霞ヶ浦導水事業の概要
霞ヶ浦導水事業は、那珂川、霞ヶ浦および利根川をつなぐ広範囲にわたる事業です。
那珂川、霞ヶ浦および利根川は、水資源の安定的かつ広域的な供給等に重要な役割を果たし、流域の産業・経済の発展に寄与してきました。
しかし、産業の発展や都市化の進展によって、霞ヶ浦や水戸市を流れる桜川等の水質汚濁、那珂川や利根川における渇水の発生など、さまざまな問題が発生するようになり、流域全体で水質浄化、安定した水資源の確保に向けた取り組みが進められています。
霞ヶ浦導水事業は、関東地方における水のネットワークを構成し、限りある水資源を有効に活用することにより、これらの問題の解決に貢献するものです。
霞ケ浦導水事業の位置
那珂川、霞ヶ浦、利根川の水を地下トンネルを通じてやりとり
事業では那珂川下流部、霞ヶ浦および利根川下流部をつなぐ地下トンネルを建設し、相互に水をやりとりします。それぞれの河川に必要な水量を残した上で、余裕のある水を有効に活用し河川の流況を改善します。
地下トンネルのやりとり
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流況調整河川のしくみ
霞ヶ浦導水事業は、那珂川、霞ヶ浦、利根川を結ぶ流況調整河川を整備する事業です。
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霞ヶ浦導水を構成する施設
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那珂導水路
那珂導水路(長さ約43km)は、那珂川と霞ヶ浦をつなぎ、深さ約20〜50mの地中に造られています。
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利根導水路
利根導水路(長さ約2.6km)は、利根川と霞ヶ浦をつなぎ、深さ約20〜30mの地中に造られています。機場と樋管2箇所及びトンネルで構成されています。霞ヶ浦開発事業(水資源機構)との共同施設として建設されました。
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霞ヶ浦導水事業について、みなさんの疑問・質問にお答えします。