熱ソリューション(省エネ、二酸化炭素排出量削減、作業空調環境改善)
熱ソリューション(省エネ / 作業空調環境改善)とは?
ヒートポンプ技術や高効率冷凍機を駆使した省エネソリューションをワンストップで提案
熱に関するお客様の相談ごとをお伺いし、CO2排出量削減やランニングコスト削減、作業空調環境改善などの課題に対して、当社が今まで培ってきた技術力・解決力、また、三菱重工グループの総合力を活かして適切なご提案を行います。
相談ごとの拾い上げ(CO2排出量削減、ランニングコスト削減、作業空調環境改善)、理想と現実のギャップに対して、ギャップ解決に向けたワンストップ対応(既設設備の現状把握⇒省エネシステム設計ご提案⇒工事試運転調整アフターサービス)
事例紹介
1.新規省エネ設備導入
ヒートポンプ技術を利用して、ボイラ使用量を削減
某食品工場では、嫌気処理後における約38°Cの排水を河川放流する一方、ボイラでお湯を製造していました。
そこで、当社のエコウォーム(排熱回収ヒートポンプシステム)2台によって、排温水を熱源水として約60°Cのお湯を製造し、間接熱交換器を介して20°Cの給水を約60°Cに昇温する、ボイラ給水予熱省エネシステムを提案しました。
Before:加熱工程(給水⇒[25°C]給水タンク⇒[25°C]ボイラ)、排水工程(排水処理場⇒[35°C]側溝⇒[35°C]河川放流)、After:加熱工程(給水⇒[25°C]エコウォーム⇒[60°C]給水タンク⇒[60°C]ボイラ)、排水工程(排水処理場⇒[35°C]エコウォーム⇒側溝⇒[25°C]河川放流)でボイラの燃料使用量削減
メリット試算
従来年間ランニングコスト、385万円から提案計画では133万円と252万円の削減
年間CO2排出量、70.7トンから提案計画では39.5トンと31.2トン削減効果
ヒートポンプ技術を利用し、ボイラ利用を廃止(島原市温泉給湯所様)
島原市の温泉給湯所では、低温の温泉をボイラを利用して温めていましたが、化石燃料の高騰や二酸化炭素排出抑制への対処の観点から、省エネ化や代替エネルギー等への早急な移行が望まれていました。
そこで島原市は島原市温泉給湯所における温度差エネルギー高度複合システム実証事業に参画し、当社のエコウォーム(排熱回収ヒートポンプシステム)を利用して、民間企業の宝酒造様で排出されていたアルコール蒸留後の低温排温水から熱を回収し、一方でヒートポンプから得られる高温の熱で温泉を加温することにより、ボイラ廃止による省エネ、省二酸化炭素、ランニングコスト低減に成功しました。
Before:醸造工場(お酒の蒸留⇒[56°C]河川放流)、温泉(ボイラ⇒[56°C]源泉を加温)、After:醸造工場の排温水→温泉効果(お酒の蒸留⇒[56°C→40°C]エコウォーム⇒[25°C]河川放流、蒸留の排温水で源泉を加温(ボイラ廃止)⇒[30°C→50°C]エコウォーム⇒[60°C]源泉を加温)
2.旧設備のアレンジリプレイス
高効率の空気熱源ヒートポンプに置き換え、省エネルギーを実現
既設の吸収式冷温水機を撤去し、高効率の空気熱源ヒートポンプに置き換えし、省エネルギーを実現。結果、二酸化炭素排出量の削減も実現しました。
Before:空調熱源(冷却塔⇔吸収式冷温水機⇔空調用ファンコイルユニット)、After:空調熱源(MSV2)⇒空調用ファンコイルユニットで冷却塔と吸収式冷温水機を撤去でき、使い勝手が向上し、撤去した設備に関わる費用も削減。
メリット試算
従来年間ランニングコスト、908万円から提案計画では327万円と581万円の削減
年間CO2排出量、332トンから提案計画では109トンと223トン削減効果
想定投資回収年数:4.5〜5.5年
3.作業空調環境改善(暑さ、寒さ、湿気の滞留の解決)
空調の最適化を図り、工場内や作業場の暑さ、寒さ、湿気の滞留を解決し作業に快適な室温を実現。
カビ発生や蒸気むれも防ぎます。
Before:パターン1では、ダクト1か所(入口)からの空気の流れに対して、出口が1か所で上流を通る流れで作業環境が暑い(寒い)。パターン2では、ショートサーキット1か所(入口)からの空気の流れに対して、すぐそばの出口からの流れで作業環境が暑い(寒い)。After:入口と出口を複数にし、局所排気を設けて快適な室温を実現。
導入実績
- ・食品工場
- ・飲料工場
- ・機械部品工場
- ・化学薬品工場
- ・エンジン試験設備
- ・温泉施設
補助金の活用
導入する製品(各種認証機器、ヒートポンプ機器等)によって、経済産業省や環境省の補助金が利用できる場合があります。
当社営業担当者が適切な補助金をご紹介します。ご相談ください。