日にどれくらいの量だと思うか」についてたずねたところ、20歳以上では、「清酒0.5合」又は「清酒1合」と回答した者は、男女とも約6割であった。
未成年では、「清酒0.5合」又は「清酒1合」と回答した者は、約3割であり、「わからない」と回答している者が約6割と多かった。

図15 節度ある飲酒量についての認識

[画像:男性]

[画像:女性]

(参考)「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」アルコール分野目標値

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└ 「節度ある適度な飲酒」としては、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する。 ┐
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−主な酒類の換算の目安−
お酒の酒類 ビール
(中瓶1本500ml) 清酒
(1合180ml) ウィスキー・
ブランデー
(ダブル60ml) 焼酎(35度)
(1合180ml) ワイン
(1杯120ml)
アルコール度数 5% 15% 43% 35% 12%
純アルコール量 20g 22g 20g 50g 12g

飲酒習慣者は、男性40〜59歳で約6割。女性では40-49歳が最も高率。

図16 性・年齢階級別 飲酒習慣者の割合

[画像:男性]

[画像:女性]

飲酒習慣がある男性の34.0%の者は、1.5合以上を節度ある飲酒量と回答。

現在の飲酒習慣(あり、なし、以前あり)別にみると、いずれの飲酒習慣において「清酒1合」までが「節度ある適度な飲酒」の量と回答している者が、男女とも6割以上と最も多かった。
飲酒習慣が「現在あり」の者は、男女とも「ない」及び「以前あり」の者に比べ、「清酒1.5合」以上を「節度ある適度な飲酒」の量と回答している者が多く、男性で34.0%、女性で17.8%であった。

図17 飲酒習慣別にみた節度ある飲酒量

[画像:男性]

[画像:女性]

(参考)飲酒習慣の区分
飲まない : 以前から(ほとんど)飲まない
以前あり : 以前は飲酒習慣があったが現在なし
あり : 現在飲酒の習慣あり
(清酒1合程度の飲酒を週3回以上、かつ、1年以上継続している者)


3.喫煙習慣の状況

喫煙習慣者は、男性20〜50歳代で約5割。女性では20〜30歳代が最も高率。

図18 性・年齢階級別 喫煙習慣者の割合

[画像:男性]

[画像:女性]


4.運動習慣の状況

運動習慣者は、男性30〜50歳代で、女性では20〜40歳代で3割以下。

図19 性・年齢階級別 運動習慣者の割合

[画像:男性]

[画像:女性]


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